足グルマこそカッコよさにこだわりたい/第3回
カーデザイン至上主義
足グルマこそカッコよさにこだわりたい/第3回
はじめに
当サイトが注目している「ヤングタイマー」とは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。簡単に説明すると、いま見ても「カッコイイ」点が特徴です。そこでヤングタイマーのスタイルのよさに大々的に着目した本特集において、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーを毎月ピックアップし、「カーデザイン至上主義/足グルマこそカッコよさにこだわりたい」というタイトルの記事をアップしています。
アルファロメオ・スパイダー 2.0ツインスパークとは?
アルファロメオ・ブランドのスパイダーは総じて息が長く、105/115系ジュリアとFRシャシーを共用していた初代は1966年にデビューし、3度にわたる大きなマイナーチェンジを経ながら1993年まで発売されました。そして、その後継モデルとして1994年に登場し、1996年から日本に導入されたのが、今回ピックアップした、横置きエンジンの前輪駆動車となった2代目スパイダー(916型)です。2代目スパイダーはアルファロメオ・GTV(クーペ)のロードスター・バージョンと言える存在で、プラットフォームをGTVと共用していました。排気量2リッターのツインスパークエンジン搭載車、排気量3リッターのV6エンジン搭載車、そして、排気量3.2リッターのV6エンジン搭載車がモアパワーを求めるようになった時代の流れとシンクロするようにラインナップされ、2006年に3代目スパイダーとバトンタッチしました。
ディテール紹介
現車は、フロントグリルのデザインが一新された後期型です。グリルの部分がそれまでのモデルよりも縦方向に大きく拡大され、フロントのナンバープレートが左側にオフセットしている点が特徴です。後期型のGTV/スパイダーは排気量2リッターのツインスパークエンジン搭載車と排気量3.2リッターのV6エンジン搭載車の二本立てだったので、現車は前者となります。ピニンファリーナがデザインしたエクステリアこそ前衛的ですが、インテリアはイイ意味で古典的なディテールとなっており、いかにもスポーツカーを操っているという気分になれます。
整備ポイント
パッゾオートモービルスは、P-TEC(ピーテック)と呼ばれる自社ファクトリーを完備しており、ここで各車をきっちり整備してからユーザーに販売車をデリバリーしています。今回ピックアップしたアルファロメオ・スパイダー 2.0ツインスパークの場合は、タイミングベルト、バランスベルト、ファンベルトの他、各テンショナープーリー、ウォーターポンプを交換してからの納車となります。いまでも人気のある黒色の916型スパイダーの後期・最終モデルで、しかも走行距離がわずか3.5万kmなので、これはカッコよさにこだわりつつ、各方面にレア車として自慢できると思います。この機会に是非!
プライス&店舗インフォメーション
■アルファロメオ・スパイダー 2.0ツインスパーク
税込車両本体価格:118万円
年式:2005年
走行距離:3.5万km
車検:検なし
修復歴なし
■販売店舗
パッゾオートモービルス
住所:〒363-0013 埼玉県桶川市東1-10-11
TEL:048-770-0333
FAX:048-770-0334
営業時間:10:00~20:00
定休日:水曜日(レース・イベント開催日)
HP:http://www.pazzo.jp/
Email:info@pazzo.jp
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典