« 2020年10月 | メイン | 2020年12月 »

2020年11月 アーカイブ

2020年11月18日

目的別ヤングタイマーの選び方/第10回/日常+週末ドライブ編

目的別ヤングタイマーの選び方/第10回

 
日常+週末ドライブ編
--------------------------------
 
はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
 
---------------------------------------------------
 
「ヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
---------------------------------------------------
ポルシェ 968クーペ/968カブリオレとは?
 
ポルシェというと911シリーズをイメージしがちですが、1975年に水冷4気筒エンジン+トランスアクスル方式を採用したFRスポーツモデルの924がデビューしました。
 
FRはフロントエンジン/リアドライブのことで、トランスアクスルはFR車で車両の前後重量のバランスをとる手法のことです。トランスミッションを後輪側に移動させることで、車両前後の重量配分が均等に近くなるため、車両性能を最優先するスポーツ車がトランスアクスル方式を採用しています。
 
924は1983年に944とバトンタッチし、924以上928(1978年モデルから量産が開始された水冷V8エンジン搭載のラグジュアリーなスポーツカー)未満のマーケットを狙って開発された944は1992年の春に販売終了となりました。今回ピックアップした968(1991年のフランクフルト・モーターショーで発表)は1992年モデルとして導入され、944 S2の後継車であり、トランスアクスル方式を採用する水冷4気筒エンジン搭載ポルシェの最後のモデルとなりました。その生産は、1995年まで続けられました。4年間で、クーペ、カブリオレ合わせて。計12776台がラインオフしたといわれています。
968のデザインはより洗練されたものとなり、その一部は後の993型911を先駆けるものでした。ボディ形状はクーペとカブリオレの2種で、ヘッドライトがポップアップ式になった点もポイントです。ちなみに、電動開閉式の幌を採用し、スタイリッシュにまとめられたカブリオレは人気が高く、出荷台数の半数近くがカブリオレだったともいわれています。
 
フロントに搭載されたエンジンは、944 S2譲りの2,990cc、直列4気筒DOHC16バルブをベースとして、ポルシェ初となるバリオカム可変インテークカムシャフトコントロールを採用。エンジンのスペックは、最高出力240ps、最大トルク31.0kgmです。このパワーユニットに6速マニュアルトランスミッションと、ポルシェ初搭載のティプトロニックトランスミッションが組み合わされました。
専用のシートやホイールを装備するほか、後席が取り除かれるなど、軽量化が図られて走行性能が磨かれたピュアスポーツモデルの968クラブスポーツも存在し、また、限定生産車として968ターボS(305ps)、968ターボRS(337ps)というハイスペックかつスパルタンなモデルも販売されました。
当初、944 S3として開発が進められていたといわれる968は、スポーツカーを愛する硬派なドライバーをも満足させる優れたシャシーを備えつつ、日常的に使用できる高い信頼性と利便性も確保されたグランドツアラーです。完調を維持する際に必要不可欠となるパーツは、ポルシェセンターにオーダーすれば出てくるので、心配することはありません。
一台で日常の移動から週末ドライブまでをこなすことができる水冷FRポルシェを、この機会にゲットしてみてはいかがでしょうか。
□プライス&店舗インフォメーション
 
■ポルシェ 968 3.0カブリオレ TIPTORONIC
 
 税込車両本体価格:398万円
 
 年式:1994年
 
 ボディカラー:ウィンブルドングリーンメタリック
 
 内装カラー:ライトグレー
 
 車検:2022年11月まで
 
 走行距離:37100km
 
 修復歴:無し
 
 特記事項:ディーラー車、芳香剤・香水・ペット臭等一切無し、ガレージ保管車両、フルオリジナル、新車時保証書、整備記録簿、取説関係一式、純正専用書類ケース、スペアキー
 
 
■販売店舗
 
 arj(エーアールジェイ)
 
 住所:〒158-0087 東京都世田谷区玉堤1-20-7 arj世田谷1F
 
 TEL: 03-3704-7177
 
 FAX: 03-3704-7733
 
 営業時間:9:30~19:00
 
 定休日:月曜日
 
 HP:https://www.arjapan.co.jp/
 
 ※少人数で運営しているので、来店する際は予め連絡したほうがいいでしょう。試乗等を希望する際も事前にご予約を。
 
 ■文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
 
 
 
 
 
 
 

2020年11月30日

目的別ヤングタイマーの選び方/第11回/日常編

目的別ヤングタイマーの選び方/第11回

 
日常編
--------------------------------
 
はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
 
---------------------------------------------------
 
「ヤングタイマー」を「趣味車」もしくは「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「旧くても楽しめる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
---------------------------------------------------
 
メルセデス・ベンツ Cクラス(W202型)とは?
 
メルセデス・ベンツのコンパクトなセダンといえば、ブルーノ・サッコ氏がデザインし、1982年に登場したW201型“190”シリーズが有名ですが、その後継モデルとして1993年にデビューした初代Cクラスもコンパクトなメルセデス・ベンツとして広く知られる存在となっています。
 
また「最善か無か」という設計思想(哲学)のもとで開発されたメルセデス・ベンツといえば、1985年に発売されたW124型Eクラスと前述のW201型“190”シリーズが有名ですが、今回ピックアップした初代Cクラスもオーバークオリティ時代の名残を楽しめる、所有する歓びに溢れたメルセデス・ベンツだといえます。
 
 
前置きが長くなりましたが、初代CクラスとなったW202型は、スバルの2代目レガシィのチーフデザイナーを務めたことでも知られるオリビエ・ブーレイ氏がデザインしました。メルセデス・ベンツのデザイン哲学は、いつの時代にも「メルセデスは常にメルセデスの姿であるべきであり、そのデザインはできるだけ多くの革新を採用すると同時に、ブランドとしてのメルセデスの伝統に忠実であるべき」というものなので、初代Cクラスはテールライトが特徴的な三角形となり、先代比で、全長が70mm、ホイールベースが20mm拡大されて後席の居住性が改善されているものの、W201型“190”シリーズの後継モデルであることを見る者に強くイメージさせるプロポーションを採用しています。
 
メルセデス・ベンツのラインナップは、ファミリーとして横のつながりがあり、さらに、それぞれのモデルが「先代、現行、後継」といったように世代という言葉で言い換えることができる縦のつながりを持っていますが、W201型“190”シリーズと初代Cクラスの関係性も同じ文法の中にあるわけです。
 
 
現車(1998年式Cクラス/C240)は、V型6気筒エンジンを搭載しているW202型の後期モデルです。日本のマーケットに、セダン、ステーションワゴン、AMGが独自にチューニングを施したモデルが導入された初代Cクラスは、1994年に5速ATを全車に採用。1997年にマイナーチェンジされ、このタイミングで前後バンパーが新しい意匠となり、内装のトリム等も変更されました。エンジンは、従来の直列6気筒がV型6気筒またはV型8気筒となり、直列4気筒は2.0リッターのみとなりました。それに伴い、C230、C280スポーツライン、C36 AMGに代わり、C240、C43 AMGが新たに設定され、1998年にはC55 AMG、C43 AMGステーションワゴン、C200ステーションワゴンが追加設定されました。
 
 
乗っていて身体の一部のような感覚になるサイズ感のよさ、安心感があって長距離も安全に走れるスタビリティの高さ、座面にヤシの木の繊維が使われていたシートの疲労感の少なさ、などなど、その魅力を挙げていったらキリがない初代Cクラス(ステアリングショックアブソーバーまで装備)は、いまでも日常の足として使えるクルマです。
 
 
コンディションのいいクルマが少なくなってきましたが、arj(エーアールジェイ)を訪問すると極上車を安価にてゲットできるので、この機会に名車のオーナーになってみてはいかがでしょうか?
 
 
 
□プライス&店舗インフォメーション
 
■メルセデス・ベンツ Cクラス C240
 
 税込車両本体価格:88万円
 
 年式:1998年
 
 ボディカラー:ブリリアントシルバーメタリック
 
 内装カラー:ブラック(ファブリック)
 
 車検:2021年2月まで
 
 走行距離:41100km
 
 修復歴:無し
 
 特記事項:ディーラー車、1オーナー、禁煙車(芳香剤・香水の臭い無し)、屋内保管車両、フルオリジナル、天井新品対策張替え済み、運転席パワーシート、運転席・助手席・サイドエアバッグ、ABS・SRS・ESP・BAS、純正15インチアルミホイール、タイヤ入庫時新品4本交換済、電子制御5速ATモデル、新車時保証書、新車時からの全整備記録簿完備、取説関係一式、純正書類ケース、スペアキーレス
 
 
■販売店舗
 
 arj(エーアールジェイ)
 
 住所:〒158-0087 東京都世田谷区玉堤1-20-7 arj世田谷1F
 
 TEL: 03-3704-7177
 
 FAX: 03-3704-7733
 
 営業時間:9:30~19:00
 
 定休日:月曜日
 
 HP:https://www.arjapan.co.jp/
 
 ※少人数で運営しているので、来店する際は予め連絡したほうがいいでしょう。試乗等を希望する際も事前にご予約を。
 
 ■文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
 
 
 
 
 
 
 
 

About 2020年11月

2020年11月にブログ「今月の特集(主治医を探せ→)」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2020年10月です。

次のアーカイブは2020年12月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。