メルセデス・ベンツ東名静岡サーティファイドカーセンターの展示場でとてもカッコいい黒のCクラス・セダンを見つけました。2010年12月登録のC63 AMGです。W204のコードネームを持つ先代Cクラスの、前期型のトップパフォーマンスモデルということになります。
このクルマが新車販売されていた時期はリーマンショックの影響から高級車の販売台数が急速に落ち込みました。そんな時代、ライバル車の苦境を横目に見ながら、C63 AMGは世界中で大ヒット。日本でも売れに売れたモデルです。AMG躍進の功労者と言っていいかもしれません。世界的な大不況のなか、なぜ売れたのか？ それは、やっぱりいいクルマだからなのです。
C63 AMGのポイントは2つあります。まずはこのルックスです。エアロパーツやワイドフェンダーで武装はしていますが、同レベルの性能を持つ他のスーパーセダンに比べるとおとなしく上品な仕上がりとなっています。もちろん、スタンダードモデルと違うことは一見して分かりますが、街で見かけても「近づきたくないヤバい雰囲気」はまったく感じません。E60 AMGやC36 AMGなどの名車を知る世代にとって、この「羊・狼」的なさりげなさ、というかオーラみたいなものがたまらなく良いわけです。
そして2つ目のポイントは、いまや絶滅危惧種になっている自然吸気の大排気量エンジンを搭載していること。フロントに積まれるのは、457ps／61.2kgmのパワーとトルクを発揮するNAの6.2リッターV8。コンパクトなセダンボディーに6リッターオーバーのエンジンを搭載しているのですから、言うまでもなく超絶に速いです。そして、速いだけではなく、AMGが高度なチューニングを施した自然吸気・大排気量ユニットにはやはり通好みの味わいもあります。現行型のC63はツインターボ付きの4リッターV8になっていますから、このクルマのAMG製コンプリートエンジンは貴重です。
ちなみに、トランスミッションは、2011年に実施されたマイナーチェンジで、トルコン式7速ATから電子制御式7速AMGスピードシフトMCTに進化しています。このクルマは前期型ですからトルコンになりますが、まっ、ヤングタイマー的なアナログ感を楽しむのも乙なものです。
さて、このW204型C63 AMGは、走行3.7万kmで308万円です。保証付きの認定中古車としてはすごく安い。街場の中古車屋さんには、現状渡しのもっと安い個体があるかもしれませんが、特にAMGはきちんと納車整備をして保証も付く正規ディーラーの認定中古車から選んだほうが結局は長く乗れると思います。AMGは部品のひとつひとつがとても高価で「買ったあと交換すればいいや」なんて考えていると、とんでもない目に合うことになるからです。だから、認定中古車の308万円はお値打ちなのです。このC63 AMG、お宝に認定します。
黒のAMGセダンはやはりカッコいい。
18インチのチタニウムグレーペイント AMG5スポークアルミホイール。
普段使いするにはこのくらいのボディサイズがちょうど良いです。
全長4m72cm、全幅1m79cm、全高1m44cm。
メルセデス・ベンツ C63 AMG
初年度登録2010年12月 走行3.7万km
オブシディアンブラック ナビゲーションシステム 地デジ対応TV ETC
右ハンドル 車両本体価格308万円
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メルセデス・ベンツ東名静岡サーティファイドカーセンター
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