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2018年06月 アーカイブ

2018年06月09日

ヴィンテージ湘南(神奈川県横浜市)



ヴィンテージ湘南では、代表の湯山氏が国内外のコレクター等から直接買いつけてきた良質車と、委託販売車として預かった状態のいいクルマのみを販売している。つまり、素性とコンディションがよく、なおかつ過去の整備歴が確かな良質車ばかりをユーザーにデリバリーしているのだ。

「このところクルマ好きの皆さんが以前よりも本当にいいモノを求めるようになってきました。ですから、値段が高くても良質車は売れるというのが最近のトレンドだと思います。クラシックカーの世界もボーダーレスになってきたので、お客さまにオーダーしていただいたクルマを海外からスムーズにお持ちするためにスタッフが海外に常駐しています。そのような体制が整っていることもあり、ある意味、買えないクルマは無いといえます。これまで以上にクラシックカーを楽しみやすくなったといえるかもしれませんね」

そう話してくれた湯山代表は「ヴィンテージ湘南で扱っているクルマは一定のクオリティを保っているので、ビギナーの方々にも安心してお乗りいただけます。在庫車がたくさんあるのは、お客さまに合った一台をご提案したいからです。どのようなお客さまが来ても、その方に似合うクルマをご用意しているということです。一台のクルマと長く付き合う上で、ご家族やご友人などから“そのクルマ、アナタにすごく似合っているね”と言われることは大事な要素だと思っています。クルマがオーナーのパーソナリティを表し、イメージを作り上げるともいえるので、その人に合った一台をチョイスしてあげたいと常に思っています」とも語ってくれた。

ベース車を決め、自分仕様のクラシックカーをオーダーできるシステム(いわゆるビスポークというスタイル)を提案し、車両購入後のメンテナンス、重整備、レストアなども引き受けてくれるので、長い付き合いができる自分に合ったクラシックカーを探している方はヴィンテージ湘南を頼ってみるといい。



「買えないクルマは無い!」と語る。

ヴィンテージ湘南 株式会社
代表取締役&CEO
湯山 賢太郎氏

神奈川県横浜市瀬谷区南台1-3-2
横浜サウスプラザ三ツ境2F
TEL 045-300-3750

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2018年06月11日

PAZZO Auto Mobiles(埼玉県桶川市)



PAZZO(パッゾ)と書いてアルファロメオと読む!?もちろん、そんなことはないのだが、思わずそう記してみたくなるのがパッゾオートモービルス(以下:PAZZO)の特徴だ。小回りの利く、という点において車屋さん的なプロショップだといえるPAZZOは、アルファロメオとの結びつきがとびきり強いといっていい。

実際はフィアットをはじめとするイタリア車および他ブランドの輸入車も取り扱っており、アルファロメオ・オンリーというわけではないが、PAZZOではヤングタイマー(初度登録から10~30年ほど経過しているクルマ)の域に入った身近なアルファロメオを積極的にデリバリーしている。それらのリーズナブルなモデル(一番濃かった&よかった時代のアルファロメオたち)を使ったモータースポーツも提案しており、20年前から1974年式アルファロメオGT1600ジュニアを愛用してきた筆者にとって、もはやPAZZOはアルファロメオと同義語に近い存在なのだ。



ひとえに身近なアルファロメオといっても、そのバリエーションは多岐にわたっており、PAZZOでは街乗りに適したモデルからサーキット走行をガッツリ楽しめるモデルまでをバランスよく提案している。前者は、147やミトあたりが代表車種となる。147に関しては入手しやすいセレスピード仕様だけでなく、レアなマニュアルミッション仕様も精力的にデリバリー。後者はツインスパークエンジン搭載車のみならず豪快な走りを楽しめるV6エンジン搭載車も代表車種になるといえ、147、156、GTV、GTなどを幅広く提案している。



「初めてアルファロメオを買うお客さまも多く、そういう方々はご自身が若い頃に憧れていたモデルをお求めになるケースがほとんどです。ここで言う若い頃に憧れていたモデルとは、いま、まさにヤングタイマーとして注目されているアルファロメオということになりますが、いまそのあたりのクルマは買いやすい価格なので、お客さまも気軽に購入することができるわけです。10年落ち以上のクルマは記録簿に記された過去の整備歴よりも現在のコンディションを気にしたほうがいいので、PAZZOでは各部のパーツをちゃんと新しいモノに交換してからデリバリーしています。バッテリーまで新品に交換していますよ」とは伊藤代表の言葉だ。



「ユーザーの半分以上がマニュアルミッション仕様のアルファロメオをお求めになりますが、後期型のセレスピードはお買い得だと思います。セレスピードに不安があるのであれば、いっそのこと新品に交換してしまうことをオススメしています。一定期間ギア飛びの心配から解放され、快適に走れますからね。自社ユーザーを中心としたレーシングチームのCLUB PAZZO RACINGで耐久レースやスプリントレースに参戦していますが、私がAlfa Romeo ChallengeのMR300クラスで走らせているアルファ147GTAこそナンバーを切っているものの、ユーザー車はサンデーレーサーなので、ラジアルタイヤを履いて、サーキットまで自走で行き、自走で帰ってくることをモットーにしています。自分のクルマで様々なトライ&エラーを繰り返してきたので、すでに最適な4輪アライメントが分かっていますよ」と、少し誇らしげに語ってくれた伊藤代表は、今後なすべきこととして、欠品になりつつあるアルファロメオ製V6エンジン用マウントをリプロダクトしようと思っているそうだ(取材当日もV6エンジン搭載車を数多く販売。そういったこともあり、世のアルファロメオ・ユーザーのことを考え、ひと肌脱ごうと考えている)。

 

 イタリア語が堪能であればあるほどPAZZOという言葉を店名にするなんて随分ドラスティックなことをするもんだ……と思うに違いない。というのもPAZZOとはCRAZYのことで、日本語で平たく言うと、変わり者、狂気じみた、という意味となるからだ。だが、趣味車の取り扱いが多いPAZZOの場合は、それでいい。変わり者さん、大歓迎なのだ!147、156、GTV、GTという、考えようによってはメーカーの狂気が色濃く反映された愛すべきアルファロメオを買うのであれば、ヤングタイマー用の欠品パーツを造るという(ある意味)狂気じみたことを大マジメに実践してくれるPAZZOを頼ってみるのがベストだ。ショールームの中でSPARCOやadidasのレーシング・イクイップメントが展示販売されているので、いきなりCLUB PAZZO RACINGのメンバーになってみるのもPAZZOのユーザーらしい酔狂なアクションかもしれない。



 自分はアルファに首ったけ!の変わり者と語る。

株式会社 PAZZO
代表取締役
伊藤聡夫氏

埼玉県桶川市東1-10-11
TEL  048-770-0333

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2018年06月19日

サンク(東京都練馬区)

 

在庫車があまりにも魅力的で思わず興奮してしまい、店名の由来を訊き忘れてしまったが、フランス語で数字の『5』を意味するショップ名からも察しがつくようにCINQ(サンク)はフランス車に強いお店だ。もっと言うと取扱車両の8割~9割を占めるというルノーのスペシャリストで、とりわけカングー1の取扱数の多さが際立つプロショップである。

 

 当サイト「車 市場」では敷居の低さが売りで、小回りの利くプロショップのことを「車屋さん」として再定義しているが、ヤングタイマー世代のルノーが取扱車種の中心となり、カングー1に精通しているCINQもまさに車屋さんの好例だといえる。ファクトリーの奥に商談ルームがある店舗の雰囲気は紛うことなき昭和チック(もちろん、イイ意味!)で、この懐かしいスタイルをよくぞキープしていてくれた!とウレシクなってしまった。気軽に入店できるため、マニア層だけでなく、ファミリー層のユーザーも多いという。

 ちなみに、ファクトリー/商談ルームの階下にて保管している販売車両(もの凄く、まじめに、しっかり整備されている/取材時はフィアットの在庫もあり)のコンディションがすこぶるいいのに、価格が随分リーズナブルだったので、ついついその気=何を買おうかな……というノリノリな気分になってしまったわけだが、筆者はイタフラ好きを公言しているものの、実はイタリア車しか買ったことがないので、今回のCINQ訪問時に人生で初めてフランス車を買うシミュレーションを脳内で実行してしまったことを告白しておく。

 

 そして、もうひとつお伝えしておくべきことがある。「車 市場」が購入したヤングタイマーを担当スタッフが普段使いして長期リポートするコーナーに登場しているカングー1は、CINQで購入した車両なのだ。レポートの内容を有意義なもの(ヤングタイマー世代のルノーを狙っている皆さんにとって参考になるようなもの)にするために「車 市場」が敢えてCINQにオーダーしたのはエンジントラブルで不動になった個体だった。その復活までの詳細は、下記URLhttp://blog.livedoor.jp/u_cg02/)にて紹介している。ぜひともご覧いただきたい。

かつてJAX(輸入車インポーター)のスタッフだったという森代表は、1996年に独立してCINQをオープンした。JAX時代に携わっていたルノーを創業当初から取り扱ってきたので、ルノーの販売・整備歴が足掛け22年ということになる。CINQがまじめに整備し、ユーザーに提供しているユーズドカーのラインナップは新車でデリバリーされたクルマの顔ぶれとシンクロするので、その時代ごとに取扱車種が変化してきたわけだ。ルノーの身近なモデル名で説明すると、サンクの時代、ルーテシア(クリオ)の時代を経て、いまはカングーの時代となっている。メガーヌからセニックへの乗りかえをたくさんサポートした時期もあったそうだ。

いつの時代にもまじめに整備することを企業理念としてきたCINQでは、現在も「次は一年点検でお会いしましょう」とユーザーに胸を張って言えるぐらいまで、取扱車両のコンディションを上げることを基本コンセプトにしている。実際には納車から半年後の無料点検を実施しており、このタイミングでのオイル交換工賃を無料にしているそうだ。

「無料点検時にその後の作業メニューを考え、愛車の状態を効率よく改善していく整備計画を提案しています」とは森代表の言葉で、「DPOシリーズの4ATはセンサーなどが壊れると3速ホールドのセーフティモードになるんですよ。つまり、トランスミッション本体がダメになったのではなく、他の部分が壊れただけなんです。よくフランス車の4ATは壊れると言われますが、それは間違いで、一度エンジンを切るとリセットされることもあります。くれぐれも3速ホールドのままで走らないでくださいね。本当に壊れてしまいますから」とも語ってくれた。

CINQはカングー1の販売数、ファクトリーへの入庫数が首都圏屈指なので、最後に“カングー1=小カングー”と“カングー2=デカングー”についてアレコレ語ってもらった。

 

「小カングーは新車で販売された台数が多く、いわゆる分母が大きいので、CINQでの取扱数も多いわけです。いま、うちで面倒を見ているクルマの半分以上が小カングーといった感じですね。やはり、ボディが5ナンバーサイズなので都心でもラクに運転でき、フロアがビニールなので雨に濡れたベビーカーなどを気軽に放り込める点が魅力です。汚れを拭き取りやすいビニール仕様のフロアは、愛犬家にも好評ですね。働くクルマっぽい仕様にするのが定番のカスタムだといえますが、ここ最近、二極化してきたといえ、道具感を追求する方向性とピカピカに磨き上げる方向性に分かれてきました。お決まりのトラブルはオルタネーターのプーリーがロックすることですが、これは対策品が付いていれば大丈夫です。うちでも対策品をたくさん付けましたが、いまでも稀にダメなプーリーが付いたままの個体が流通しているので、CINQでは納車整備のときに対策品と交換しています。あと、TDCセンサーと呼ばれる上死点センサーが接触不良を起こすことがあり、エンジンを始動できなくなる場合があります。この部分も納車整備時や無料点検時にチェックするようにしています。デカングーは、さほどトラブルについて心配することはありません。強いて言うなら、リアブレーキのパッドがフロントと同じぐらい減りやすいことぐらいですかね」。

 

小カングーが壊れそうだからデカングーに乗りかえるというケースがあるそうで、CINQでは、もちろんカングー2のユーズドカーも在庫している。ほんの少しマニアックなクルマだといえるカングー1とは異なり、カングー2はより一般的なクルマとして認識されているといえ、ナビやバックカメラの装着を希望するユーザーが多いそうだ。オシャレなファミリーカー/働くクルマとして市民権を得たカングー1とカングー2は、これからも数多くのユーザーを獲得していくだろう。

未来のオーナーを育てることが重要であると感じているCINQでは、子どもたちがクルマ好きになるようにいろいろ配慮しているそうなので、カングー1/カングー2を買おうと思っているフランス車フリークは、パパの単独行動でクルマを見に行くのではなく、家族全員でCINQを訪問してみることをオススメする。

 

 リーズナブルなフランス車をリーズナブルなランニングコストで楽しむ。そのために、販売する車両は必ず自社のファクトリーで仕上げ、その後も自社のファクトリーでメンテナンスを行う。「どんな時代になっても、車屋さんはまじめが一番」と話す。

 

CINQ

株式会社サンク

代表取締役 森 秀一氏

東京都練馬区豊玉北3-14-6

TEL.03-5946-6767

 

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