2018年10月30日

アウトニーズ(京都市伏見区)

京都・伏見区に店舗を構えるシトロエンのプロショップ「アウトニーズ」。1998年に二井浩之社長が創業して以来、一貫してシトロエンにこだわり続けている。創業時の店舗は、なんと社長と奥様の房子さんで仕上げた手作りだったそうだ。房子さんは「あれはショールームというより小屋でしたね」と当時を振り返って笑う。

現在は、多くのユーザーからの信頼が背景となり、丘の斜面を利用した広大な敷地に、商談ルーム、ショールーム、工場、ストックヤード、駐車場を有する大規模店に発展。また、オランダにも傘下のファクトリーを持ち、欧州で仕入れたDSなどを仕上げる拠点としている。

「弊社の主力は間違いなくDSです。でも、自社で管理していた個体が下取りで戻ってくるケースは本当に少なくなりました。近年、DSはすでにコレクターズアイテムとなっており、オーナーが手放さないのです。ですから、仕入れは主に欧州で行います。社長、または私が現地まで足を運び、実車を見て、さらにオランダ工場のメカニックと修復の方向性を話し合うのが基本となります」。DSの仕入れについて話してくれるのは、アウトニーズ社の役員を務める伊藤悠太さんだ。

ただし、欧州に存在するDSもスタンダードモデルのID 19が多く、上級モデルの2123パラスはその数が激減しているという。そのような状況が価格の高騰につながっているわけだ。そうなると、普通の人が手に入れるのは難しくなる。それは、アウトニーズが一貫して守り続けてきた「多くの人にクラシック・シトロエンを楽しんでもらう」という理念から離れていくことにもなるわけだ。そこで、伊藤さんの出した答えは、より手軽に楽しめるモデルを充実させること。

「アウトニーズの看板商品はDSです。でも、あくまで一元さんお断り的なショップではありません。今後は、手軽に楽しめるモデルとして、CXXMBXなどのストックを強化していく予定です。特にCXには力を入れていきます」。

そこで、ポイントになるのは『ハイドロ』のメンテナンスだ。メカニックがその構造を理解し、経験をベースにしたノウハウとコツが必要になるから、近年はメンテナンスを行える工場が減っている。伊藤さんは「うちの工場には経験豊富なベテランメカニックが揃っています。クラシック・シトロエンのスペシャリストといっていいでしょう。もちろん、どの世代のハイドロも修理できますし、パーツの心配も要りません」と胸を張る。

また、若い人たちに訴求するモデルとして、「BX」、「アミ」や「ビサ」も積極的に仕上げていくという。実際、SNSなどでは若い人から「このクルマ、かたちが可愛い!」「街で見かけないクルマだから目立つ」「ルックスがお洒落」などの声が届くという。

「クラシック・シトロエンをファッション感覚で選び、通勤など日常生活のなかでお使いいただいても良いのです。旧車だからといって、堅苦しく考えることはありません。これからは、もっと裾野を広げていく様々な取り組みを行っていくつもりです」。

たしかに、熱心なシトロエンファンに交じって、ビギナーや女性がクラシック・シトロエンを自由に楽しむのは非常に良いことだと思う。質の高いアフターケアが約束されるアウトニーズだからできることだろう。今後の取り組みが楽しみだ。

 

「クラシック・シトロエンをより多くの人に自由に楽しんでもらいたい」と話すアウトニーズの取締役 伊藤悠太さん。

 

AutoNeeds

有限会社アウトニーズ

取締役 伊藤 悠太氏

京都府京都市伏見区深草大亀谷岩山町185-1

TEL.075-646-0213

 

 

 

 

 

 

 

2018年08月25日

ハイタイムコーポレーション(東京都町田市)

 

東京都町田市にある『ハイタイムコーポレーション』といえば、フォルクスワーゲン・ゴルフ(主に第1~第2世代)に強いショップとして有名だ。古くからのクルマ好きには、そのような印象が特に強いと思う。初代および2代目ゴルフの現存数が少なくなった今でこそヨーロッパ車をはじめとする魅力的なクルマ全般を取り扱うようになっているが、以前は『ハイタイム=ゴルフのスペシャリスト』という確固たるイメージが存在していた。

「川崎に店舗があった頃は輸入車を中心としながら、さまざまなクルマを取り扱っていました。1998年に本社を町田に移してからゴルフがメインになりましたが、ちょうどその頃ってゴルフⅡ10年落ちぐらいのタイミングで、ユーズドカーがたくさん流通していたんですよ。ゴルフⅠから受け継がれるクルマとしてのバランスのよさや、ボディの軽さがアドバンテージポイントとなっていたゴルフは、整備性もよくて、とてもいい中古車でした。当時は安かったので、30代ぐらいのお客さまが若い頃に好きだったクルマとして買ってくださいました。ゴルフだけでなく、ジェッタなども精力的に販売していましたね。ですが、次第にコンディションが良い車両が少なくなってきたので、現在は、場合によっては皆さんにデリバリーしたくても、できないケースがあります」とはハイタイムコーポレーション代表・吉田厚志さんの言葉だ。

 

 

本文の冒頭にも記したが、今はクルマのブランドを問うことなく、少しマニアックなクルマを取り扱っており、新車・中古車の販売、買い取り、日々のメンテナンス、修理、鈑金、ドレスアップ、オリジナル商品およびパーツの販売、モータースポーツ事業(Hondaの軽自動車N-ONEによるワンメイクレースや86/BRZ Raceなどにハイタイムレーシングとして参戦/これまでにVWのポカールレース、ポルシェ カレラカップ、スーパー耐久などにもチャレンジ)、事故・故障時の24時間レッカーサービス、損害保険代理業務という多彩な事業内容にてユーザーをサポートしている。

 

 

「ゴルフやゴルフを販売していた頃も、程度のよさにこだわって、低走行、記録簿付きの良質車を売り、デリバリー後の整備も担当することに努めていました。その結果、お客さまが愛車を手放す際にそれらのクルマたちがハイタイムに戻ってきて、次のオーナーさんのもとに届けることができました。先日も2004年に販売した、走行距離が4kmだった1991年式のゴルフ GLi187000kmまで走行距離を伸ばして戻ってきました。14年前にこのクルマを買ってくれたのは一般的な主婦だったので、今ではステキなお婆さまになっています。タイミングによってはそのようなケースがあり、往年のゴルフが年に23台ぐらい売り物になるケースがありますが、フォルクスワーゲンだけにこだわるのではなく、ちょっといいところがある、気になるクルマたちを仕入れるようにしています」と、ゴルフ GLiのカギ(丁寧に扱われてきたのでキレイで、手作り風の愛らしいキーホルダー付き)を手に取りながら話してくれた吉田さんは心なしか嬉しそうだった。

 

 

 さすがにモールや限定車用ステッカーなどの外装パーツは欠品が目立つようになってきているものの、ゴルフ用の機関系パーツは揃えることができるらしく、ステキなお婆さまがハイタイムコーポレーションに戻してくれたこのゴルフGLiも次なるオーナーのもとに嫁いでいく可能性が高いとのことだった

ハイタイムコーポレーションのファクトリーはJAF指定工場でもあるので、各種リセット作業はお手の物だといっていい。ヤングタイマーをはじめとする輸入車を買ったことがないというビギナーやファミリー層も、安心して購入することができるだろう。日々のメンテナンスや修理についても一任することができるので、そろそろ愛車をシャキッとさせたいと思っているカーマニアも一度連絡してみるといいだろう。

 

VWゴルフにこだわり20年以上。なぜ?と聞けば「好きだからですよ」と笑う。

 

有限会社ハイタイムコーポレーション

代表取締役

吉田厚志氏

 

high time corporation

東京都町田市南町田5-4-10

TEL.042-795-7861

 

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2018年07月02日

コレツィオーネ(東京都世田谷区)

いきなり私事で恐縮だが、コレツィオーネの成瀬代表と筆者は旧知の仲だ。もちろん、筆者が取材させていただく立場でコレツィオーネを訪問したときがファーストコンタクトで、学生時代からの友人とかではない。しかし、初めて訪問した際の店舗が現在の世田谷本店ではなく、前身にあたる自由が丘店だったので、かなり昔からお邪魔してきたことになる。

コレツィオーネは、イタフラ好きに価値ある一台をパートナーとした「満足度が高い自動車趣味生活」を提案しているプロショップだ。イタリア車、フランス車が持つ、陽気で都会的なラテン車のエスプリをクルマ好きにお届けしているわけだが、買取りと下取りを主体として一定量の車両を確保し、常にバラエティに富んだイタフラを展示販売している。イタリア車では、フィアット、アバルト、アルファロメオ、ランチアといった比較的身近なモデルからマセラティ、フェラーリ、ランボルギーニといったあたりまでを、フランス車では、ルノー、プジョー、シトロエン、そして、アルピーヌまでを幅広く取り扱っている。

この、イタフラ好きにとって大変魅力的に映る取扱車種のラインナップは創業当初(199912月の設立時)からキープコンセプトで、成瀬代表によると、これからもお買い得なヤングタイマー世代のイタフラ車を基本ラインにしながらユーザーをサポートしていくそうだ。

「人のつながりを意味するツテという言葉がありますが、いつの時代にも、お客さまからお預りしたクルマをコレツィオーネが仲立ちとなって次のオーナーさまにご紹介してきました。ただ単にモノや道具としての自動車を販売するのではなく、そのクルマにかかわってきた人たちの想いや、これまでの出来事といった、ストーリー的な要素が詰まったイタリア車、フランス車を流行に左右されることなくお届けしています。このクルマはこうだから、こうですよ、と、ちゃんと説明できないといけないと思っており、お客さまに、そういった“コレツィオーネならではのこだわり”について共感していただき、愛車を購入する際にコレツィオーネを選んでいただけると嬉しいですね」とは成瀬代表の言葉だ。

現在、コレツィオーネでは、カングーやムルティプラを愛車の第一候補とするファミリー層からスーパースポーツカーやクラシックカーを求めるヘビーユーザーまでをサポートしているが、取扱車種のラインナップが多彩になった背景には「お客さまのライフスタイルの変化」があるという。

「やはり、ラテン車のエスプリがお好きな方が多いので、その部分を大切にする、ブレないようにする、というお店の軸となるコンセプトこそありますが、お客さまが年齢を重ね、ライフスタイルが変化したことによって、コレツィオーネの取扱車種もより深みを増しました。例えば、イタフラのエントリーモデルに乗っていたお客さまがフェラーリやランボルギーニをお求めになったり、フェラーリやランボルギーニに乗っていたお客さまがクラシックカーに乗りかえたりするようになったわけです。そのため、お客さまがそのときに好きなクルマがコレツィオーネの取扱車種を構成しているといえ、結果的にラインナップが多彩になりました」とも話してくれた成瀬代表は、最後にイタフラの魅力について語ってくれた。

「デザインのよさ、エンジンのフィーリングの軽さ、クルマとしての軽快さ、MT(マニュアルトランスミッション)文化の国で造られたクルマなので運転している感が強いところ、そして、乗り味がスポーティといったあたりがイタフラの魅力だと思います」。いつもスーツ姿でビシッと決めている成瀬代表だが、元ディーラーのメカニックで、国家二級自動車整備士、査定協会認定自動車査定士でもあるので、熱心なイタフラ好きはもちろん、初めて輸入車を買う……というようなビギナーや女性も安心して愛車選びを楽しめるだろう。これからもコレツィオーネは新たなイタリア車オーナー、フランス車オーナーを増やし続けていく。

「満足度が高い自動車趣味生活を提案」、創業からブレない理念だ。

COLLEZIONE

株式会社コレツィオーネ

代表取締役 成瀬健吾氏

 

東京都世田谷区等々力7-2-32

 

TEL.03-5758-7007

 

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2018年06月19日

サンク(東京都練馬区)

 

在庫車があまりにも魅力的で思わず興奮してしまい、店名の由来を訊き忘れてしまったが、フランス語で数字の『5』を意味するショップ名からも察しがつくようにCINQ(サンク)はフランス車に強いお店だ。もっと言うと取扱車両の8割~9割を占めるというルノーのスペシャリストで、とりわけカングー1の取扱数の多さが際立つプロショップである。

 

 当サイト「車 市場」では敷居の低さが売りで、小回りの利くプロショップのことを「車屋さん」として再定義しているが、ヤングタイマー世代のルノーが取扱車種の中心となり、カングー1に精通しているCINQもまさに車屋さんの好例だといえる。ファクトリーの奥に商談ルームがある店舗の雰囲気は紛うことなき昭和チック(もちろん、イイ意味!)で、この懐かしいスタイルをよくぞキープしていてくれた!とウレシクなってしまった。気軽に入店できるため、マニア層だけでなく、ファミリー層のユーザーも多いという。

 ちなみに、ファクトリー/商談ルームの階下にて保管している販売車両(もの凄く、まじめに、しっかり整備されている/取材時はフィアットの在庫もあり)のコンディションがすこぶるいいのに、価格が随分リーズナブルだったので、ついついその気=何を買おうかな……というノリノリな気分になってしまったわけだが、筆者はイタフラ好きを公言しているものの、実はイタリア車しか買ったことがないので、今回のCINQ訪問時に人生で初めてフランス車を買うシミュレーションを脳内で実行してしまったことを告白しておく。

 

 そして、もうひとつお伝えしておくべきことがある。「車 市場」が購入したヤングタイマーを担当スタッフが普段使いして長期リポートするコーナーに登場しているカングー1は、CINQで購入した車両なのだ。レポートの内容を有意義なもの(ヤングタイマー世代のルノーを狙っている皆さんにとって参考になるようなもの)にするために「車 市場」が敢えてCINQにオーダーしたのはエンジントラブルで不動になった個体だった。その復活までの詳細は、下記URLhttp://blog.livedoor.jp/u_cg02/)にて紹介している。ぜひともご覧いただきたい。

かつてJAX(輸入車インポーター)のスタッフだったという森代表は、1996年に独立してCINQをオープンした。JAX時代に携わっていたルノーを創業当初から取り扱ってきたので、ルノーの販売・整備歴が足掛け22年ということになる。CINQがまじめに整備し、ユーザーに提供しているユーズドカーのラインナップは新車でデリバリーされたクルマの顔ぶれとシンクロするので、その時代ごとに取扱車種が変化してきたわけだ。ルノーの身近なモデル名で説明すると、サンクの時代、ルーテシア(クリオ)の時代を経て、いまはカングーの時代となっている。メガーヌからセニックへの乗りかえをたくさんサポートした時期もあったそうだ。

いつの時代にもまじめに整備することを企業理念としてきたCINQでは、現在も「次は一年点検でお会いしましょう」とユーザーに胸を張って言えるぐらいまで、取扱車両のコンディションを上げることを基本コンセプトにしている。実際には納車から半年後の無料点検を実施しており、このタイミングでのオイル交換工賃を無料にしているそうだ。

「無料点検時にその後の作業メニューを考え、愛車の状態を効率よく改善していく整備計画を提案しています」とは森代表の言葉で、「DPOシリーズの4ATはセンサーなどが壊れると3速ホールドのセーフティモードになるんですよ。つまり、トランスミッション本体がダメになったのではなく、他の部分が壊れただけなんです。よくフランス車の4ATは壊れると言われますが、それは間違いで、一度エンジンを切るとリセットされることもあります。くれぐれも3速ホールドのままで走らないでくださいね。本当に壊れてしまいますから」とも語ってくれた。

CINQはカングー1の販売数、ファクトリーへの入庫数が首都圏屈指なので、最後に“カングー1=小カングー”と“カングー2=デカングー”についてアレコレ語ってもらった。

 

「小カングーは新車で販売された台数が多く、いわゆる分母が大きいので、CINQでの取扱数も多いわけです。いま、うちで面倒を見ているクルマの半分以上が小カングーといった感じですね。やはり、ボディが5ナンバーサイズなので都心でもラクに運転でき、フロアがビニールなので雨に濡れたベビーカーなどを気軽に放り込める点が魅力です。汚れを拭き取りやすいビニール仕様のフロアは、愛犬家にも好評ですね。働くクルマっぽい仕様にするのが定番のカスタムだといえますが、ここ最近、二極化してきたといえ、道具感を追求する方向性とピカピカに磨き上げる方向性に分かれてきました。お決まりのトラブルはオルタネーターのプーリーがロックすることですが、これは対策品が付いていれば大丈夫です。うちでも対策品をたくさん付けましたが、いまでも稀にダメなプーリーが付いたままの個体が流通しているので、CINQでは納車整備のときに対策品と交換しています。あと、TDCセンサーと呼ばれる上死点センサーが接触不良を起こすことがあり、エンジンを始動できなくなる場合があります。この部分も納車整備時や無料点検時にチェックするようにしています。デカングーは、さほどトラブルについて心配することはありません。強いて言うなら、リアブレーキのパッドがフロントと同じぐらい減りやすいことぐらいですかね」。

 

小カングーが壊れそうだからデカングーに乗りかえるというケースがあるそうで、CINQでは、もちろんカングー2のユーズドカーも在庫している。ほんの少しマニアックなクルマだといえるカングー1とは異なり、カングー2はより一般的なクルマとして認識されているといえ、ナビやバックカメラの装着を希望するユーザーが多いそうだ。オシャレなファミリーカー/働くクルマとして市民権を得たカングー1とカングー2は、これからも数多くのユーザーを獲得していくだろう。

未来のオーナーを育てることが重要であると感じているCINQでは、子どもたちがクルマ好きになるようにいろいろ配慮しているそうなので、カングー1/カングー2を買おうと思っているフランス車フリークは、パパの単独行動でクルマを見に行くのではなく、家族全員でCINQを訪問してみることをオススメする。

 

 リーズナブルなフランス車をリーズナブルなランニングコストで楽しむ。そのために、販売する車両は必ず自社のファクトリーで仕上げ、その後も自社のファクトリーでメンテナンスを行う。「どんな時代になっても、車屋さんはまじめが一番」と話す。

 

CINQ

株式会社サンク

代表取締役 森 秀一氏

東京都練馬区豊玉北3-14-6

TEL.03-5946-6767

 

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2018年06月11日

PAZZO Auto Mobiles(埼玉県桶川市)



PAZZO(パッゾ)と書いてアルファロメオと読む!?もちろん、そんなことはないのだが、思わずそう記してみたくなるのがパッゾオートモービルス(以下:PAZZO)の特徴だ。小回りの利く、という点において車屋さん的なプロショップだといえるPAZZOは、アルファロメオとの結びつきがとびきり強いといっていい。

実際はフィアットをはじめとするイタリア車および他ブランドの輸入車も取り扱っており、アルファロメオ・オンリーというわけではないが、PAZZOではヤングタイマー(初度登録から10~30年ほど経過しているクルマ)の域に入った身近なアルファロメオを積極的にデリバリーしている。それらのリーズナブルなモデル(一番濃かった&よかった時代のアルファロメオたち)を使ったモータースポーツも提案しており、20年前から1974年式アルファロメオGT1600ジュニアを愛用してきた筆者にとって、もはやPAZZOはアルファロメオと同義語に近い存在なのだ。



ひとえに身近なアルファロメオといっても、そのバリエーションは多岐にわたっており、PAZZOでは街乗りに適したモデルからサーキット走行をガッツリ楽しめるモデルまでをバランスよく提案している。前者は、147やミトあたりが代表車種となる。147に関しては入手しやすいセレスピード仕様だけでなく、レアなマニュアルミッション仕様も精力的にデリバリー。後者はツインスパークエンジン搭載車のみならず豪快な走りを楽しめるV6エンジン搭載車も代表車種になるといえ、147、156、GTV、GTなどを幅広く提案している。



「初めてアルファロメオを買うお客さまも多く、そういう方々はご自身が若い頃に憧れていたモデルをお求めになるケースがほとんどです。ここで言う若い頃に憧れていたモデルとは、いま、まさにヤングタイマーとして注目されているアルファロメオということになりますが、いまそのあたりのクルマは買いやすい価格なので、お客さまも気軽に購入することができるわけです。10年落ち以上のクルマは記録簿に記された過去の整備歴よりも現在のコンディションを気にしたほうがいいので、PAZZOでは各部のパーツをちゃんと新しいモノに交換してからデリバリーしています。バッテリーまで新品に交換していますよ」とは伊藤代表の言葉だ。



「ユーザーの半分以上がマニュアルミッション仕様のアルファロメオをお求めになりますが、後期型のセレスピードはお買い得だと思います。セレスピードに不安があるのであれば、いっそのこと新品に交換してしまうことをオススメしています。一定期間ギア飛びの心配から解放され、快適に走れますからね。自社ユーザーを中心としたレーシングチームのCLUB PAZZO RACINGで耐久レースやスプリントレースに参戦していますが、私がAlfa Romeo ChallengeのMR300クラスで走らせているアルファ147GTAこそナンバーを切っているものの、ユーザー車はサンデーレーサーなので、ラジアルタイヤを履いて、サーキットまで自走で行き、自走で帰ってくることをモットーにしています。自分のクルマで様々なトライ&エラーを繰り返してきたので、すでに最適な4輪アライメントが分かっていますよ」と、少し誇らしげに語ってくれた伊藤代表は、今後なすべきこととして、欠品になりつつあるアルファロメオ製V6エンジン用マウントをリプロダクトしようと思っているそうだ(取材当日もV6エンジン搭載車を数多く販売。そういったこともあり、世のアルファロメオ・ユーザーのことを考え、ひと肌脱ごうと考えている)。

 

 イタリア語が堪能であればあるほどPAZZOという言葉を店名にするなんて随分ドラスティックなことをするもんだ……と思うに違いない。というのもPAZZOとはCRAZYのことで、日本語で平たく言うと、変わり者、狂気じみた、という意味となるからだ。だが、趣味車の取り扱いが多いPAZZOの場合は、それでいい。変わり者さん、大歓迎なのだ!147、156、GTV、GTという、考えようによってはメーカーの狂気が色濃く反映された愛すべきアルファロメオを買うのであれば、ヤングタイマー用の欠品パーツを造るという(ある意味)狂気じみたことを大マジメに実践してくれるPAZZOを頼ってみるのがベストだ。ショールームの中でSPARCOやadidasのレーシング・イクイップメントが展示販売されているので、いきなりCLUB PAZZO RACINGのメンバーになってみるのもPAZZOのユーザーらしい酔狂なアクションかもしれない。



 自分はアルファに首ったけ!の変わり者と語る。

株式会社 PAZZO
代表取締役
伊藤聡夫氏

埼玉県桶川市東1-10-11
TEL  048-770-0333

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2018年06月09日

ヴィンテージ湘南(神奈川県横浜市)



ヴィンテージ湘南では、代表の湯山氏が国内外のコレクター等から直接買いつけてきた良質車と、委託販売車として預かった状態のいいクルマのみを販売している。つまり、素性とコンディションがよく、なおかつ過去の整備歴が確かな良質車ばかりをユーザーにデリバリーしているのだ。

「このところクルマ好きの皆さんが以前よりも本当にいいモノを求めるようになってきました。ですから、値段が高くても良質車は売れるというのが最近のトレンドだと思います。クラシックカーの世界もボーダーレスになってきたので、お客さまにオーダーしていただいたクルマを海外からスムーズにお持ちするためにスタッフが海外に常駐しています。そのような体制が整っていることもあり、ある意味、買えないクルマは無いといえます。これまで以上にクラシックカーを楽しみやすくなったといえるかもしれませんね」

そう話してくれた湯山代表は「ヴィンテージ湘南で扱っているクルマは一定のクオリティを保っているので、ビギナーの方々にも安心してお乗りいただけます。在庫車がたくさんあるのは、お客さまに合った一台をご提案したいからです。どのようなお客さまが来ても、その方に似合うクルマをご用意しているということです。一台のクルマと長く付き合う上で、ご家族やご友人などから“そのクルマ、アナタにすごく似合っているね”と言われることは大事な要素だと思っています。クルマがオーナーのパーソナリティを表し、イメージを作り上げるともいえるので、その人に合った一台をチョイスしてあげたいと常に思っています」とも語ってくれた。

ベース車を決め、自分仕様のクラシックカーをオーダーできるシステム(いわゆるビスポークというスタイル)を提案し、車両購入後のメンテナンス、重整備、レストアなども引き受けてくれるので、長い付き合いができる自分に合ったクラシックカーを探している方はヴィンテージ湘南を頼ってみるといい。



「買えないクルマは無い!」と語る。

ヴィンテージ湘南 株式会社
代表取締役&CEO
湯山 賢太郎氏

神奈川県横浜市瀬谷区南台1-3-2
横浜サウスプラザ三ツ境2F
TEL 045-300-3750

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2018年05月31日

セントラル21(東京都世田谷区)

皆さんは「車屋さん」という言葉を見たり聞いたりしたときに、まず何をイメージするだろうか?

ここで言う車屋さんとは、正規ディーラーや専業店/プロショップとは異なるものだ。
いわゆる敷居の低さが売りで、小回りの利くところが車屋さんのアドバンテージポイントだとい
える。逆に言えば正規ディーラーや専業店/プロショップは敷居が高いと感じている自動車趣味
人にこそ車屋さんをオススメしたいのだ。

今回お邪魔したセントラル21は、ユーザーのリクエストに親身になって応えてくれる頼れる存在で、
まさに車屋さんの好例だといっていい。豊富な経験と確かな実績で、新車/中古車の購入時
はもちろん、カスタム/モディファイを楽しむ際のよきアドバイザーにもなってくれる。

愛車選びは奥が深くて難しく、旬なクルマだからといって誰もが気軽に買っていいというわけで
はない。誰にでも似合うわけではない、といったほうが正しいのかもしれないが、独断で選ぶの
ではなく、ユーザーのニーズを聞き、それに合わせた的確な提案をしてくれるセントラル21のよ
うな車屋さんに相談したほうが最良の結果につながるものだ。

また、何の変哲もない普通のクルマでも手を入れることで楽しい趣味車に変身することも事実で、
セントラル21ではカスタム/モディファイを実践する際のベースとなる、購入しやすい中古車の
販売も手がけている。

昨今は車両本体価格が高価すぎるので、クルマは誰にでも買える(乗れる)ものではなくなって
しまった。そのため中古車の需要が増えているが、やはり、普通のクルマでは面白くないと感じ
る人が多く、より楽しく、より乗りやすく、という方向性で、愛車に手を入れる(=個性的にす
る)人が増えている。

昔のカスタム/モディファイといえば乗り心地や扱いやすさを犠牲にしてカリカリにするのが定
番だったが、個性的なクルマを造るお手伝いをしているセントラル21流の現代版カスタム/モデ
ィファイは“より乗りやすくすること”を第一義とし、“よりカッコよくすること”を二義的な要素と
して進めている。セントラル21は店舗が世田谷区にあるので、それらを『東京流カスタム』また
は『東京流モディファイ』と命名してしまってもいいかもしれない。



セントラル21では購入しやすい中古車のみならず、新車も販売しており、リセールバリューの高
いクルマをユーザーに提案してくれる。新車時の装備(オプションを含む)がリセールバリュー
を決定するといっても過言ではないので、新車の注文時に再販価値が高いクルマに仕立ててくれ
るのだ。この点も正規ディーラーと専業店/プロショップの間にいる車屋さんならではの強みだ
といえる。
なお、当サイトのスタッフによるロングタームテストで一年間にわたって登場することになった
シトロエン C2 1.6VTRはセントラル21で購入したものだ。カスタム/モディファイについても、
同社で行ったものである。



*モディファイ前のC2 VTR
10年~20年落ちぐらいの、ヤングタイマーと呼ばれるクルマの中でも車歴が比較的浅い車両は、
ちょっとずつ直しながら乗れるのでオススメです。コンパクトカーを買ってカスタムやモディフ
ァイを楽しむのであれば、イタリア車よりもフランス車を選んだほうがいいでしょう。フランス
車は各グレードでエンジンを共用しているケースが多く、その恩恵でパーツの流通数が多く、し
かも安いからです。

どのクルマも生産終了から10年ほど過ぎるとパーツの流通数がガクンと減りますが、
いまはコンピューターやインターネット網の発達によって世界規模のネットワークが確立され、
国内では欠品になっているような部品も海外から直接取れます」とはセントラル21代表の伊藤
一昭氏のコメントで、実際にシトロエン C2 1.6VTR@「車 市場」に装着するパーツも海外から
入手したものであると語ってくれた。

シトロエン C2は世界ラリー選手権(通称:WRC)参戦車のベース車両であったことでも有名だ
が、セントラル21における今回のカスタム/モディファイでは、“より乗りやすくすること”を第
一義として進めつつ、クルマの出自がモータースポーツ・フィールドにあるという素性のよさを
活かし、見た目のカッコよさと吸気音/排気音にもこだわった。

具体的には昔懐かしいボーイズレーサーを造る感覚で作業を進め、足まわりに車高調サスペンシ
ョンを装着。マフラー(あまり知られていないがマフラーはセンターがキモとのことで、センタ
ー部分を排気効率と音がいいモノに交換)だけでなく、吸気側にエアチャンバーを付け、豪快な
排気音と共に心地いい吸気音も楽しめるようにした(ポルシェのスポーツエグゾーストシステム
/スポーツクロノパッケージを装着したようなノリだ)。

シトロエン C2 1.6VTRはパドルシフト仕様なので、ギヤをチェンジするたびに排気音が轟き、ア
クセルを踏むたびに吸気音が鳴り響く。シフトフィーリングも秀逸なので、セントラル21にて走
って楽しい一台が創出されたといえるだろう。

「パドルシフト仕様であればOKだといえますが、やはり、小排気量のヨーロッパ車はMT仕様をチ
ョイスするほうがいいです。いま、ちょうどMT仕様のシトロエン C2 1.6VTS(冒頭の写真)の在
庫があるので、どうしてもマニュアルミッションがいいという方にはコチラがオススメです。乗り
やすいんですよ、コレ」。そう話してくれたセントラル21・伊藤代表のユーザーとの合言葉は
「あるよ」(=ドラマ『HERO』名ゼリフ)なので、気軽に相談してみるといいだろう。正規輸入
されていないモデルも販売しているので、いまや絶滅危惧種となった左ハンドル/MT仕様も独自
のネットワークで見つけてくれるはずだ。


 
「あるよ!」が合言葉の頼りになる車屋さん。
欧米外車輸入販売 有限会社セントラル21
代表取締役 伊藤一昭氏
東京都世田谷区中町4-17-10
TEL 03-5758-8621
 
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