首都圏屈指の幹線道路・国道20号線沿いに店舗を構えるVW/アウディのプロショップ「ユーロマチック」。新宿から同国道をクルマで走ると15~20分ほど、環状8号線方面からも2~3分で到着でき、京王線・上北沢駅より徒歩2分と電車の便も良い。まさに好立地のプロショップだ。なにより、電車を使って気軽に立ち寄れる都心の「クルマ屋さん」って、ありそうでなかなか無い。この利便性の良さが同店のセールスポイントのひとつと言っていいだろう。
もちろん、「名車館」がお勧めするショップなのだから、それだけがポイントではない。「ユーロマチック」は、買い得感が高い魅力的なVW/アウディの中古車を揃え、メンテナンスのクオリティにも定評がある。設立は1993年10月、それまで「ヤナセ」の中古車部に勤務していた吉田 稔氏が立ち上げたお店だ。
ストック車両は常時約30台、初度登録から3~10年前後、価格帯は50~200万円くらいの個体が中心となる。特に、世界中で幅広い層から支持されているVWは、中古車になるとより身近な存在となる。予算的にも同格の国産車と同じ感覚で選ぶことができるわけだ。
さらに注目したいのは、最近、「ゴルフⅠ」や「ゴルフⅠカブリオレ」「ゴルフⅡ」「コラード」など、希少価値の高いヤングタイマー・モデルを取り扱うケースが増加していること。
「ヤングタイマーのVWは、意識的に仕入れているのではなく、弊社で10~20年にわたりメンテナンスを行ってきた車両が下取りで入ってくるケースが増えているのです。ですから、ほとんどは自社管理の個体です。もちろん、コンディションは良く自信を持ってお勧めできる車両ばかりです」と、吉田社長は話してくれる。
まさに、同氏が「ヤナセ」の中古車部に在籍していた頃に取り扱ってきたモデルだから、メカニズムに関して豊富な知識を持っていることは容易に想像できる。
「ゴルフⅠやⅡは、すでに交換パーツが手に入らないと思っているオーナー様が多いようですが、弊社では多くの機能部品が揃います。確かに、日本/ドイツ/アメリカでは供給終了とされているパーツが多い。でも、実は多くのOEM部品はそれらの国での生産は少なく、それ以外の各国VW/アウディ部品商との独自のルートを持つ事により、入手が可能なのです。また、1980年代以降のVW/アウディ・各モデルの純正パーツリスト、および整備解説書、さらに各年代別のすべての純正テスターも揃ったうえで、豊富な知識と経験、ノウハウを持つメカニックがおりクオリティの高いメンテナンスが可能となります」
近年の旧車ブームにより、「ユーロマチック」には、他店などで購入したオーナーや、同業者からのパーツや整備に関する問い合わせが急増しているという。吉田社長はそれを断らずひとつひとつ丁寧に対応しているそうだ。その理由を聞くと「趣味みたいなものですよ」と笑う。訊くと、オフの時間も、TVやインターネットを見ているより、あらゆるモデル・年代のパーツリストを紐解いているほうが楽しいと話す。つまり、問い合わせの対応は専門店としてのこだわりで「商売抜き」ということなのだろう。
「量販店で購入したオーナー様、また同業者が駆け込んでくるくらいの存在にならなければ『専門店』を名乗る資格はありません。特に、メンテナンスにおいて、『ユーロマチック』にしかできないことをひとつひとつ増やしていく。今後もその道を究めていきます」
ただし、同店は一見さんお断り的な敷居の高いショップではない。最近はファッション感覚で、VWやアウディ、また旧車を選ぶ方が増えているようだが、「それはとても良いこと。VWもアウディも、源泉は大衆ブランドなのですから敷居は低くなければなりません」と話す。
入り口は広く、そして奥が深い。それがVW/アウディの、そして「ユーロマチック」の魅力なのだ。
他店で修理は不可能とされた車両のオーナー様が駆け込んでくる
本物の『専門店』それが「ユーロマチック」と語る。
Euro matic
株式会社ユーロマチック
代表取締役 吉田 稔氏
東京都世田谷区上北沢4-18-17
TEL.03-3290-9001