今週の大穴グルマ スポーツカー編
さて、僅差で1位を獲得したのは超人気モデルのポルシェ・現行型911カレラだ。ご存じのとおり、景気悪化などの影響で他ブランドの有力なスポーツカーが じりじりと値を下げるなか、その圧倒的な人気に支えられて相場は高値をキープし続けている。ただし、タイミングによっては買い得感の高い物件を見つけ出す ことも可能となる。そう、期末となる「いま」が好機なのだ。特に初期モノに狙いをさだめよう。
911カレラの平均的な価格帯は1000万円~1100万円前後。これは3年ほど前からピタリと安定して動いていない。でも、2月後半くらいから800万 円前後のプライスタグを付ける物件がポツリ・ポツリと登場しているのを見逃さないでほしい。もちろん、ミント・コンディションを維持する正規ディーラーの 扱う中古車の話である。なぜ800万円という買い得な価格を付けているのか? それには法則がある。その1:年度末であること、その2:2005年モデルのカレラ(3.6リッター)であること、その3:ホワイト系(一番人気)以外の ボディカラーであること、この3つだ。平たく言うとディーラーの在庫一掃セールと考えていいだろう。ちなみに、3.8リッターのカレラSや4WDのカレラ 4などは、プラス200万円以上の予算が必要になる。
で、ご紹介するのが、その法則にピタリと当てはまる物件。シルバーを纏う2005年式のカレラ。相場からみてスゴ~ク安い! 断言しておきたいのは、初期モノだからといってメカニズムに特有の弱点があるわけではないし、動力性能に問題があるわけではないということ。つまり、大穴 度は非常に高い。言うまでもなく、素のカレラといってもトップクラスの加速力を持つ一生モノのスポーツカーであることに間違いはない。それは、911フ リークの方がよくご存じのはずだ。
ナローから数えて6代目、水冷フラットシックスの2代目となる911は、997というコードネームが与えられ2004年に上陸を開始した。カレラは 言うまでもなく911の主力モデル。3.6リッターユニットを搭載するノーマルのカレラが325ps、3.8リッター版のカレラSは355psを叩き出す 実力を持つ。最大のトピックはエクステリアのデザイン。楕円形のヘッドライトやグラマラスなリアビューが空冷最終版の993をイメージさせるのだ。このデ ザインが人気を呼び世界中で好調なセールスを記録している。中古車市場でもタマ不足が続き相場も高騰ぎみだ。ところで911といえば、リアエンジン・リア ドライブ。ゆえに高速走行やコーナリング時にはフロントの接地感が薄れる傾向にあった。しかし、997にそんな心配は杞憂。まさに「通勤からサーキット走 行まで」を実現した傑作。
★全長×全幅×全高 4425×1810×1310mm ★車重1480kg(カレラ・ティプトロニック) ★エンジン 3.6リッター水平対向6気筒 DOHC ★最高出力/最大トルク 325ps/37.7mkg(カレラ) ★トランスミッション 6段MT/5段AT ★新車価格 1046~1311 万円
0586-81-0997
03-3583-8611
0561-64-7011