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2009年05月 アーカイブ

2009年05月01日

今週の大穴グルマ スポーツカー編

今週の大穴グルマランキング

第1位へ 第2位へ 第3位へ

第1位

BMW Z8
¥ 10,800,000
1080万円は安い!
 今週は2座の高級スポーツカーの中から特に大穴度の高い物件を紹介しよう。クルマ好き垂涎のモデルが揃ったのでぜひチェックしてみてほしい。
さて、満点に近い評価で1位を獲得したのは、BMW史にその名を刻む名車“Z8”である。価格が云々というより、市場に流通するのが非常に珍しい孤高のロードスターだ。さすがに超高級スポーツカーだけあって、そのプライスタグは1080万円! でも、新車価格が1650万円だったことを考えると買い得と言えるし、それだけ「価値」のある特別なクルマと断言していいだろう。
ご存じのとおり、Z8は1955年にリリースされた“507”の復刻版だ。クリス・バングルが陣頭指揮をとったそのスタイリングは、クラシカルなロードスターの定石どおり、ロングノーズ・ショートデッキに、丸みを帯びたテールラインが特徴。とにかく時を忘れ見とれてしまうほどセクシーなボディを持つ。ただしスタイリングとは異なり中身は最先端の技術が詰まっている。BMWの量産車として、初めてアルミスペースフレーム工法を取り入れたのが最大のトピック。また、フロントアクスルを支えるサブフレームやリヤのマルチリンク・サスペンションなどもアルミ製となり、各種電子デバイスも充実している。
ところで動力性能が気になる方も多いだろう。全長4400mm・車重1630kgのコンパクトなボディに5リッターV8を押し込んでいるのだから期待を裏切らない「速さ」を持っていることは間違いない。このV8はM5にも搭載されている名機。400ps/51.0mkgの強大なパワーとトルクを叩き出すが、ただ速いだけではなく、スムーズさとパンチ力、そして扱いやすさを高次元でマッチングさせて一般のドライバーでも存分に“踏める”ようにしっかり調教されているのだ。決してじゃじゃ馬ではないし、回転フィールに奥深いビート感を持っているのが真骨頂。大人のクルマ好きを虜にしてしまう魅力、いや魔力を持っていると言っても過言ではない。しかもこの名機をMTで操縦できる! これってすごく幸せなことなのである。
スペースの都合で掲載できないのが残念だが、エクステリアと同様にインテリアも実にいい雰囲気を醸しているのもZ8のポイント。取り上げた物件はツートーンのレザーシート(赤と黒)でアナザーワールドを演出している。とにかくぜひ実車を見ていただきたい。1080万円は安い!
BMW Z8とはこんなクルマ

映画『007』のボンドカーとしても登場して話題を集めたBMWのラグジュアリー・ロードスター“Z8”。日本で予約受付が開始されたのは1999年のこと。その美しいスタイリングの基本になっているのは1955年にリリースされた“507”だ。その復刻版と考えていいだろう。ただし、クラシカルなボディの中身は当時の最新技術が詰まっていて、アルミスペースフレーム工法を採用して、且つフレームやボディもほとんどがアルミ製となるほか、最新の電子デバイスを満載。また、今ではお馴染みとなっているランフラット・タイヤを初めて採用したのもZ8だった。搭載される5リッターV8とゲトラク製の6段MTはM5の高性能ユニットをコンバートしたものだ。桁外れの動力性能を持っていることは言うまでもないが、スムーズでパワーバンドが広く、エンジンマナーが非常にジェントルなのが特徴。究極の趣味グルマと言っても過言ではないだろう。正規ディーラーの展示場を飾ることが奇跡と言っていいほどの稀少車。
★全長×全幅×全高 4400×1830×1315mm ★車重1630kg ★エンジン 5リッターV8DOHC ★最高出力/最大トルク 400ps/51.0mkg ★トランスミッション 6段MT ★新車価格 1650万円

BMW Premium Selection 杉並
03-5307-5781

第2位

Audi R8 4.2FSI Quattro
¥ 13,900,000
探しやすくなったアウディのスーパーカー
 アウディ製スポーツカーの頂点に君臨する“R8”。新車の販売台数が非常に少ない1700万円のスーパーカーだが、都市部のディーラーを中心に認定中古車が流通しているので注目だ。相場は1300万円-1500万円前後で推移していて、走行距離によっては1200万円台でも見つけることができるだろう。取り上げた物件は1390万円。もちろん決して安くはないが、超弩級のミドエンジンスポーツを味わう代価として考えれば安い!?。
Audi Approved 世田谷
03-5752-4455

第3位

PORSCHE Cayman
¥ 5,980,000
ほとんど新車のケイマン!
 ようやく中古車価格が落ち着いてきたポルシェ・ケイマン。この物件は相場の上限付近に位置するものの、走行距離は僅か1000km! もちろん使用感はまったくないから限りなく新車に近い。しかも、スポーツパッケージや19インチのアルミホイールなど高価なオプションを満載しているので新車価格は750万円くらいに達していたはず。それを考えると安い! 特にフラットシックスをMTで操りたい方にとってはこれぞ大穴物件!
ポルシェセンター宇都宮 認定中古車ギャラリー
028-684-2131

 

2009年05月07日

今週の大穴グルマ SUV編

今週の大穴グルマランキング

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第1位

BMW X3 2.5i
¥ 2,814,000
オプション満載のX3が200万円台で登場!
 いよいよ待ちに待ったゴールデンウィークがスタート! 怒濤の8連休を利用して、自宅でまったりクルマ探しをしている方も多いだろう。で、今週の大穴グルマは本格的なアウトドアシーズンを前に、普段使いからオフロードまで1台でこなせる実用性の高いSUVを取り上げてみよう。プレミアムSUVの平均的な相場はいまが底値の様相を呈しているからぜひ注目してほしい。
さて、圧倒的な強さで1位を獲得したのはBMWの誇る世界屈指のスポーティSUV“X3”だ。ご存じのとおり、X5の弟分として2004年にリリースされた“SAV”である。ただし、弟分といってもX5の廉価版などではない。ボディサイズもX5との差は僅かなもので堂々たる風格、さらに機能や装備も同等と考えていい。違いはV8搭載モデルが用意されていないことだけと言っても過言ではない。つまりX3は高い動力性能を持つ世界屈指のプレミアムSUVなのだ。
X3の認定中古車はX5と同様に昨年の夏あたりからグッと買い得感が増している。相場は2.5iの前期型が300万円前後、2006年のマイナーチェンジで登場した後期型が400万円付近から500万円台中盤が目安になる。特にMスポーツ仕様が多いようだ。3リッター直6を搭載する上級グレードの3.0iは、50万円-80万円高が目安になるが、稀少車と呼べるほど流通量が少なくなる。
取り上げた物件は走行4.2万kmで281万4000円の前期型2.5i。パノラマガラスサンルーフなどの高価なオプションを満載しているから新車価格は600万円前後に達していただろう。4年落ちで半値以下のプライスタグは非常に買い得!並のセダンでは太刀打ちできないオンロードでの動力性能と、雪道などでの高い走破性を持つ高性能SUVを味わう代価としては安い! 狙い目だ。
BMW X3とはこんなクルマ

BMWがX5に続くSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)としてリリースしたX3。日本に上陸を果たしたのは2004年だった。スリーサイズは全長こそX5より10cmほど短くなるものの全幅と全高はほとんど同一。堂々たるボリューム感を持ち、またX5に劣らぬ豪華装備や電子デバイスを満載しているのもトピック。搭載されるエンジンは2.5リッターと3リッターの直6。3シリーズ・セダンなどに積まれるストレートシックスと同じユニットだから、高い動力性能と扱いやすさを持つことは言うまでもない。もちろんセダンほどの軽快感と加速力はないものの、あくまでそれは世界屈指のスポーティ・セダンである330iなどと比較してのこと。並のセダンを超えるコーナリングスピードとパンチ力はドライバーを退屈させることなどないだろう。2006年に実施されたマイナーチェンジでパワーユニットやエクステリアを変更、現在はxDrive25i/xDrive30iというネーミングになっている。
X3 2.5i(2005年)★全長×全幅×全高 4565×1855×1675mm ★車重1790kg ★エンジン 2.5リッター直6DOHC ★最高出力/最大トルク 192ps/25.0mkg ★トランスミッション 5段MT ★新車価格 523万円

BMW Premium Selection 横須賀
046-825-0036

第2位

Volkswagen Tiguan Track & Field
¥ 3,050,000
ほとんど新車のティグアン
 街中でも扱いやすいコンパクトなボディサイズにVWが世界に誇る高性能ユニットのターボ付2リッター直4を搭載するティグアン。リリースされたのは2008年の秋だから、まだ流通量は少ないものの、そろそろデモカー・アップ車両が展示場を飾り始めたのでチェックしてみよう。紹介する物件はなんと走行250km! 中古車というより新車に限りなく近い未使用車で、新車より60万円以上も安く買えてしまうのだからおトク! ぜひ実車をご覧いただきたい。
フォルクスワーゲン世田谷Uカーセンター
03-5758-6529

第3位

MERCEDES-BENZ ML350 Sports Package
¥ 4,500,000
人気のML350が狙い目!
 メルセデス・ベンツ ラインナップのなかでも安定した人気を誇るMクラス。高級セダンのEクラスに劣らぬ動力性能とプレミアム感を持つ高級SUVだ。取り上げた物件は特に人気の高い3.5リッターV6を積むML350スポーツパッケージ。アルカンタラシートなどが装着されているので新車価格は軽く700万円を超えていただろう。4年落ちながらミントコンディションを維持する個体で450万円は非常に買い得だ。大人のクルマ好きにおススメ!
メルセデス・ベンツ浜松和田サーティファイドカーセンター
053-469-2553

2009年05月15日

今週の大穴グルマ コンパクトカー編

今週の大穴グルマランキング

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第1位

RENAULT KANGOO 1.6
¥ 1,550,000
フランスの実用車は気持ちいい!
 大型連休も終わり淡々とした日常生活を送るなかで“五月病”にかかっている方も少なくないだろう。今週は、そんな憂鬱な気分をスッキリ吹き飛ばしてくれる元気で楽しいコンパクトカーを紹介しよう。爽快感と運転する悦びを味わわせてくれる大穴度の高い3台が揃った。しかも諸費用込みの予算は200万円以内でらくらくOK! ぜひチェックしてみよう。
さて1位を獲得したのは日本におけるルノーの一番人気モデル“カングー”だ。不況になっても、デフレになっても、相場は“超”の付く高値で安定していて、走行距離が多少のびている個体にも新車価格に近い値が付いていた。需要が供給を大幅に上回っていたため完全なプレミア相場だったのである。ところが最近になり、ようやく若干ではあるものの、価格が落ち着いてきたので狙っていた方にとっては好機到来と言ったところだ。そろそろ新型にスイッチするようだが、ボディはかなり大型化され、デザインも現代的に変身する模様。個性的で明るいキャラこそカングーの魅力と考える方にとっては、いまがズバリ! 買いどきだ!
取り上げた物件は快活な1.6リッターユニットを搭載するフェイズ2。全長は4035mm、全幅が1675mmのコンパクトなボディながら、室内はとにかくものすごーく広い。さらに荷室も広大! ダブルフォールディング式に収納可能なシートを使いこなせば、自転車もそのまま積める! しかもウィンドーが大きいから明るい! これこそがカングーの真骨頂だ。
155万円と言えば、国産・コンパクトカーと競合する価格帯。どちらに大枚をはたく価値があるか? クルマ好きなら答えは決まっているはず。カングーには、見ても乗ってもチープ感がまるでないのだ。ぜひレモン・イエローのボディカラーがとてもいい感じを醸す実車を見ていただきたい。写真で見るより何倍も素敵に感じると思う。
ルノー・カングーとはこんなクルマ

カングーの正規輸入が開始されたのは2002年3月のこと。1.4リッター直4SOHCと4段AT、そしてリアゲートはハッチバックのみの設定だった。一般的にこのなごみ系の顔を持つ初期型がフェイズ1、2003年8月に実施されたマイナーチェンジ以降のモデルがフェイズ2と呼ばれている。顔つきがグッとシャープになったフェイズ2は、1.6リッター直4DOHCを搭載、トランスミッションも当初は4段ATだったものの後に5段ATに進化している。さらにリアゲートはハッチバックに加え、観音開きのダブルバックも用意された。欧州では商用車としても使われることが多いため、コンパクトなボディながら広大な室内空間を持つカングー。日本ではこのルノー流のモノスペース設計がフランス製のスタイリッシュ・イメージと重なり人気は非常に高い。実際、エクステリアやインテリアのそこかしこにお洒落なフランスのセンスが感じられる。中古車の相場は高値で安定、ということはリセールバリューも非常に高い!

ルノー京都CADONO
075-322-2133

第2位

MINI COOPER
¥ 1,550,000
MINIは先代モデルが買い得!
 MINIで大穴度の高いクルマを探すなら、相場が超高値で安定している現行型より、先代モデル(2006年モデルまで)がおススメ。取り上げた2004年式のクーパーは、オプションの15インチタイヤを履き、ボンネットに走るストライプが非常にスポーティでスタイリッシュな個体。ナビなども装備していて155万円は安い! 現行型とは内外装の変更点がほとんどないから、区別がつきにくく、型遅れ感がまるでないのもマル。
MINI NEXT横浜港南
045-842-4932

第3位

PEUGEOT 106 S16
¥ 800,000
とっておきのエンスーモデル、あります!
 現在、プジョーの正規ディーラーで買うことができる認定中古車のなかで、最もエンスー度の高いモデルと言える106 S16。搭載する118psの1.6リッター直4DOHCはレブリミットまでシャープに吹けあがる名機だ。で、車重はなんと僅か960kg! その走行感覚は用意に想像できるだろう。峠道で高級スポーツカーをカモるのも容易なことなのだ。取り上げた物件の80万円はまさにバーゲンプライス! クルマ好きのセカンドカーとしても好適!
PEUGEOT水戸
029-304-0206

 

2009年05月21日

今週の大穴グルマ セダン編

今週の大穴グルマランキング

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第1位

PEUGEOT 407 ST2.2
¥ 1,640,000
諸費用込み200万円以内で収まるフランス製の上級セダン
 販売が落ち込んでいる新車とは異なり活況を呈している輸入中古車市場。その大きな要因となっているのは、各モデルの平均的な相場が下落して割安感が増していることだろう。特にアッパーミドルクラス・セダンの認定中古車はその傾向が顕著に表れていて、1年で平均価格帯が100万円以上安くなっているモデルも少なくないのだ。まさにいまが好機! ぜひ注目してほしい。
さて今週の1位は、大きなエアインテークとシャープに切れ上がったヘッドライトが醸す精悍なフロントデザインが特徴のプジョー407だ。日本では2005年の春から販売が開始されたアッパーミドルクラス・セダンで、パワーユニットは3リッターV6と2.2リッター直4の2種が用意されている。
認定中古車の相場は昨年の夏あたりまで高値で安定していたものの、今年に入ってグッと割安感が増して、特に初期型の2.2は200万円くらいから探せる状況で、上級グレードの3.0も250万円を割り込む水準まで落ちてきた。まさにいまが底値の様相を呈している。見逃すわけにはいくまい。ただし高年式車両になると、まだ300万円を割り込む個体は存在しないから、大穴物件を探すなら2005年-2007年式あたりに狙いを定めたほうがいい。100万円台後半の予算で探すのも夢ではないのである。たとえば、取り上げた物件は2006年式で164万円! 走行距離は4万kmと多少のびているが、程度はすごくいい。とにかく諸費用込み200万円以内で収まるのだ。車格を考えれば、これぞ大穴グルマ!
走行感覚にも触れておこう。何と言っても、低速から高速まで一貫してフラットな姿勢を保ち、しっとりしているのにしっかりしている乗り心地を提供するサスペンションがポイント。プジョー伝統の「猫足」は407にも受け継がれているのである。間違いなく世界屈指の「足」だ。
スタイリッシュなボディデザインと上質なインテリア、そして高性能サスペンションを手にする代価が164万円とは! 安すぎる!!
プジョー407とはこんなクルマ

406シリーズの後継モデルとして407シリーズが上陸を果たしたのは2005年のこと。ボディタイプはセダンとステーションワゴン、パワーユニットは2.2リッター直4と3リッターV6のそれぞれ2種が用意された。高速巡航を得意とするこのエンジンは、406や607に搭載されていたものをコンバートしたものだが、組み合わされるトランスミッションはV6版にアイシン製6段ATが採用されている。前述したように407のトピックは、アグレッシブなフロントマスクと世界トップレベルの乗り心地を提供するサスペンション。そして、逸品と言っても過言ではシートの快適な座り心地だ。室内もフランス製のアッパーミドルクラスらしい上質な仕上がりで、全車にナビが標準装備されていることも見逃せない。現在は、SV2.2/SV3.0のネーミングになっている。
ST2.2(2006年)★全長×全幅×全高 4685×1840×1460mm ★車重1550kg ★エンジン 2.2リッター直4DOHC ★最高出力/最大トルク 158ps/22.1mkg ★トランスミッション 4段AT ★新車価格 360万円

PEUGEOT東岐阜
0574-61-0205

第2位

VOLVO S40 2.4i R-DESIGN
¥ 2,961,000
稀少なボルボのスポーティセダン、あります!
 ボルボ S40はいまや同社の中核を担う人気のアッパーミドルクラス・セダンだ。取り上げた物件は、流通量が少ない2.4リッター直5ユニットを搭載する上級グレードの2.4i。しかも、非常に珍しいスポーティ仕様のR-DESIGN! ノーマルよりグッと精悍な雰囲気に仕立てられたエクステリアとスタイリッシュで高級感のあるインテリアがポイントだ。特に新素材を使う専用のレザーシートは必見! 実に「いい感じ」なのである。296万1000円は買い得!
ボルボ・カーズ幕張
043-272-1190

第3位

BMW 320i
¥ 2,226,000
3シリーズは前期型をチェック!
 誰もが認める世界屈指のスポーティ・セダン、BMW 3シリーズ。特に2リッター直4ユニットを搭載する320iはコストパフォーマンスに優れる超人気モデルだ。もちろん中古車市場でも注目を集める存在になっているが、大穴グルマを探すなら、2008年に実施されたマイナーチェンジ以前の前期型をチェックしてほしい。紹介する320iは走行2.5万kmで222万6000円! 言うまでもなく早い者勝ちの1台だ。
BMW Premium Selection 杉並
03-5307-5781

 

2009年05月27日

大穴グルマランキング番外編「いまがチャンスなクルマ」 スポーツカー特集

今週の大穴グルマランキング

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第1位

PORSCHE 911 GT3
¥ 14,500,000
一生モノ911の本命
  アメリカを震源とする金融危機が世界を襲うなか、ご存じのように日本経済もデフレ傾向が顕著に現れているようだ。もちろん中古車市場も例外ではない。特に新車価格が1000万円を超える高級スポーツカーやサルーンなどは、1年ほど前に比べ、平均価格帯が100万円以上落ちているモデルも少なくない。ということは、いまこそ憧れのクルマを手に入れる好機と言えるわけだ。今月の大穴グルマランキングは、各ブランドが威信をかけてリリースする特別なクルマたちの価格動向をリポートするスペシャル企画をお届けしよう。トップバッターは、911フリーク垂涎のモデルとしてピュアスポーツカーの最高峰に君臨するGT3を紹介しよう。
3代目のGT3としてタイプ997にその名が加わったのは2006年のことだ。この特別なスポーツカーの魅力の源泉になっているのは、何と言っても415ps・41.3mkgのパワーとトルクを叩き出す自然吸気のフラットシックスだ。空冷911の設計を活用するクランクケースを持ち、純粋なドライサンプ潤滑方式を採用して、最高許容回転数はなんと8400rpm! まさに自然吸気ユニットモデルの最強版と思ってまちがいない。しかも、4WDを採用するターボなどと異なり、GT3は後輪駆動。空冷時代の魅力を最も色濃く残す911なのである。だからポルシェフリークには、タイプ997のGT3を「ぜひ乗ってみたい911」の筆頭に挙げる方が多いのだ。実際、加速の力強さとシャープネスは、ノーマルのカレラやターボとは異次元のものと思って間違いない。特に5000rpmを超えてからの感触は鳥肌モノと断言しよう。
さて、取り上げた走行7900kmの物件は、スポーツクロノパッケージなどの高額なオプションを多数装備していて価格は1450万円。いくつかの正規ディーラーに取材したところ、GT3は1年前に比べ、少なくとも100万円くらいは安くなっていると話す担当者が多い。相場が高値で安定している911、しかも特別な意味を持つ人気モデルだから、オプションを装着している車両には新車価格の1598万円に限りなく近いプライスタグが付けられていたのである。しかし、いまもその人気は衰えていない。つまり、安くなってもGT3の価値は高いままなのだ。そして、忘れてはならないのは、徹底した納車整備と手厚いアフターサービスが受けられる認定中古車であるということ。趣味性の強いスポーツカーこそ、信頼と安心の認定中古車が強い意味を持つのだ。
すでに絶版となっているGT3。景気の回復とともに、中古車価格が上昇する可能性も高い。そう、いまが憧れの911 GT3を手に入れる最大のチャンスなのである。ガレージの奥にそっとしまっておいて、たまの休日に引っ張り出し、ひとりでこっそり至福の時間を味わう。それこそがGT3の価値だろう。
ポルシェ911 GT3(TYPE997)とはこんなクルマ

シリーズ切ってのピュアスポーツ911としてタイプ997にGT3の名が加わったのは2006年のこと。最大のトピックは、空冷時代のクランクケースの設計を活用した415ps・41.3mkgのパワーとトルクを叩き出す3.6リッター・フラットシックスだ。もちろん、自然吸気の“6発”ユニットとしては驚異的なスペック。しかも、コンベンショナルなHパターンを持つ6段MTを介して後輪を駆動するのだ。レーシングカーに限りなく近いレスポンスを発揮する自然吸気のフラットシックス、後輪駆動、6段MT、911フリークを虜にするポイントはこの3つにある。つまり、空冷911には強くあった硬派な魅力を最も色濃く残しているモデルなのである。
911 GT3(2007年)★全長×全幅×全高 4445×1810×1280mm ★車重1420kg ★エンジン 3.6リッター水平対向6気筒DOHC ★最高出力/最大トルク 415ps/41.3mkg ★トランスミッション 6段MT ★新車価格 1598万円

ポルシェセンター高崎・前橋 認定中古車ギャラリー
027-364-6262

第2位

ASTON MARTIN V8 VANTAGE ROADSTER
¥ 14,500,000
真の高級パーソナルカー
 工場のラインを極限まで効率化して、より安く、より多くという生産方式が主流の時代にあって、いまも年産数千台のペースを守りながら、クラフトマンによる手作りを基本にするアストン・マーティン。少量生産だから価格を抑えることはできないものの、リリースされるどのモデルも、家電製品と同じ感覚で作られる大量生産のクルマには決してまねることができない「本物の高級車」の魅力に満ちている。なかでも、認定中古車.comが注目したのは、孤高の高級オープンカー“V8 ヴァンテージ ロードスター”だ。
とにかく、動力性能が云々の前に、スタイリングの美しさとインテリアの高級感は圧巻。特にレザーなどの素材はもちろんのこと、メーター類のデザインやスイッチ/レバーの手触りに至るまで徹底的にこだわっている室内はまさにアナザーワールド。ほとんどの方の口元を緩ませるのは間違いないだろう。
そして、走り出すと最初のひと踏みでさらに口元が緩むことになる。可変バルブタイミング式吸気カムを採用するDOHCヘッドを両バンクに持つ4280ccのV8ユニットは、回せば回すほど力強いビートを刻みながら鋭さが増していくのだ。そしてBGMはスーパーカーらしい豪快なサウンド。ドライバーを瞬く間に桃源郷へ誘ってくれるだろう。ちなみにメーカーが発表した0-100km/h加速は5.0秒! 第一級の動力性能を誇る。
さて、取り上げた物件は走行1000kmだから中古車というより新車に限りなく近く、使用感はまったくない。で、価格は1450万円。いくつかのディーラーに確認したところ、1年前に比べ相場は200万円近く落ちているようだ。ということは、この車両と同じ状態のV8 ヴァンテージ ロードスターは、1650万円くらいのプライスタグが付けられていたのである。高い価値はそのまま、価格だけが落ちたV8 ヴァンテージ ロードスター。この機を逃す手はないだろう。V8 ヴァンテージ ロードスターは、家族を乗せてスーパーマーケットやディスカウントショップまでチョイ乗りするクルマではない。そっとガレージに収め、そっーと楽しむスーパーカーなのだ。まさに一生モノに相応しいクルマと言えよう。
アストン・マーティン V8 ヴァンテージ ロードスターとはこんなクルマ

2006年のLAショーで公開されたV8 ヴァンテージ ロードスター。スリーサイズやホイールベースはクーペ版とほぼ同一のディメンションを持つものの、メカニズムを大幅に進化させてのデビューだった。例えば、スポーツカーの生命線とも言えるスロットルレスポンスは大幅に改善され、トップエンドまで回した時の吹けあがりも格段に鋭くなっていた。また、スポーツシフトと呼ばれるセミATのレスポンスが大幅に向上しているのも話題となった。そして圧巻は、フェラーリ 360モデナ・チャレンジストラダーレを想起させる豪快なエグゾーストノート。あまりにも美しいその佇まいから、落ち着いた走行感覚をイメージする方も多いと思うが、実は切れ味の鋭いピュアスポーツカーなのである。
V8 ヴァンテージ ロードスター(2007年)★全長×全幅×全高 4380×1865×1265mm ★車重1710kg ★エンジン 4.3リッターV8DOHC ★最高出力/最大トルク 385ps/41.8mkg ★トランスミッション 6段セミAT ★新車価格 1700万円

ATLANTIC CARS LIMITED
03-3583-8611