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大穴グルマランキング番外編「いまがチャンスなクルマ」 スポーツカー特集

今週の大穴グルマランキング

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第1位

PORSCHE 911 GT3
¥ 14,500,000
一生モノ911の本命
  アメリカを震源とする金融危機が世界を襲うなか、ご存じのように日本経済もデフレ傾向が顕著に現れているようだ。もちろん中古車市場も例外ではない。特に新車価格が1000万円を超える高級スポーツカーやサルーンなどは、1年ほど前に比べ、平均価格帯が100万円以上落ちているモデルも少なくない。ということは、いまこそ憧れのクルマを手に入れる好機と言えるわけだ。今月の大穴グルマランキングは、各ブランドが威信をかけてリリースする特別なクルマたちの価格動向をリポートするスペシャル企画をお届けしよう。トップバッターは、911フリーク垂涎のモデルとしてピュアスポーツカーの最高峰に君臨するGT3を紹介しよう。
3代目のGT3としてタイプ997にその名が加わったのは2006年のことだ。この特別なスポーツカーの魅力の源泉になっているのは、何と言っても415ps・41.3mkgのパワーとトルクを叩き出す自然吸気のフラットシックスだ。空冷911の設計を活用するクランクケースを持ち、純粋なドライサンプ潤滑方式を採用して、最高許容回転数はなんと8400rpm! まさに自然吸気ユニットモデルの最強版と思ってまちがいない。しかも、4WDを採用するターボなどと異なり、GT3は後輪駆動。空冷時代の魅力を最も色濃く残す911なのである。だからポルシェフリークには、タイプ997のGT3を「ぜひ乗ってみたい911」の筆頭に挙げる方が多いのだ。実際、加速の力強さとシャープネスは、ノーマルのカレラやターボとは異次元のものと思って間違いない。特に5000rpmを超えてからの感触は鳥肌モノと断言しよう。
さて、取り上げた走行7900kmの物件は、スポーツクロノパッケージなどの高額なオプションを多数装備していて価格は1450万円。いくつかの正規ディーラーに取材したところ、GT3は1年前に比べ、少なくとも100万円くらいは安くなっていると話す担当者が多い。相場が高値で安定している911、しかも特別な意味を持つ人気モデルだから、オプションを装着している車両には新車価格の1598万円に限りなく近いプライスタグが付けられていたのである。しかし、いまもその人気は衰えていない。つまり、安くなってもGT3の価値は高いままなのだ。そして、忘れてはならないのは、徹底した納車整備と手厚いアフターサービスが受けられる認定中古車であるということ。趣味性の強いスポーツカーこそ、信頼と安心の認定中古車が強い意味を持つのだ。
すでに絶版となっているGT3。景気の回復とともに、中古車価格が上昇する可能性も高い。そう、いまが憧れの911 GT3を手に入れる最大のチャンスなのである。ガレージの奥にそっとしまっておいて、たまの休日に引っ張り出し、ひとりでこっそり至福の時間を味わう。それこそがGT3の価値だろう。
ポルシェ911 GT3(TYPE997)とはこんなクルマ

シリーズ切ってのピュアスポーツ911としてタイプ997にGT3の名が加わったのは2006年のこと。最大のトピックは、空冷時代のクランクケースの設計を活用した415ps・41.3mkgのパワーとトルクを叩き出す3.6リッター・フラットシックスだ。もちろん、自然吸気の“6発”ユニットとしては驚異的なスペック。しかも、コンベンショナルなHパターンを持つ6段MTを介して後輪を駆動するのだ。レーシングカーに限りなく近いレスポンスを発揮する自然吸気のフラットシックス、後輪駆動、6段MT、911フリークを虜にするポイントはこの3つにある。つまり、空冷911には強くあった硬派な魅力を最も色濃く残しているモデルなのである。
911 GT3(2007年)★全長×全幅×全高 4445×1810×1280mm ★車重1420kg ★エンジン 3.6リッター水平対向6気筒DOHC ★最高出力/最大トルク 415ps/41.3mkg ★トランスミッション 6段MT ★新車価格 1598万円

ポルシェセンター高崎・前橋 認定中古車ギャラリー
027-364-6262

第2位

ASTON MARTIN V8 VANTAGE ROADSTER
¥ 14,500,000
真の高級パーソナルカー
 工場のラインを極限まで効率化して、より安く、より多くという生産方式が主流の時代にあって、いまも年産数千台のペースを守りながら、クラフトマンによる手作りを基本にするアストン・マーティン。少量生産だから価格を抑えることはできないものの、リリースされるどのモデルも、家電製品と同じ感覚で作られる大量生産のクルマには決してまねることができない「本物の高級車」の魅力に満ちている。なかでも、認定中古車.comが注目したのは、孤高の高級オープンカー“V8 ヴァンテージ ロードスター”だ。
とにかく、動力性能が云々の前に、スタイリングの美しさとインテリアの高級感は圧巻。特にレザーなどの素材はもちろんのこと、メーター類のデザインやスイッチ/レバーの手触りに至るまで徹底的にこだわっている室内はまさにアナザーワールド。ほとんどの方の口元を緩ませるのは間違いないだろう。
そして、走り出すと最初のひと踏みでさらに口元が緩むことになる。可変バルブタイミング式吸気カムを採用するDOHCヘッドを両バンクに持つ4280ccのV8ユニットは、回せば回すほど力強いビートを刻みながら鋭さが増していくのだ。そしてBGMはスーパーカーらしい豪快なサウンド。ドライバーを瞬く間に桃源郷へ誘ってくれるだろう。ちなみにメーカーが発表した0-100km/h加速は5.0秒! 第一級の動力性能を誇る。
さて、取り上げた物件は走行1000kmだから中古車というより新車に限りなく近く、使用感はまったくない。で、価格は1450万円。いくつかのディーラーに確認したところ、1年前に比べ相場は200万円近く落ちているようだ。ということは、この車両と同じ状態のV8 ヴァンテージ ロードスターは、1650万円くらいのプライスタグが付けられていたのである。高い価値はそのまま、価格だけが落ちたV8 ヴァンテージ ロードスター。この機を逃す手はないだろう。V8 ヴァンテージ ロードスターは、家族を乗せてスーパーマーケットやディスカウントショップまでチョイ乗りするクルマではない。そっとガレージに収め、そっーと楽しむスーパーカーなのだ。まさに一生モノに相応しいクルマと言えよう。
アストン・マーティン V8 ヴァンテージ ロードスターとはこんなクルマ

2006年のLAショーで公開されたV8 ヴァンテージ ロードスター。スリーサイズやホイールベースはクーペ版とほぼ同一のディメンションを持つものの、メカニズムを大幅に進化させてのデビューだった。例えば、スポーツカーの生命線とも言えるスロットルレスポンスは大幅に改善され、トップエンドまで回した時の吹けあがりも格段に鋭くなっていた。また、スポーツシフトと呼ばれるセミATのレスポンスが大幅に向上しているのも話題となった。そして圧巻は、フェラーリ 360モデナ・チャレンジストラダーレを想起させる豪快なエグゾーストノート。あまりにも美しいその佇まいから、落ち着いた走行感覚をイメージする方も多いと思うが、実は切れ味の鋭いピュアスポーツカーなのである。
V8 ヴァンテージ ロードスター(2007年)★全長×全幅×全高 4380×1865×1265mm ★車重1710kg ★エンジン 4.3リッターV8DOHC ★最高出力/最大トルク 385ps/41.8mkg ★トランスミッション 6段セミAT ★新車価格 1700万円

ATLANTIC CARS LIMITED
03-3583-8611