名車もいいけど迷車もね!
迷車を育てると名車になる!?/第3回
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はじめに/ヤングタイマーとは?
ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで1980年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえるでしょう。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事を作成しています。
フォルクスワーゲン コラードとは?
フォルクスワーゲンが1974年に発売したシロッコ(3ドアのハッチバック車/初代はイタルデザイン時代のジョルジェット・ジウジアーロがデザイン)の実質的な後継モデルにあたるコラードは、1988年にフォルクスワーゲン初の「リアルスポーツカー」として発表されました。ハッチバックを持つ2ドア・ボディは、ウェッジシェイプのクーペ・タイプ。低くワイドなフロント部分とボリューム感のあるリアスタイルが印象的です。そのキャラクターを分かりやすく説明すると、コラードはシロッコが開拓したスポーツブランド・イメージの拡大と新規ユーザーの獲得を目的として開発されたモデルであったといえます。コラードはスペイン語で「疾走する」という意味で、車体はコーチビルダーのカルマンと共同開発されました(生産もカルマンが担当)。スポーツカーとしての評価は高かったものの売り上げは芳しくなく、1995年に生産中止になりました。その後、コラードの名を持つ後継モデルは登場しませんでした。
今回紹介するのは、1990年式のフォルクスワーゲン コラード G60です。Gラーダと呼ばれるスーパーチャージャーを搭載した直列4気筒SOHC/1,780ccのエンジン(ゴルフGTI用がベース)に5速MTを組み合わせたモデルで、最高出力160ps/5,600rpm、最大トルク22.9kgm/4,000rpmというスペックでした。メーカーが指定したとおりのスパンでオイル交換をしないとスーパーチャージャーが壊れてしまうことがあるので、コラード G60のオーナーになった方はユーロマチックで定期的にしっかり整備してください。
本稿のテーマは「迷車を育てると名車になる!?」ということなので、そのあたりについて言及しますと、コラード G60は狭角V型6気筒SOHCエンジンを搭載しているコラード VR6および後にゴルフGTI 16Vにも搭載された直列4気筒DOHC16Vエンジンを積んだコラード 16Vの登場に伴ない、1992年に生産終了となりました。つまり、短命だったわけです。短命=迷車だと解釈できるので、今回、当コーナーにてご紹介しました。ちなみに、コラード G60は、3代目ゴルフ系のシャシーに2代目ゴルフ系のエンジンを搭載しているという個性的なあらましでした。
ユーロマチックが販売している1990年式のフォルクスワーゲン コラード G60は、HIDヘッドライトを装備し、交換部品履歴多数有り、という車両です。こういう珍しいクルマは、アウディ&フォルクスワーゲン専門店として25年以上の販売/メンテナンス実績があるユーロマチックのような頼れるスペシャルショップで買うのが得策だといえます。万が一、トラブルに見舞われた際にもユーロマチックが親身かつ万全の体制でケアしてくれます。安心して乗ることができるでしょう。
プライス&店舗インフォメーション
■フォルクスワーゲン コラード G60
税込車両本体価格:89万円
年式:1990年
走行距離:54,000km
ミッション:5速MT
車検なし
修復歴なし
■販売店舗
ユーロマチック
住所:〒156-0057 東京都世田谷区上北沢4-18-17
TEL:03-3290-9001
FAX:03-3290-9041
営業時間:10:00~19:00
定休日:年末年始を除き年中無休
HP:http://www.euromatic.co.jp
E-mail:info@euromatic.co.jp
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典