新型Aクラスは「ベーシックグレード」がいい!?
ベーシックとスタイルの2グレードから選べる新型A180。
価格差41万円、その違いを検証する緊急企画。
貴方はどちらを選びますか?
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ハイ、メルセデス!」と、女性ドライバーがクルマに話しかけるTV-CMが話題を集めるメルセデス・ベンツの新型Aクラス。2018年10月にリリースされた導入記念の装備充実限定車「A180エディション1」も早々に完売し、カタログモデルも好調なセールスを記録しているようです。
大ヒットを記録している要因はというと、もちろんCMの影響だけではなく、エクステリアとインテリアのデザイン、居住性、走行フィーリング、動力性能、安全性、インフォテインメントシステムなど、すべてにおいてブラッシュアップされ、クルマの持つ基本的なポテンシャルが大幅に向上していることが正当に評価された結果なのでしょう。実際、試乗してみると、本当に良いクルマに仕上がっていると思いました。メルセデス製FFモデルの傑作といっても過言ではないでしょう。
さて、現在のラインナップは、A180(328万円)と、A180スタイル(369万円)の2本立て。A180はいわゆる素の状態のベーシックグレード、A180スタイルは装備充実の上級グレードと考えてください。でも、両者とも136馬力の1.3リッター直4ターボエンジンを搭載、トランスミッションは7速デュアルクラッチで、「ハイ、メルセデス!」の対話型インターフェースのMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)も、Sクラスと同じデザインのステアリングホイールも付いています。もちろん、運転支援システムやトーションビーム式のサスペンションも同じ。つまり、両者の価格差は「付属装備」の違いになるわけです。
で、「認定中古車.com」がお勧めするのは328万円のA180、いわゆる「ベーシック」のほうです。どうして? なぜ、素の状態のクルマを勧めるの? 今回はそのあたりの理由を解説していきます。
まずは、上級グレードの「スタイル」に装備されていて、「ベーシック」には付いていないものを挙げてみましょう。
パークトロニック、アクティブパーキングアシスト、プライバシーガラス(後部左右/リアウインドウ)、メモリーパワーシート、シートヒーター、電動ランバーサポート、アームレスト、リバースP付ドアミラー(助手席側)、カップホルダー(後席)、キーレスゴー、コンビニエンス(オープン/クロージング機能)、クライメートコントロール、10.25インチモニター(ベーシックは7インチ)、この13の装備です。
また、AMGライン、アドバンスパッケージ、AMGレザーパッケージ、パノラミックルーフが、「スタイル」だけに装着可能なオプションとして用意されています。で、「それもすべて付けて」となると、スタイルは494万5000円。格上のミドルクラスセダン「C180」のベーシックグレードが455万円ですから、こうなるとA180スタイルとC180でも悩むことになります。
ところで、日本市場でのメルセデス・ベンツは、ベーシックグレードより装備の充実したモデルのほうが売れる傾向にあり、それはAクラスでも、Eクラスでも、SUVモデルでも変わることはありません。これは日本特有の傾向で、特に欧州ではベーシックのディーゼル仕様が売れ筋だったりします。かたや中国では、Cクラスの最上級グレードにロングボディが用意されていて、それが大ヒットしているようです。このことは、単に「お国柄」というだけではかたづけられないけっこう奥の深い話しになります。「自動車文化」にかかわる部分といってもいいでしょう。
欧州のクルマ事情に詳しいかたはご存じのことと思いますが、自動車文化が成熟している彼の地では、スポーツカーやLセグメントサルーンを除き、クルマはあくまで移動のための道具と考えます。つまり、生活必需品なのです。ステータスを誇る贅沢品ではないわけですから、他人の目は気にしない。選ぶときに重要なのは、あくまでそのクルマが持つポテンシャルとコストパフォーマンス、そして使用の用途なのだと思います。かくいう日本でも、例えば「大きくて豪華な装備を持つクルマが偉い」みたいな考え方をする人は減ってきている気がしますし、昨今のコンパクトカーブームも自動車文化が成熟してきたことの表れなのかもしれません。
そんな観点から、新型Aクラスの発売にあたって、今までの日本ではそれほど売れるとは思えなかった「ベーシックグレード」を、おまけの廉価版ではなく、堂々とまず第一弾として上陸させたメルセデス・ベンツ日本には拍手を送りたいと思います。逆にいえば、インポーターとしても、今度のAクラスの潜在能力には自信を持っているのでしょう。実際、試乗してみると、個人的には、後輪駆動のミドルクラスセダン・Cクラスに限りなく近づいてきている、というか、もう追いついているのかも、と感じました。それは、ベーシックグレードでも、スタイルでも、変わることはありません。ですからベーシックグレードを勧めるわけです。
ちなみに、ベーシックグレードを選んでも、オプションのナビゲーションパッケージ(18万4000円)だけはほとんどのかたが装着するでしょうから、それをプラスしても、346万4000円です。安いと思います。ぜひ、メルセデス・ベンツA180のベーシックグレードに注目してください。そして、試乗してみてください!
購入に際しての特別情報として
プレオーダーメルセデスより申し込めば オプション50%サポートが受けられます。
新型Aクラスサイトからプレオーダーメルセデスへ進みます。
販売店名欄には、ご指定店舗をご記入いただくか、下記お近くの店舗をお選びください。
【福島県】
・メルセデス・ベンツいわき
福島県いわき平字正内町62番地
TEL.0246-24-5600
【茨城県】
・メルセデス・ベンツつくば
茨城県つくば市研究学園2-1-5
TEL.029-852-5600
・メルセデス・ベンツ古河
茨城県古河市関戸2010
TEL.0280-98-5600
【埼玉県】
・メルセデス・ベンツ鴻巣
埼玉県鴻巣市三ッ木316-1
TEL.048-595-1188
【東京都】
・メルセデス・ベンツ葛飾
葛飾区金町5-1-12
TEL.03-5699-4001
・メルセデス・ベンツ中野
中野区中央3-13-11
TEL.03-3362-7552
・メルセデス・ベンツ西新宿
新宿区西新宿3-9-7
TEL.03-6300-9510
・メルセデス・ベンツ石神井
練馬区下石神井2-36-5
TEL.03-5372-5800
・メルセデス・ベンツ武蔵野
武蔵野市関前5-21-32
TEL.0422-36-2200
・メルセデス・ベンツ西東京
東久留米市前沢5-31-5
TEL.042-471-0020
文 / 写真:車 市場 編集部
取材協力:メルセデス・ベンツ葛飾.