実用車にもなるヤングタイマーはコレ
パーツが豊富なクルマは旧くても足になる/第5回
ヤングタイマーとは?
ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について
初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
アウディ S4 2.7T クワトロとは?
プレミアム・パーソナルセダンとして知られるアウディ A4をベースとしたホットモデルで、パワフルなエンジン、スポーティな味つけのサスペンション、そして、クワトロと呼ばれるアウディ自慢のフルタイム4WDシステムなどを装備。最高出力265psを発生する2671ccのV6DOHCツインターボエンジンには6速MTが組み合わされ、ドライバーの意に沿った自在な動きを実現してくれる優れた動力性能を誇っていました。そして、ベースとなったA4セダンと変わらぬ実用性の高さも特徴としており、まさに一台でなんでもこなせるオールラウンドプレーヤーとして、いまでも違いの分かるファンの間で、もてはやされています。
ユーロマチックで伺った話によると「一般的にヤングタイマーは現在のクルマと全く同じような感覚では乗ることはできません。'80~'90年代のクルマは、やはり、やせ我慢して乗る車両も多く、実際に、皆さん、エアコンが弱いとか、ハンドルが重いとか、安全&快適装備が無いなどさまざまなことをガマンしながら乗っている方も多いかと思います。しかし、このアウディ S4 2.7T クワトロは、そのような点もなく特にガマンすることなく乗ることができます(もちろん、テスターによる故障診断も可能です)。エンジンは中間域のトルクが凄いという特性になっており、制御も現代のそれに近いものなので、乗りやすいんですね。とはいえ、通勤通学の足として毎日乗るというのではなく、週末を共に過ごす相棒として楽しんでくだされば、この年式のアウディ S4はベストパートナーになるでしょう」とのことでした。
また、海外では20年落ちぐらいまでの自動車も「普通の旧いクルマ」として走っているので、いまでもパーツを容易に入手することが可能らしいのですね。今回ピックアップしたアウディ S4 2.7T クワトロは、ちょうど20年落ちですが、ブレーキペダルのゴム製カバーやサンバイザーのクリップといった細かな補修用部品を社外パーツではありますが容易に入手することができたそうです。アウディ S4 2.7T クワトロと聞くと専用パーツの塊のようなイメージですが、実はそんなことはなく、アウディの他モデルに使われているパーツを使えるケースが多々あるらしいのですよ。そう聞くと、一気にハードルが低くなるので、我こそは!と思った方は、この機会にゲットしてみてください。
プライス&店舗インフォメーション
■アウディ S4 2.7T クワトロ
税込車両本体価格:149万円
年式:1999年
走行距離:8.6万km
ミッション:6MT
車検なし
修復歴なし
装備:D車、左H、黒革、ナビ
■販売店舗
ユーロマチック
住所:〒156-0057 東京都世田谷区上北沢4-18-17
TEL:03-3290-9001
FAX:03-3290-9041
営業時間:10:00~19:00
定休日:年末年始を除き年中無休
HP:http://www.euromatic.co.jp
E-mail:info@euromatic.co.jp
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典