名車もいいけど迷車もね!
迷車を育てると名車になる!?/第5回
はじめに/ヤングタイマーとは?
ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について
初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
シトロエンC6エクスクルーシブ ラウンジ・パッケージとは?
シトロエンにおけるフラッグシップの系譜は、DS、CX、XMへと流れていきました。流麗なスタイルのC6はXMに続くフラッグシップとして2005年に登場し、その印象的なプロポーションは1998年のパリ・サロンで発表されたコンセプトカー「C6 リナージュ」を受け継いだものでした。日本では2006年10月から発売されました。他ブランドのデザイナーでは思いつかないであろうボディラインは日本のクルマ好きも大いに魅了し、2006-2007 日本カー・オブ・ザ・イヤー「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことでも知られています。
足まわりにはシトロエンならではのハイドロ・サスペンションである「ハイドラクティブIIIプラス」を採用し、独自の乗り味(=フラットライド)でドライバーとパッセンジャーをニンマリさせてくれます。日本仕様のC6は最高出力215psの3.0L V型6気筒ガソリンエンジンを積んでおり、これに6速ATが組み合わされていました。
C6はモノグレードで、Wエアバッグやアンチ・スピン・デバイスのESP、HDDナビゲーションシステム、大きな車体を駐車する際に役立つパーキング・アシスタントなどが標準装備されています。ちなみに、現車はリアにもシートヒーター付きの電動スライドシートを採用し、後席の居住性を向上させた「ラウンジ・パッケージ」仕様で、電動サンルーフも装備しています。
シトロエン特有のフラットライドを味わうためにはハイドロ・サスペンションをしっかりメンテナンスし、各種マウント類、電装系、そして、サスペンション以外の部位の油脂類も定期的にチェック&交換することが望ましいが、まだまだ整備用のパーツが揃うので安心していいでしょう。
プライス&店舗インフォメーション
■シトロエンC6エクスクルーシブ ラウンジ・パッケージ
税込車両本体価格:268万円
年式:2007年
走行距離:6万7000km
ミッション:6速AT
車検:2020年8月
修復歴なし/内外装美車/機関良好
■販売店舗
オートモービルアシスト・ブレス
住所:〒190-1214 東京都西多摩郡瑞穂町むさし野3-1-18
TEL:042-539-2268
営業時間:(平日)9:30~19:00/(日曜・祝祭日)9:30~18:00
定休日:月曜日・第2火曜日
HP:http://www.blesscar.jp
文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典