打ち合わせのために訪問していたVWのプロショップ「ハイタイムコーポレーション」で、とてもレアな第3世代のゴルフを見つけました。いまではほとんど目にする機会がなくなったVWゴルフ3の、しかも、VR-6の、しかも、COXチューンのSZ-4です。
ヤングタイマー世代のゴルフといえば、日本でも大ヒットを記録した1~3になると思いますが、ゴルフ3は1992~1998年に存在していたモデルになります。
ゴルフ1と2は、見た目と同様にメカニズムもクラシックで、維持していくにはそれなりの覚悟が必要になりますが、ゴルフ3になるとけっこう近代的に進化していますから、普段使いしながら楽しむヤングタイマーとして良いターゲットになるかもしれません。後継のゴルフ4は一気に近代化が図られましたから、いまの普通のVWゴルフです。
さて、VWゴルフ3ラインナップのなかで、エンスー度のより高いモデルといえば、2.8リッターV6SOHCエンジンを搭載するVR-6です。直4を積むスタンダードモデルとは走行感覚がまったく異なり、味わいが格段に濃くなります。そして、写真のCOX製VR-6のエンジンは、ボア・アップにより排気量が3.0リッターまで拡大され、最高出力は204psとなります。その吹け上がりの味わいは、さらに濃さを増し、良い意味でクラシカルな高性能ユニット。6つのシリンダーの鼓動がダイレクトに伝わってくるタイプのフィーリングを持ちます。やはり、クルマはルックスとエンジンです。
ところで、お値段ですが、89万円のプライスタグが付けられていました。もちろん、そのままでも乗れますが、外装やインテリアに手を入れてパリっとさせれば、間違いなく一生モノになると思います。1998年式ですからこのゴルフ3は最終モデル、現在の走行距離は9.5万km、ちなみに走行7万kmの時にトランスミッションのオーバーホールを実施しているそうです。
若い頃、憧れたCOX製VWゴルフのコンプリートカーが目の前にあります。しかも、店主に勧められ、試乗までしてしまいました。ムムム…、フロントシートをレカロに換装して、インパネとボディの塗装に手を入れ…、瞬く間に妄想が膨らんでいきます。フェラーリ・テスタロッサを仕上げようというわけではありませんから、普通のサラリーマンのお小遣いでもなんとかなりそう。やはり、ヤングタイマーは楽しいですね。
SZ-4には専用のエアスポイラーが装着されより精悍なルックスとなります。
専用デザインのアルミホイール。タイヤは205/45ZR16。
VW GOLF3 VR6 COX SZ-4
初年度登録1998年 走行95,000km AT
車両本体価格 89万円
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ハイタイムコーポレーション
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