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2019年11月 アーカイブ

2019年11月21日

実用車にもなるヤングタイマーはコレ/第6回

 

実用車にもなるヤングタイマーはコレ

パーツが豊富なクルマは旧くても足になる/第6回

ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

フォルクスワーゲン ルポ GTIとは? 

フォルクスワーゲンのボトムレンジを担う3ドア・ハッチバック・モデルとして1998年にデビューしたルポのスポーティグレード。いわゆる、ホットハッチです。ルポが日本に導入されたのは2001年からで、まず、排気量1.4リッターの直列4気筒エンジン+4速ATという“普及グレード”が販売され、ベーシック版の「ルポ」と上級版の「ルポ コンフォート」がありました。ルポ GTIは2003年から発売され、シリーズ最強/最大排気量となる、125psを発生する、1.6リッター、DOHC16バルブ直列4気筒エンジンに6速MTが組み合わされていました。

普及グレードよりもパワフルだっただけでなく、ルポ GTIはボンネット、ドア、フロントフェンダーをスチール→アルミにすることで軽量化を図っており(1010kgという、クルマが肥大化した今となっては驚異的な軽い車重を実現)、シチュエーションを問うことなく軽快な走りを楽しめました。その他、外観では、バイキセノン・ヘッドライト、フロント・ハニカムメッシュグリル、ルーフスポイラー、センター出しデュアルエグゾーストパイプ、ボディ同色バンパー、15インチ・アロイホイールなどがルポ GTI専用となる装備でした。

内装では、赤いシートベルト、セミバケット形状のシート(前席だけでなく後席も。そのため、乗車定員は4名)などを採用。また、前後の重量バランスが考慮され、バッテリーが車体後部に搭載されていました。ラゲッジルームはミニマムです。

ルポ GTIの走行フィーリングは?

「パワーを使い切る楽しさ」があるエンジンは低中速のトルクが豊富なので、それ利用して小刻みに6速MTをシフトチェンジすると、クロスレシオになっているギア比と相まって気持ちよくドライブできます。FF車なのでアンダーステアを出さないような運転を心がけるのがベターだといえ、そのことに集中すると、いつしかルポ GTIを走らせていることに夢中になってしまいます。ルポ GTIのボディサイズは軽自動車並みにコンパクトで、なおかつ、スポーティな乗り味を演出することにこだわったフォルクスワーゲンがコストをかけて軽量化したクルマなので、とにかく軽快な走りを楽しめます。小さくて軽量なMT車は、もはや貴重な存在なので、気軽に軽快な走りを楽しみたい方は稀代のジャーマン・ホットハッチをチョイスするといいでしょう。個人的には、パーソナルユースに見事に対応する最高のシティコミューターだと思うので、自宅の前の道路や車庫が狭い、という方に特にオススメです。

ユーロマチックで伺った話によると「パーツがたくさん流通しているので、通常のメンテナンスに関しては、まったく問題ありません」とのことでした。フォルクスワーゲン ルポ GTIは、少ないコストで維持できる趣味的ヤングタイマーの注目株ということになるでしょう。この機会に是非。

□プライス&店舗インフォメーション

■フォルクスワーゲン ルポ GTI

税込車両本体価格:115万円

年式:2004年

走行距離:2.5万km

ミッション:6速MT

車検なし

修復歴なし

特記事項:D車、ワンオーナー、HDDナビ

■販売店舗

ユーロマチック

住所:〒156-0057 東京都世田谷区上北沢4-18-17 

TEL:03-3290-9001

FAX:03-3290-9041 

営業時間:10:00~19:00

定休日:年末年始を除き年中無休

HP:http://www.euromatic.co.jp

E-mail:info@euromatic.co.jp

文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典

 

2019年11月26日

名車もいいけど迷車もね!/第6回

 

名車もいいけど迷車もね!

迷車を育てると名車になる!?/第6回

はじめに/ヤングタイマーとは?

ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。

「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について

初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。

 

ローバーミニとは?

 1959年に英国で誕生した「ミニ」は、小型車のマイルストーンとなった歴史的な名車です。今年、生誕60周年を迎えました。その長きヒストリー(高性能版のクーパー/クーパーSは除く)を辿ると、1959年~1967年までのMk-1時代(オースチン・セブン/モーリス・ミニ・マイナー)、1967年~1969年までのMk-2時代、1969年~1977年までのMk-3時代を経て、車名から「Mk(マーク)」というシリーズ名が無くなった後も基本設計の大幅な変更が行われずに生産され続けたことが分かります。日本において、日英自動車/オースチン・ローバー・ジャパンがミニの正規ディーラーとなったのは'80年代初頭のことで、オースチン・ローバー・ジャパンという社名がローバー・ジャパンへと変更された'80年代末、ローバーがドイツのBMWに買収された'90年代中盤も生き延びて、2000年に生産終了となりました。正規輸入元の社名がローバー・ジャパンとなった1989年以降、ミニは「ローバーミニ」と呼ばれるようになり、その人気がさらに高まりました。

ミニの高性能版であるミニ・クーパーのヒストリーは、1961年~1967年までのMk-1時代、1967年~1969年までのMk-2時代となります。そして、1990年に「ローバー・ミニクーパー1.3」として復活。ミニ/ミニクーパーは、1992年に燃料供給装置がキャブレターからインジェクションに変更され、1997年モデルから安全対策として運転席にエアバッグが標準装備されるようになりました。

1963年に登場した高性能版のクーパーSは、1071ccエンジンと、より大径のディスクブレーキなどを特徴とし、1964年8月のモデルチェンジまでに計4030台が生産、販売されました。当初A型エンジンの排気量は1071ccまでの拡大が限界と思われていましたが、ダウントンの創設者であるダニエル・リッチモンドが1275ccまで拡大する手法を考案し、量産型1275クーパーSの生産計画がスタートしました。量産に際し、サーキットレースのクラス分けに合致した970cc版と1275cc版の2モデルが用意され、970ccモデルはあまり売れず、わずか963台が生産されただけで1965年に生産終了となりました。1275ccのクーパーSは累計4万台以上が生産され、Mk-3時代となる1971年に生産終了となりました。ちなみに、Mk-3時代のクーパーSは短命だったので、1570台しか造られていないといわれています。

ミニのスポーツモデルであるクーパーSは、圧倒的な動力性能をアドバンテージ・ポイントとし、フォード・ファルコンやボルボPV544、そして、シトロエンDSといったライバルたちと熾烈なバトルを繰り広げながら、1964年、65年、67年のモンテカルロ・ラリーで優勝しました。そのため、ローバーミニ時代にもモンテカルロ・ラリーを想起させる仕様がもてはやされ、今回ピックアップした1967年モンテカルロ・ラリー優勝車をイメージしたクルマが数多く誕生しました。

モンテカルロ・ラリー優勝車をイメージしたローバーミニ=迷車というわけではありませんが、ヒストリックカーは、ややもすればノーマルのほうが価値が上がる(名車として語られる際の題材となる)傾向があるため、今回「迷車を育てると名車になる!?」というテーマの回で取り上げることにしました。

現車は細部に至るまでキレイに造り込まれており、黄色いゼッケン177番こそ表現されていませんが、赤いボディにホワイト・ルーフ、補助ランプにルーフキャリアといったディテールが見事に再現されています。

ミニのパーツは驚くほどたくさんあるので、日々のメンテナンスはもちろん、大修理が必要となるトラブルやレストアに関しては何も心配しなくて大丈夫です。もちろん、お好みでさらにモディファイすることも可能なので、理想とする一台を手に入れてみてください。輸入車ビギナーが初めて買う趣味車としてゲットしてもよし、自動車趣味の大ベテランがアガリのクルマとしてチョイスしてもよし、なので、この機会に一生モノとなるミニを購入してみてはいかがでしょうか。

□プライス&店舗インフォメーション

■ローバーミニ 1.3i クーパー モンテカルロ・ラリー仕様

税込車両本体価格:198万円

年式:1997年

走行距離:12万2000km

ミッション:4速MT

車検:2021年3月

特記事項:D車、クーラー、ブラックレザーシート、ETC、CD、ナビ、3点ロールバー、ポップアップガラス、10インチAW、ハイローキット、ステンレスマフラー、社外品多数、修復歴なし、内外装美車、機関良好

■販売店舗

オートモービルアシスト・ブレス

住所:〒190-1214 東京都西多摩郡瑞穂町むさし野3-1-18 

TEL:042-539-2268

営業時間:(平日)9:30~19:00/(日曜・祝祭日)9:30~18:00

定休日:月曜日・第2火曜日

HP:http://www.blesscar.jp

文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典 

 

 

 

 

 

 

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