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2020年08月18日

目的別ヤングタイマーの選び方/第5回/日常+ビジネスシーン

目的別ヤングタイマーの選び方/第5回

日常+ビジネスシーン編
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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
 
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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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ベントレー アルナージ Tとは?
 
ル・マン24時間レースが開催されているサルト・サーキットにはアルナージュ(Virage d'Arnage)という名のコーナーがあります。トップカテゴリーのレースカーでも速度が80km/h程度まで落ちる低速コーナーで、毎年、さまざまなドラマ(1位争い)がここで展開されています。カタカナで表記すると語尾が異なりますが、アルナージ Tはサルト・サーキットの名物コーナーと同じ名前を持っています。ちなみに、かつてベントレーは最初期のル・マン24時間レースにおける強豪チームで、2001年から2003年までに総合優勝を目指すプロジェクトのもとで再び出走し、最後の年となった2003年に1-2フィニッシュを飾り、73年ぶり/6度目の優勝を果たしました。
 
 
今回ピックアップしたアルナージ Tは、いわゆるベントレー/ロールス・ロイスのSZ系モデル(1980年から長きにわたって生産された)の後継モデルとして1998年に登場した「アルナージ」の快速スポーティ・バージョンです。
 
 
現車は2004年式なので「シリーズ2」ということになり、ツインターボ化された排気量6.75リッターの伝統あるロールス・ロイス製V型8気筒エンジンを積んでいます。なお、ベントレーは1998年からフォルクスワーゲン・グループの傘下となったので、新生ベントレーはフォルクスワーゲンの大資本をバックに旧来からのV型8気筒OHVエンジンをアップデートし、最高出力457psを誇る強力なツインターボ・エンジンを完成させました。その最高速度は276km/hとアナウンスされ、フライングスパーがリリースされるまで世界最速の4ドア・サルーンとして知られていました。
 
 
参考までに記しておくと、1998年にベントレー/ロールス・ロイスがフォルクスワーゲン・グループの傘下となりましたが、当時、BMWが有力な売却先であったため、このタイミングにリリースされたベントレー・アルナージとロールス・ロイス・シルヴァーセラフは、ともにBMW製エンジンを搭載して発売されました。しかし、既述したようにベントレー/ロールス・ロイスの買収劇はフォルクスワーゲンがBMWに勝ったわけです。ややこしい話なのですが、ロールス・ロイスのブランド名やロゴなどはBMWに譲渡され、ロールス・ロイス・モーター・カーズが設立されて、ロールス・ロイス・ブランドの乗用車を今日も製造、販売しています。
 
 
1998年にベントレー・ブランドとファクトリー(クルー工場)および従業員を手に入れたフォルクスワーゲン・グループがまずしたことは、BMW製のエンジンを積んでいるベントレーの生産を中止することでした。そのため、一旦生産中止となっていた6.75リッターのロールス・ロイス製V型8気筒エンジンが再び活用されたわけです。1999年に、6.75リッターエンジンを積んだこのバージョンはアルナージ・レッドレーベルとして発売され、それと同時に元のBMW製エンジン・バージョンはアルナージ・グリーンレーベルとして発売されました。グリーンレーベルは、2000年までオーダーを受け付けていました。
 
 
アルナージ Tの新車販売価格は約3000万円だったので、もはや異次元の超高級車だといえます。それの良質車がわずか628万円でゲットできるのですから、この機会を見逃さないほうがいいでしょう。語りたくなる蘊蓄もたくさんあるので、オーナーになった方はビジネスシーンのみならず、さまざまなシチュエーションで楽しめると思います。
 
□プライス&店舗インフォメーション
■ベントレー アルナージ T
 
 税込車両本体価格:628万円
 
 年式:2004年(平成16年)
 
 国内初登録:2004(平成16年)11月
 
 車検:無し
 
 走行距離:24,200km
 
 修復歴:無し
 
 特記事項:ディーラー車、レッドレザーシート、シートヒーター、ETC
 
 ■販売店舗
 
 Garage ENZO 本店
 
 住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3
 
 TEL:029-878-0911
 
 営業時間:10:00~20:00(平日)/11:00~18:00(祝祭日)
 
 HP:http://www.enzo.co.jp
 
 文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2020年08月27日

目的別ヤングタイマーの選び方/第6回/日常+週末ドライブ+アウトドア

目的別ヤングタイマーの選び方/第6回

日常+週末ドライブ+アウトドア編

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はじめに/ヤングタイマーとは?
 
ヤングタイマーは、初度登録から15~30年ほど経過しているクルマのことで、一番旧いモノで'80年代後半に発売された国内外の車両といったイメージです。この頃に生産されたクルマといえば、デザイン性の高さや品質のよさをアドバンテージとしていました。いま見てもカッコよく、しかも実用性が高くって安価な点が特徴だといえます。本特集では、ヤングタイマーならではといえるそれらの魅力に着目し、毎月、車 市場 名車館 編集長の筆者(高桑)が気になるヤングタイマーをピックアップ。記事をアップしています。
 
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「ヤングタイマー」を「実用車」として楽しむ際の注意点について
 
初度登録から15~30年ほど経過しているので、やはり、ヤングタイマーも年々良質なクルマが減ってきています。ショップ側の立場(視点)から申し上げると、販売車両の仕入れが困難な状況になってきているわけです。クルマに詳しくない方の中には、ヤングタイマーを最新の国産車を扱うような気軽な感覚で足として使用し、保管やメンテナンスも疎かにして、わずか数年で廃車にしてしまう心無い人もいます。ヤングタイマーに対する正しい知識とクルマへの愛情があってこそ「パーツが豊富なクルマは旧くても足になる」という記事が成立するので、これからヤングタイマーをゲットしようと思っている方は少しだけ心して購入に臨んでください。
 
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アウディ A4アバント 3.2FSIクワトロとは?
 
アウディを代表する人気車のひとつとなっているA4アバントは、スタイリッシュなステーションワゴンが欲しい熱心なクルマ好き、週末にアウトドア・ライフを楽しんでいるアクティブなファミリー、はたまた愛犬家の皆さんにも親しまれています。
今回ピックアップしたのは、2008年3月のジュネーブ・ショーでデビューした4代目のA4アバントで、先に登場したA5やA4セダンと同じプラットフォームを採用。実用性も走行性能も高いという、優れたステーションワゴンです。
モデルバリエーションは、1.8リッター直噴ターボエンジン/FFの「1.8 TFSI」と、3.2リッターV6エンジン/AWD(4WD)の「3.2FSIクワトロ」の2モデル。新車時の販売価格は「1.8 TFSI」が437万円、「3.2FSIクワトロ」が663万円という設定でした。後者であるにもかかわらず100万円を切るプライスとなっている現車がいかにリーズナブルな個体であるのかをすぐさまご理解いただけるでしょう。
ボディサイズは、全長×全幅×全高=4705mm×1825mm×1465mm。ホイールベースは、2810mmです。V6エンジンは、街中では静かでスムーズですが、ひとたびアクセルペダルを踏み込むと豊かなトルクを活かしたスポーティな走りを楽しめます。乗り心地にも同じような特徴があり、ゆっくり走っているとただただ乗り心地がいいな、と感じるのですが、走行スピードが上がると、それまで“しなやか”だった足まわりが“たくましく”なります。高速道路のみならずワインディングロードをハイスピードで駆け抜けてもオモシロイ(リアの重さをほんの少しだけ感じますが……)ので、シチュエーションを問うことなくアウディならでは洗練された走りを堪能できるはずです。
アウディでは、ステーションワゴンを「アバント=Avant」と呼びます。それはアバントならではの美しいプロポーションが、一般的にステーションワゴンと呼ばれるような単なる荷物運搬用車両ではない、というアウディの設計思想に起因するものです。アバントはフランス語で「前に」という意味で、アウディは実用性の高いボディ形状に独目のデザイン哲学と最先端技術を両立させた素晴らしいフォルムを造りあげています。
「ワゴン」ではなく「アバント」を名乗るクルマは、毎日をより充実したものにしてくれる最愛のパートナーになるので、この機会にゲットし、そのコンセプトが的確なボディサイズと思わずハッとするエレガントなスタイルに表現されていることをご確認ください。
□プライス&店舗インフォメーション
 
■アウディ A4アバント 3.2FSIクワトロ
 
 税込車両本体価格:98万円
 
 年式:2008年(平成20年)
 
 国内初登録:2008年(平成20年)12月
 
 車検:無し
 
 走行距離:45,543km
 
 修復歴:無し
 
 特記事項:ディーラー車、ワンオーナー、地デジ、バックカメラ、レザーシート、シートヒーター、キセノンヘッドライト、スマートキー、18インチアルミホイール、4WD
 
 ■販売店舗
 
 Garage ENZO 本店
 
 住所:〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3041-3
 
 TEL:029-878-0911
 
 営業時間:10:00~20:00(平日)/11:00~18:00(祝祭日)
 
 HP:http://www.enzo.co.jp
 
 文&写真/車 市場 名車館 編集長:高桑秀典
 
 
 

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