今週の大穴グルマ コンパクトカー編
コンパクトカーは新車価格が低めに設定されているうえに人気モデルが多いため、スポーツカーやビッグセダンなどに比べると中古車における値落ちの幅は小さい。流通量は多いものの、このクラスで大穴グルマを見つけ出すのは至難の業だ。でも心配は無用。認定中古車.comが「大穴グルマ」を発掘してご提案するから、ぜひコンパクトカー選びの参考にしていただきたい。
さて、1位を獲得したのはご覧の物件。先代ミニ・クーパーのスポーツモデル、クーパー Sである。ミニは、2002年の上陸以来、記録的なヒットが続いている超人気モデルだ。認定中古車もどちらかと言えば高値安定型で、2007年にフルモデルチェンジが実施されても、先代モデルはほとんど値崩れしていない。エクステリア・デザインの変更がほとんどなかったのも価格が落ちない要因のひとつだろう。ただし、「穴」はある。ご紹介するクーパーSが証拠物件だ。新車価格が260万円だったことを考えると、走行1.5万kmで185万円は安い! なぜか。最大の理由はトランスミッションにある。そう、マニュアルなのだ。ちなみに、スーパーチャージャーを搭載して163PSにスープアップされたクーパーSには、当初ATの設定がなかったのである。2004年9月に実施されたマイナーチェンジで登場したAT仕様のクーパーSは、初期型のMT仕様より30〜50万円は高いと思っていい。
ミニ・認定中古車の「大穴グルマ」を見つける法則は、その1:MT車、その2:2002年〜2004年あたりの初期モデル、その3:スポーツモデルのクーパーS、となる。セカンドカーとして使われていた個体も多いから、この物件のように信じられないほど走行距離の少ないタマが探せば必ず見つかる。ビカモンのクーパーSが100万円台で手に入るのだから買い得感は非常に高い。
ミニはその名のとおり、BMCから1959年に発売されて、2000年までの41年にもわたり生産が続けられた偉大なコンパクトカー、オリジナル・ミニのコンセプトを受け継いで、BMWが開発と生産を行っているモデルだ。上陸したのは2002年の春である。ミニは大まかに分けて、ノーマルの“ワン”とスポーティ仕様の“クーパー”、スポーツモデルの“クーパーS”、そして“コンバーチブル”の4機種でラインナップを構成する。先代に搭載されたパワーユニットはすべて1.6リッター直4SOHC。今回の主役となったクーパーSは、スーパーチャージャーを装着してサスペンションを締め上げ16インチタイヤを履く駿足マシーンだ。車重は僅か1180kg、硬い足、レスポンスに優れ元気にまわるエンジン、その走行感覚はまさにカートに近い。ワインディングロードはもちろんのこと、高速道路でも余裕で交通の流れをリードできるだろう。ちなみに、2007年・秋にリリースされた現行のクーパーSは、スーパーチャージャーに変わり、ターボが装着されている。
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