« 今週の大穴グルマ ステーションワゴン編 | メイン

今週の大穴グルマ コンパクトカー編

今週の大穴グルマランキング

第1位へ 第2位へ 第3位へ

世界を襲った金融危機の影響により新車の販売不調とともに認定中古車の全体的な相場も押し下げられているのはご存じのとおり。ただし、その値頃感がユーザーの「いいものを安く」というニーズにぴったりハマって、いま認定中古車市場は活況を呈している。今回は魅力的な価格と燃費の良さでブームになっているコンパクトカーのなかから、欧州車ならではの楽しさと個性を持ったモデルを厳選してお届けしよう。特にこのセグメントのクルマは普段の足にする方が多いだろう。毎日のように接するわけだからルックスはもちろんドライブ・フィールにもこだわりたいもの。コンパクトカーこそ、経済性とともに楽しさと所有する悦びが必要なのである。いまは、リーズナブルなクルマは我慢して乗らなければならないという時代ではない。思いっきりわがままになってクルマ選びを楽しもう。認定中古車ならそれができる。

■グッドプライス賞:年式・走行距離・コンディション・オプション装備・ボディカラーなどのバランスを総合的に考察して、特に「買い得!」と評価した物件。「今週の総合力NO.1」と考えていい。
■イマがチャンス賞:最近になり相場が特に下がっているモデルのなかから注目物件を選考。世界屈指のスペシャリティカーが多いのがチェック・ポイント。
■エンスー賞:デビューから間もない、または逆に先代・先々代モデル、さらに新車の登録台数が極端に少ないモデルなど、希少性の高い物件を紹介。古めのモデルは信頼と安心の認定中古車の価値が際立つことは言うまでもないけれど、最近は走行距離が少なくデビューから間もない個体も一般の中古車店には流通しない傾向にあるので要チェック。

 

第1位

グッドプライス賞
VOLKSWAGEN ポロ・トレンドライン
¥800,000
超人気のコンパクトカーがついに100万円を切って登場!
■モデルの概要
いまではすっかり定着したプレミアム・コンパクトカーのパイオニアとして圧倒的な人気を誇るポロ。現行型は丸目4灯の個性的なフロントマスクを採用して2002年にリリースされた。搭載されたエンジンはオールアルミ製の1.4リッターのみだったが、その後1.8リッターのGTIや1.6リッター版のスポーツラインなどがラインナップに加わっている。クルマ選びのポイントになるのは、エクステリア・デザインが変更された2005年のマイナーチェンジ。「マイチェン」とは呼べないほどの「イメチェン」を果たし、プレミアム感とともに動力性能も進化させた。また、2007年モデルからは6段ATが採用され、高速での静粛性や燃費も一段とアップ。コンパクトカーながら高速道路での実力は非常に高いレベルにある。
■市況情報
認定中古車の主流は2005年に行われたマイナーチェンジ以降の後期型が主流。1.4リッター版と1.6リッター版の比率はイーブンと言ったところで、引き合いが集中するGTIの量はかなり少なくなる。とにかく、60万円くらいが下限となる魅力的な相場が形成されているため、どのディーラーも品薄状態になっているもよう。特にクルマ好きのセカンドカーとして非常に人気が高い。
■こんな人におススメ
国産のコンパクトカーにお乗りの方はぜひ試乗していただきたい。ボディやシャシーの高い剛性感が提供してくれるどっしりと安定した走りを体感すると、もう国産車には戻れないだろう。取り上げた物件はHDDナビ付きで80万円! これぞ中古車選びの醍醐味!
■SPECIFICATION

●2007 ポロ・トレンドライン●全長×全幅×全高 3915×1655×1480mm ●車重 1110kg ●エンジン 1.4リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク80ps/13.5mkg ●トランスミッション 6段AT

フォルクスワーゲン港北Uカーセンター
045-470-9914

第2位

イマがチャンス賞
RENAULT トゥインゴ 1.2クイックシフト
¥1,690,000
新型トゥインゴがいよいよ認定中古車デビュー
■モデルの概要
モノスペースカーとして記録的なヒットとなった初代が長きに渡るモデルライフを終了して、しばらくの間ラインナップから消えていたトゥインゴ。その名が復活して、ニューモデルが上陸を果たしたのは2008年11月だった。この種の復活モデルは先代ボディのイメージを残すのが常道なのだが、ルノーはスパッと割り切って現代的なデザインを採用している。搭載される1.2リッターエンジンは実用性の高い自然吸気とターボを装着して100psを叩き出すスポーツタイプの2種。前者は5段セミAT、後者が5段MTと組み合わされる。このクラスのコンパクトカーは高速走行が苦手というイメージがあるが、新型トゥインゴの高速での安定性と快適性は非常に高いレベルに達している。まさにちょい乗りからロングツーリングまでこなせるオールラウンダーだ。
■市況情報
上陸からまだ1年ほどしか経っていないため、大規模ディーラーの店頭にようやく並び始めたという段階。そのほとんどはデモカー・アップ車だから、使用感のまつたくない新車のコンディションを維持している個体ばかり。価格は1.2クイックシフトで170万円前後が目安。それでも新車より30万円以上安い! この新車みたいな物件も169万円!
■こんな人におススメ
クルマ好きの方のセカンドカーとして推奨できるモデルだ。エクステリア・デザインがとてもスタイリッシュで女性受けもいいから、奥様の買い物グルマとしても活躍しそう。
■SPECIFICATION

●2008 1.2クイックシフト●全長×全幅×全高 3600×1655×1470mm ●車重 980kg ●エンジン 1.2リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク75ps/10.9mkg ●トランスミッション 5段AT

ルノー東京有明
03-3527-5656

第3位

エンスー賞
CITROEN C2 1.6VTR 
¥1,050,000
稀少車の領域に入ってきたフランス屈指のスポーティコンパクト
■モデルの概要
2004年の登場から僅か4年余りで日本市場から姿を消してしまったサクソの後継モデルとなるC2。導入されたのは、75psを発揮する1.4リッター直4を搭載する1.4VTRと110ps・1.6リッター直4の1.6VTR、そして可変バルブタイミング機構を装着して追加設定された125psの1.6VTSの3種。VTR/VTSとは、フロントスポイラーやサイドスカートなど多数のボディパーツやスポーティなインテリアを装備する本国では上級グレードとなるモデルだ。しかも、組み合わされるトランスミッションはスポーティなドライブも楽しめる5段セミAT。エコカーというより運転する楽しさを味わうスポーティコンパクトと呼べるかもしれない。路上ではほとんど見かけることがないエンスーモデル。
■市況情報
カタログから落ちて約1年半が経過しているうえに、新車の販売台数が少なかったモデルだから認定中古車の数も非常に少ない。相場形成も崩れてしまっているが100万円前後の予算があればOKだろう。人気は高く「見つけたら即リーチ」、これがC2選びの鉄則。取り上げた物件は一番人気のブルーボディをまとう1.6VTR。
■こんな人におススメ
クルマ好きの足グルマとして好適なモデルだ。特にフランス製のコンパクトカーは小傷など気にせずガンガン使ってこそ味が出る。また、女性が乗ってもすごくカッコいい。
■SPECIFICATION

●2007 C2 1.6VTR●全長×全幅×全高 3670×1660×1460mm ●車重 1080kg ●エンジン 1.6リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク110ps/15.3mkg ●トランスミッション 5段AT

シトロエン宮前
044-872-5590