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大穴グルマランキング番外編  4WDスポーツカー特集

今週の大穴グルマランキング

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第1位

LAMBORGHINI GALLARDO
¥ 17,000,000
洗練された新世代のスーパーカー
 いまや認定中古車.comの名物コンテンツとなった「大穴グルマ ランキング」。今週もパワーアップ企画の増刊号「いまがチャンスなクルマ」をお届けしよう。この企画は、とにかく常識を越えるスピードで中古車の買い得感が増しているラグジュアリーと呼ばれる特別な存在感のあるクルマの特集だ。今回は4WDを採用するピュア・スポーツカーをご紹介したい。まずは、いつの時代もクルマ好き垂涎のブランドとして君臨するランボルギーニが2003年にリリースしたV10モデルのガヤルドを取り上げよう。
 ご存じのようにランボルギーニは、アウディ・グループの傘下に入って以来、メカニズムの先進性と信頼性を飛躍的に向上させた。その新生ファイティングブルの第一弾として登場したのはL147のコードネームを持つ6.2リッターV12を搭載するムルシエラゴだった。そして、およそ1年半遅れてリリースされたのが5リッターV10のガヤルド(L140)だ。
 上の写真でもわかるように、前進したキャビンとエッジが利いたモノフォルムが特徴のボディデザインは、路上の主役を獲るに相応しい迫力に満ちている。このアルミ・スペースフレーム構造を採用した1430kgの軽量ボディを引っ張るのは、520psの強大なパワーを叩き出すオールアルミの90度V10。パワーウェイト・レシオはなんと3kg/ps以下!0-100km/h加速:4.2秒、最高速:309km/hと聞けば、誰もがファイティングブルらしい凶暴なキャラを想像するだろう。ところが実際走らせると誰もがその扱いやすさに驚くはずだ。セミATを操り街中を普通に走らせている限り、まず手に汗を握ることはないし、特別な運転の技量も必要ない。高速コーナーも4WDらしく安定した姿勢で駆け抜けてくれる。乗り心地も乗員に過度なストレスを与えるほど硬くなく、むしろ舗装路では快適に走れると言っていいほど。そう、ガヤルドは見た目とは異なりグッとユーザーフレンドリーに進化しているのである。カウンタックやディアブロとは別物と考えていいだろう。
 ところで取り上げた物件は走行僅か3500kmで1700万円。独自に調査してみたのだが、1年前なら2000万円を超えるプライスタグが付けられていたもようだ。走行感覚と同様、中古車価格もかなりフレンドリーになってきているから、スーパーカーに憧れていた方には狙い目である。
 でも、身近な存在になったとはいえ、ランボルギーニは近くの商店街へ買い物に行くための足グルマではない。普段はガレージの奥にそっと隠しておいて、たまの休日に引っ張り出して至福の時間を堪能する。そんな使い方が相応しいだろう。ちなみに、突然の豪雨でも、極端にペースを落とさずに走れるのも4WDの足を持つガヤルドのトピックだ。速度計に注意しながら、存分に楽しんでいただきたい。
ランボルギーニ・ガヤルドとはこんなクルマ

新世代ランボルギーニの旗艦となる兄貴分のムルシエラゴに続き、ガヤルドがデビューしたのは2003年のこと。アルミ・スペースフレーム構造を採用、前後バンパーなどを除いてボディパネルもアルミ製となり一気に近代化が図られたのが最大のトピック。ミドに搭載されるオールアルミ製の5リッターV10エンジンは500psを超える強大なパワーを誇るとともに、意外に扱いやすく躾けられているのも特徴。開発陣が「毎日使える真のスポーツカー」を目指したと言うように、街乗りでの乗り心地もよく、エアコンも乗用車並みに効く。ただし、ひとたびアクセルペダルを踏み込めば、0-100km/h:4.2秒、0-400m:12.6秒というスーパーカーらしい第一級の加速力を持っていることも忘れてはならない。トランスミッションは6段MTとパドルでシフトできる6段セミAT(E-ギア)が用意されている。駆動方式は4WD。 
ガヤルド e-gear(2007年)★全長×全幅×全高 4300×1900×1165mm ★車重1430kg ★エンジン 5リッターV10DOHC ★最高出力/最大トルク 520ps/52.0mkg ★トランスミッション 6段セミAT ★新車価格 2207万6000円

ランボルギーニ名古屋
0561-64-7011

第2位

AUDI R8 4.2FSI Quattro
¥13,940,000
アウディ製のクールなスーパーカー
 ランボルギーニ・ガヤルドを「意外に」扱いやすいスーパーカーとしてご紹介したが、アウディ製スポーツカーの頂点に立つR8には、「もちろん」高い快適性とスポーツ性を両立させている、という表現が相応しいだろう。
 ルマン・カーそのままのネーミングとなるR8がリリースされたのは2007年のこと。パワーユニットは4.2リッターV8のみの設定だった。そして、今年になって5.2リッターV10を搭載する5.2FSIクワトロがリリースされているが、ここでは認定中古車の流通量が安定している4.2FSIクワトロを取り上げよう。
420psの最高出力を持つミドシップ・スポーツと聞けば、手懐けるには特別な運転技術が必要だし、神経と体力をすり減らすタイプのクルマと思うだろう。しかし、R8にそんな心配は杞憂で、後ろから押し出されるような加速感以外に、ミドに強力なV8ユニットを積んでいることを意識させられるシーンは皆無だ。ステアリングフィールやスロットルレスポンスにも神経質なところがなく、またサスペンションもピュア・スポーツカーで他に例を見つけられないほどしなやかにストロークする。かといって、退屈なスポーツカーではなく、見ても乗っても高性能マシーンの雰囲気が濃厚に伝わってくるのがアウディ製スーパーカーの真骨頂。つまり、運動性能と快適性を最高水準で両立させているのである。4WDのクワトロが提供してくれる強力なトラクションが大きく貢献していることは言うまでもないだろう。
 ところで、ご紹介する走行僅か8,400kmの4.2FSIクワトロが付けるプライスタグは1394万円だ。非常に買い得と断言できよう。いくつかのディーラーに訊いてみたのだが、やはり1年前より100万円以上は安く買えるようになったと答える担当者が多かった。
 クルマの持つ価値はそのまま、価格だけが落ちてきている代表格と言っても過言ではないアウディR8。いまガレージに収めておけば、2年後にはきっと「あの時買ってよかった」と思えるはずだ。
アウディ R8とはこんなクルマ

アウディが放つミドシップ・スポーツ“R8“は、ルマン・カーそのままのネーミングを採用して2007年・夏にデビューを果たした。搭載されるパワーユニットは420ps/43.8mkgを叩き出すRS4譲りの4.2リッターV8FSI。0-100km加速は4.6秒、アルミボディを301km/hまで引っ張り上げる実力を持つ。駆動方式はもちろん4WDのクワトロとなる。2009年に5.2リッターV10を搭載する5.2FSIクワトロが追加設定されエンジンは2本立てとなった。内外装のすべてが非日常的な塊でありながら、大人しく走らせれば普段使いもこなすところがR8の真骨頂。それこそがアウディの流儀なのだ。
R8 4.2FSI クワトロ(2008年) ★全長×全幅×全高 4435×1905×1250mm ★車重1630kg ★エンジン 4.2リッターV8DOHC ★最高出力/最大トルク 420ps/43.8mkg ★トランスミッション 6段AT ★新車価格 1700万円

Audi Approved 豊洲
03-3534-4412

第3位

PORSCHE 911 Carrera 4S
¥ 11,550,000
4WDは911が到達したベストな選択
 ご存じのように911には、初代から脈々と受け継がれてきたいくつかの約束事がある。それは系譜そのものと言っても過言ではなく、キャラクターを決定し、また人気を獲得するための源泉になっているのかもしれない。まずはリアエンジンであること、そして水平対向6気筒であること。また、特殊なレース仕様のモデルを除けば後席が備わっていること、インテリアは必要以上に飾り立てないことなどが上げられる。いっぽう、「最善」を追求して、伝統を打ち破るメカニズムを採用したことが2回だけあった。1998年に登場したTYPE996で空冷ユニットを捨て去ったことは記憶に新しいが、タイプ964(1989年)で4WDモデルをリリースしたことも忘れてはならない。
 さて、911の「最善」はどちらの駆動方式なのか。これについてはフリークの間で賛否両論あるようだが、一般的な人がハイパワーのスポーツカーを安全に走らせるには4WDが最適なのは言うまでもない。特にリアのオーバーハングにパワーユニットを積む911の場合、高速での直進性やコーナリングの安定性においては4WDモデルのほうがあきらかに優れているのだ。欧州では、すでに911のスタンダードがRWDから4WDに移行している事実もそれを証明しているだろう。
 ところで現行911(タイプ997)の4WDモデルといえば、ターボなども用意されているものの、認定中古車を探すならカレラ4がお勧めだ。流通量が安定していて割安感もある。取り上げた2006年式の物件は走行1万kmで1155万円。前期型だが3.8リッター版のカレラ4Sで、しかもスポーツクロノパッケージなどの高価なオプションを満載していることを考えると買い得感は非常に高い。いくつかのディーラーに取材してみたところ、「1年前なら少なくとも1300万円付近に達していたでしょう」と答える担当者が多かった。まさに、いまが買いどきと断言できる。
 カレラ4は特に初めて911を購入する人にお勧めしたい。「空冷ユニット+後輪駆動こそ911本来の姿」、これはフリークが作り出した「迷信」だ。911という優れたスポーツカーを存分に堪能するなら、4WDモデルがベストな選択になるだろう。
ポルシェ911 カレラ4Sとはこんなクルマ

TYPE996の後継モデルとしてTYPE997の911がデビューしたのは2004年のこと。フロントマスクやリア、またインテリアなどにクラシカルなデザインを採用したことが奏功して世界中で大ヒットを記録している。ご存じのように、カレラは911の中核を担うモデルで、その後につく“4”は4WDを、Sはハイパフォーマンス仕様の3.8リッター版を意味している。2009年モデルでは、エンジンを直噴のフラットシックスに換装、トランスミッションもティプトロニックからPDKに変更されるなど大きく手が入った。また、センターデフも電子制御方式(PTM)に進化している。カレラ4の特徴は、RWDのカレラ2に比べ「安定して安全に走れる」、これに尽きるだろう。空冷時代とは異なり、いまや重量増によるマイナスポイントは皆無と断言できる。ちなみに認定中古車でお勧めしたいのは前期型(2004-2008年)だ。流通量が豊富で探しやすく、買い得感も高い。
911カレラ4S ティプトロニック(2006年) ★全長×全幅×全高 4425×1850×1300mm ★車重1520kg ★エンジン 3.8リッター水平対向6気筒DOHC ★最高出力/最大トルク 355ps/40.8mkg ★トランスミッション 5段ティプトロニック ★新車価格 1490万円

ポルシェセンター浜田山 認定中古車センター
03-3313-0986