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今週の大穴グルマ 番外編 ビッグセダン特集

今週の大穴グルマランキング

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第1位

MERCEDES-BENZ S550 LONG
¥ 9,180,000
S550は究極の高級サルーン
 6月の「大穴グルマ ランキング」は特別企画として割安感が増している各ブランドの頂点に君臨するフラッグシップモデルを中心に取り上げている。今週は、とにかく常識を超えるスピードで中古車の平均価格帯が落ちているビッグセダンの特集だ。今年に入って、思わず「ホント?」と疑いたくなるようなプライスボードを掲げる物件が多い。まずは、いつの時代も高級サルーンのベンチマークであり続けるメルセデス・ベンツ Sクラスをお届けしよう。
W221というコードネームを持つ現行のSクラスが上陸を果たしたのは2005年。当初は、S350(3.5リッターV6)/S500(5.5リッターV8)/S500ロングという3つのグレードが用意された。写真では端正で控えめなスタイリングに見えるかもしれないが、全長5205mm・全幅1870mmの堂々たるボディは大迫力の威圧感に満ちている。クルマのことに疎い人にも、このセダンがただ者ではないことは容易に理解できるだろう。その佇まいはまさに王者の風格。走行感覚が云々の前に、この威圧感こそがSクラスの価値と言えるだろう。で、ご紹介する物件の価格に注目してほしい。1年落ちのS550ロングが1000万円を切っているのだ。いくつかのディーラーにリサーチをしてみたのだが、この個体のように高価なオプションのラグジュアリーパッケージが装着されたS550ロングは、「1年前なら1200万円を超えていただろう」という担当者が多かった。つまり、1年前に比べ、100-200万円は安く買えるということだ。S550ロングの搭載するV8ユニットの絶対的なトルクやスムーズネス、最先端のトランスミッションである7Gトロニック、そして低速でのソフトライド感を損なうことなく高速のフラットな重厚感を提供してくれる理想的な乗り心地。まさに高級サルーンの完成形がS550ロングにはある。中古車の価格は下がっているものの、クルマとしての価値は非常に高いということを忘れてはならない。それはこれから先も変わることがないだろう。いまが手に入れる最大の好機である。
メルセデス・ベンツ Sクラスとはこんなクルマ

現行型のSクラス(W211)が日本での販売を開始したのは2005年10月のこと。用意されたエンジンは3.5リッターV6と5.5リッターV8の2種だった。特にV8は、先代からのキャリーオーバーではなくSクラスのために新たに開発された最新鋭の可変吸気システムを採用するユニットだ。2006年6月には、517ps・84.6mkgという圧倒的なパワーとトルクを発揮するツインターボ付5.5リッターV12を搭載するS600ロングを追加設定。また、この年の秋にS500のモデル名がS550に変更されている。室内の高級感は「さすがSクラス」と頷かせる完成度を持ち、スペースが広大なことは言うまでもないが、電動バイブレーションなど数々のアメニティ機能も備わる。高級感、動力性能、快適性など、どれをとっても不満を覚えることなどないまさに究極の高級サルーン。
S550ロング(2008年)★全長×全幅×全高 5205×1870×1485mm ★車重2060kg ★エンジン 5.5リッターV8DOHC ★最高出力/最大トルク 387ps/54.0mkg ★トランスミッション 7段AT ★新車価格 1410万円

メルセデス・ベンツ豊中中古車センター
06-6867-3300

第2位

BMW 750i COMFORT PACKAGE
¥ 6,599,000
2年落ちで新車の約半値というプライス!
 メルセデス・ベンツ Sクラスに真っ向勝負を挑める唯一のクルマと言えば、BMWの旗艦“7シリーズ”だろう。ご存じのように、コンフォート指向のSクラスとは異なる「スポーティ」という方向性が与えられたビッグセダンである。
E65型7シリーズが鮮烈なデビューを飾ったのは2001年のこと。大胆なスタイリングやiDriveなどの革新的な技術を採用していたため、当初は批判的な声も出ていたようだが、販売実績を検証してみれば結果的には大成功作だったことを数字が証明している。今年の春に新型へとスイッチしているから、ここで紹介するE65型は先代モデルとなったものの、エクステリアやメカニズムの変更点が少なく、もちろん型遅れ感など微塵もない。このことは、E65型がBMWのリリースするビッグセダンの完成形に近かったことを物語っているのである。
E65型は、2005年に実施されたマイナーチェンジで前期型と後期型に分けられる。認定中古車の主流は後期型となっているから、ここでは2007年式の750iを取り上げよう。
まずは659万9000円という価格に驚いた方も多いだろう。2年落ち、走行9000kmの極上車が新車のほぼ半値で展示場を飾っているのである。数人のディーラー担当者に話を訊いてみたのだが、1年前に比べ200万円前後は安く買えるようになっているそうだ。ちなみに、前期型はそれ以上に値を下げているというからすごい。BMW Premium Selectionは2年の保証が付くし、それに価格が落ちたからといって車両の価値が下がったのではないということを忘れてはならない。特に750iの搭載する4.8リッターV8は、高級サルーンとしては桁外れにスポーティな味付けが施された世界屈指のユニットだ。加速態勢に入った時に奏でる硬質なビートやスポーツカー顔負けのシャープネスが真骨頂。そう、7シリーズは後席の住人を快適に移動させるだけのクルマではなく、運転を楽しむためのドライバーズカーなのだ。そこには低価格と燃費だけを売りにするクルマとはまったく異なる世界がある。
BMW 7シリーズとはこんなクルマ

E65のコードネームを持つBMWのフラッグシップ・サルーン“7シリーズ”が上陸を果たしたのは2001年。クリス・バングルが指揮をとるBMWデザイングループの手になる大胆なスタイリングや革新的な技術を採用したiDrive、そしてビッグセダンとしては桁外れのスポーティな走りを持つことがトピック。エンジンは、当初3.6リッターと4.4リッターのV8でスタート、その後6リッターV12を追加、そして2005年に実施されたマイナーチェンジでV8ユニットを4リッターと4.8リッターにスープアップしている。「スポーティ」というライバルたちとは明確に異なるコンセプトを持つ。
750i(2007年)★全長×全幅×全高 5040×1900×1490mm ★車重2040kg ★エンジン 4.8リッターV8DOHC ★最高出力/最大トルク 367ps/50.0mkg ★トランスミッション 6段AT ★新車価格 1115万円

BMW Premium Selection横浜六角橋
045-488-4330

第3位

JAGUAR XJ4.2V8
¥4,980,000
いまがチャンスなビッグセダンのNO.1!?
 X350というコードネームを持つ7代目XJがデビューしたのは2002年のパリ・サロン。最大のトピックはオールアルミ・ボディという革新的な技術を採用したこと。当時はプレス成型アルミシートによるモノコックは他に例がなく、もちろん今でも難易度の非常に高い技術なのだ。アルミを使う最大のメリットは言うまでもなく軽いことで、それはXJに「スポーティ」という新しいキャラクターを与えたのである。
ご紹介する4.2のポイントも、もちろんスポーティな走りにある。軽快で力強く、しかもスムーズで静かに第一級の走りを披露してくれる。さらに、可変ダンパー付きエアサスペンションのもたらす滑らかでフラットな乗り心地も世界のトップクラスと断言していいだろう。軽さはX350型XJの強力な武器なのだ。実際、「軽いボディを持つXJの動力性能と乗り心地は、Sクラスや7シリーズを超えているかもしれない」と評するクルマ好きは多い。
そこで、改めて価格の欄をチェックしてほしい。走行距離が僅か6,000kmの認定中古車が498万円なのである。間違いなく破格だ。数店舗の担当者に話を訊いたところ、やはりXJの相場は下落傾向にあり、1年くらい前に比べ、200万円以上は下がっているという。ここまで安いと、いろいろと疑いたくなるだろうが、昔と違って今のジャガーは本当に壊れない。メカニズムの信頼性は日本車レベルに向上しているし、この物件は正規ディーラーの扱う「信頼」と「安心」の認定中古車なのだから心配は無用だ。
贅を尽くしたエレガントな内外装とスポーティな走りを高いレベルで実現したジャガー製サルーン。もちろんディスカウントストアの駐車場には似合わないが、ガレージの奥にそっとしまっておいて、たまにこっそりリゾートまでドライブを楽しむには打って付けのクルマだ。しかも、10年以上は楽しめるだろう。
XJは手を伸ばせば無理なく届くところまで舞い降りてきている。今はそれほど乗る機会がないとしても、3年後には「買っておいてよかった」と必ず思えるはずだ。
ジャガーXJとはこんなクルマ

ジャガーのフラッグシップ・サルーン“XJ”が7代目にスイッチしたのは2002年のパリ・サロン。上陸を果たしたのは2003年のことだった。ボディは構造材も含めてオールアルミ製、新開発のV6/V8ユニット、可変ダンパー付きエアサスペンションなどを採用、まさにジャガーの威信をかけたモデルだ。その完成度は言うまでもなく世界最高水準に達していて、特に動力性能は圧倒的。スーパーチャージャー付きV8を搭載するXJRの0-100km/h加速は5.3秒! リミッターの作動する250km/hまで1760kgのボディを軽々と引っ張り上げる。2007年に内外装を変更するマイナーチェンジが実施されている。
XJ8 4.2(2006年)★全長×全幅×全高 5090×1900×1450mm ★車重1680kg ★エンジン 4.2リッターV8DOHC ★最高出力/最大トルク 304ps/42.9mkg ★トランスミッション 6段AT ★新車価格 1075万円

ジャガー世田谷アプルーブドカーセンター
03-5477-3922