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今週の大穴グルマアッパーミドルクラス・セダン編

今週の大穴グルマランキング

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先週から装いも新たにモデルチェンジした内容でお届けしている『今週の大穴グルマ』。今回は、昨年初頭あたりから平均的な相場が下がっていたところに、秋の金融危機が襲って価格破壊に近い状況を呈するアッパーミドルクラス・セダンを取り上げよう。認定中古車の価格は下がっているものの、クルマとしての価値が非常に高い欧州屈指のセダンが揃っているだけにぜひ注目していただきたいカテゴリーである。いまEセグメントは“お宝の山”と言っても過言ではないのだ。

■グッドプライス賞:年式・走行距離・コンディション・オプション装備・ボディカラーなどのバランスを総合的に考察して、特に「買い得!」と評価した物件。「今週の総合力NO.1」と考えていい。
■イマがチャンス賞:最近になり相場が特に下がっているモデルのなかから注目物件を選考。世界屈指のスペシャリティカーが多いのがチェック・ポイント。
■エンスー賞:デビューから間もない、または逆に先代・先々代モデル、さらに新車の登録台数が極端に少ないモデルなど、希少性の高い物件を紹介。古めのモデルは信頼と安心の認定中古車の価値が際立つことは言うまでもないけれど、最近は走行距離の少ないデビューから間もない個体が一般の中古車店には流通しない傾向にあるのでぜひチェックいただきたい。

第1位

グッドプライス賞
BMW 525i ハイライン
¥ 2,680,000
現行5シリーズは前期モノをチェック!
■モデルの概要
1972年に初代(E12)が登場して以来、いつの時代もBMWラインナップの中核を担い続けている5シリーズ。落ち着いた雰囲気のエクステリア/インテリア・デザインと高級感のある上質な走行感覚は常にアッパーミドルセダンのベンチマークとなってきた欧州屈指のモデルだ。さて5世代目となる現行型(E60)がリリースされたのは2003年。アグレッシブなボディとiDriveやアクティブ・ステアリング、ランフラットタイヤなど最先端のメカニズムが採用されているのがポイント。パワーユニットは、2.5/3リッターの直6と4.4リッターV8の3種が用意されている。
■市況情報
E60は2007年にマイナーチェンジが実施されているので、前期型(2003-2006年)と後期型(2007年以降)に分けるのが一般的だ。上級グレードのV8モデルを除けば、ともに流通量は豊富で、ボディカラーや仕様は自由に選べるだろう。しかも非常に魅力的な相場を形成していて、特に前期型は200万円台の予算で充分に認定中古車が狙える状況。ハイラインやMスポーツは特に買い得だから狙い目。取り上げた物件も525iハイラインで268万円!夢のようなプライスタグを付ける。
■こんな人におススメ
通勤やビジネスで毎日のようにクルマを使う方、また高速走行の多い人には特におススメ。5シリーズは実用性がとても高いから便利に使えるし、どこに出しても恥ずかしくない上級感も持っている。3シリーズを“卒業”した30代の方にもぜひシルキーシックスの上質な回転フィールを味わってもらいたい。ちなみにE39よりメカニズムの信頼性は飛躍的に高まっているし、前期モノにも弱点はない。
■SPECIFICATION(2005年・525iハイライン)

●全長×全幅×全高 4855×1845×1470mm ●車重 1620kg ●エンジン 2.5リッター直6DOHC ●最高出力/最大トルク 218ps/25.5mkg ●トランスミッション 6段AT

BMW Premium Selection 岐阜
058-248-1547

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イマがチャンス賞
AMG C63AMG
¥ 8,580,000
まさに一生モノのスーパーセダン
■モデルの概要
AMGが独自に設計した自然吸気のV8エンジンを搭載してC63AMGが上陸を果たしたのは2007年。コンパクトなCクラスのボディにS63AMGなどと同じ6リッターオーバーのユニットを積むのだから鋭い牙を持つアウトバーン用の高速クルーザーと思って間違いない。最高出力は457ps!当時CクラスのDTMレースカーが約470psだったというから、普通の人が普通に操縦できるセダンとしては「最強」と呼んでも過言ではないだろう。組み合わされるトランスミッションは7GトロニックベースのAMGスピードシフト・プラス。サスペンションも圧倒的に固いレートに設定されている。このスーパーセダンにとって200km/hの巡航など快適走行の領域なのだ。
■市況情報
新車価格が1000万円を超えるハイパフォーマンスカーだから流通量は非常に少ない。認定中古車と出逢えただけでも「幸運」と考えよう。取り上げた物件は正規ディーラーがデモカーとして登録した個体で使用感がまったくない極上モノ。858万円はバーゲンプライスだ。
■こんな人におススメ
過激なスーパーセダンが似合うのはやはり50-60代のクルマ好きだろう。普段はガレージの奥にそっと収めておいて、たまの休日にそっとチューンドV8のビートを堪能する(かなり過激なエグゾーストノート)、そんな楽しみかたが相応しい。
■SPECIFICATION(2005年・C63AMG)

●全長×全幅×全高 4720×1795×1440mm ●車重 1800kg ●エンジン 6.2リッターV8DOHC ●最高出力/最大トルク 457ps/61.2mkg ●トランスミッション 7段AT

メルセデス・ベンツ豊中 中古車センター
06-6867-3300

第3位

エンスー賞
CITROEN C6 ラウンジパッケージ
¥ 5,380,000
抜群の好感度を持つフランス製アッパーミドルセダン
■モデルの概要
シトロエンのフラッグシップサルーンとしてC6が発表されたのは2005年のジュネーヴ・ショー。上陸を果たしたのは2006年だった。個性的で上質なエクステリアとインテリアのデザインが最大の特徴。そして新ハイドロニューマチック・アクティブサスペンションが提供してくれる快適な乗り心地と高速でのフラットライドも忘れてはならない。特に街中での走行感覚はハイドロ・シトロエン以外のどんな高級車でも味わえない抑揚の深さを持っている。このサスペンションだけでも手に入れる価値あり!
■市況情報
なかなか600万円前後から落ちてこなかったC6・認定中古車も、昨年の秋以降ようやく500万円前後でロックオン可能になってきた。流通量が少ないから仕様やボディカラーを自由に選べる状況とは言えないものの、都市部のディーラーには常時数台のストックがあるもよう。認定中古車.comが見つけたのは走行5000kmのラウンジパッケージ。538万円はバーゲンプライスだ。希少性も高い
■こんな人におススメ
C6は重要なポジションに就いている方のビジネスマンズ・エクスプレスとして好適。街中から高速まで疲労を最小限に抑えて移動できるし、大切なゲストをもてなすにもこれ以上のインテリアと乗り心地を持つサルーンは他にないからだ。エンスー的で浮ついたイメージがなく好感度が高いのもマル! 昔のシトロエンとは異なりメカニズムの信頼性が非常に高いことも付け加えておこう。
■SPECIFICATION(2007年・C6 エクスクルーシブ ラウンジパッケージ)

●全長×全幅×全高 4910×1860×1465mm ●車重 1870kg ●エンジン 3リッターV6DOHC ●最高出力/最大トルク 215ps/30.5mkg ●トランスミッション 6段AT

シトロエン世田谷 アプルーブドサイト
03-5758-2611