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今週の大穴グルマ Lセグメントカー編

今週の大穴グルマランキング

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今週の大穴グルマはいよいよ真打ちの登場となる。金融危機の影響を強く受けて、僅か1年の間に認定中古車の価格が一気に下落したLセグメントカーと呼ばれる高級ビッグセダンだ。ただし、中古車価格が下がっていてもクルマの価値は非常に高いレベルにあるモデルが揃っているということを忘れてはならない。各ブランドが威信をかけて投入してくるフラッグシップ・サルーンなのだ。ドアを開ければそこにはアナザーワールドが待っているだろう。さて、相場は下げ止まりの様相を呈している。つまり、いまこそが好機! 腰を据えて「大穴グルマ」をじっくり選んでいただきたい。

■グッドプライス賞:年式・走行距離・コンディション・オプション装備・ボディカラーなどのバランスを総合的に考察して、特に「買い得!」と評価した物件。「今週の総合力NO.1」と考えていい。
■イマがチャンス賞:最近になり相場が特に下がっているモデルのなかから注目物件を選考。世界屈指のスペシャリティカーが多いのがチェック・ポイント。
■エンスー賞:デビューから間もない、または逆に先代・先々代モデル、さらに新車の登録台数が極端に少ないモデルなど、希少性の高い物件を紹介。古めのモデルは信頼と安心の認定中古車の価値が際立つことは言うまでもないけれど、最近は走行距離が少なくデビューから間もない個体も一般の中古車店には流通しない傾向にあるので要チェック。

 

第1位

グッドプライス賞
Audi A8 3.2FSI クワトロ
¥4,670,000
総合力はNO.1!? 欧州屈指の上級サルーン
■モデルの概要
新世代アウディの象徴となるシングルフレームグリルを採用する最上級サルーン“A8”が登場したのは2005年のこと。用意されるパワーユニットは6リッターW12(450ps/59.1mkg)、4.2リッターV8(335ps/43.8mkg)、3.2リッターV6(260ps/33.6mkg)の3種。内外装の高級感が非常に高いレベルにあることは言うまでもないが、スムーズで力強いエンジンと6段ティプトロニック、電子制御で常にダンピングをコントロールするアダプティブ・エアサスペンション、4WDのクワトロシステムなど、“ガソリン自動車”の最先端がココにあると言っても過言ではない。A8に乗らずしてLセグメントカーの「いま」は語れない。
■市況情報
非常に魅力的な相場を形成しているのでぜひ注目してほしい。どのグレードも3年落ちで新車のおよそ半値となるのだ。たとえば3.2なら400万円台の予算でOK! 価格がこれ以上落ちるとは考えられないので、つまりイマこそが買い時ということ。探しやすいのは4.2と3.2で、W12の6.0は非常に少ない。取り上げた3.2は467万円! A4 2.0クワトロの新車より安いのだから驚く。乗るならA8だ!
■こんな人におススメ
ボディなどにアルミ素材を多用することにより軽量化に成功しているA8。3.2の車重はなんと1890kg! ゆえに気になる燃費は合格点といえるだろう。ということで、特に3.2は通勤から仕事の移動に幅広く使えると考えていい。また、4WDのクワトロシステムを採用しているので真冬もガンガン使える。そして、ビッグセダンでも若々しいイメージを持つのがアウディの真骨頂、だから30代の方が乗ってもすごくスタイリッシュ。
■SPECIFICATION(2006 3.2FSI クワトロ)

●全長×全幅×全高 5055×1895×1450mm ●車重 1890kg ●エンジン 3.2リッターV6DOHC ●最高出力/最大トルク 260ps/33.6mkg ●トランスミッション 6段AT

Audi Approved 世田谷
03-5752-4455

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イマがチャンス賞
BMW 740i コンフォートパッケージ  
¥5,040,000
クルマ好きのためのLセグメントカー
■モデルの概要
Lセグメントカーを「後席ではなくドライバーズシートで楽しむ」という新しいコンセプトで登場してそれを市場に浸透させてみせたBMW7シリーズ。ここでは4代目となるE65/E66(ロングボディ)を紹介しよう。いま認定中古車の主流になっているのは2005年に実施されたマイナーチェンジ以降のモデルだ。搭載されるエンジンは、4リッターV8/4.8リッターV8/6リッターV12の3種。どのユニットもレブリミットまでシャープに淀みなく回るスポーティな感覚を持つ。組み合わされるトランスミッションはマニュアル操作も可能なステップトロニック付き6段AT。怒濤の加速力、そして安定したコーナリング性能は、まさにLセグメントカーの常識を超える躍動感に溢れている。今年の春にニューモデルのF01/F02がリリースされた。
■市況情報
Lセグメントカーにしては流通量が豊富で、特に後期型のV8モデルとなる740iと750iはボディカラーやオプション装備などを選べるだけの流通量がある。しかも認定中古車の相場はイマが底値の様相を呈していて、走行1万km台の後期モノでも新車の半値が目安になる。つまり、740iは500万円前後、750iなら600万円前後の予算でロックオン可能。前期型となると300万円台でも探せる! 取り上げた後期型の740iは走行1.4万kmで504万円。コンフォートパッケージ仕様ということを考えると信じられないプライスタグだ。
■こんな人におススメ
ビジネスマンズ・エクスプレスとしておススメできるのはもちろんのこと、60-70代のご夫婦がゆったり旅行を楽しむのにこれ以上のクルマはないだろう。ぜひ、ベテランのクルマ好きに極上のパワーユニットとサスペンションをご堪能いただきたい。
■SPECIFICATION(2007 740i)

●全長×全幅×全高 5040×1900×1490mm ●車重 1960kg ●エンジン 4リッターV8DOHC ●最高出力/最大トルク 306ps/39.8mkg ●トランスミッション 6段AT

BMW Premium Selection 越谷
048-962-9500

第3位

エンスー賞
VOLVO S80 V8 AWD
¥4,880,000
ボルボ流のトップ・オブ・サルーンは上質でスポーティ
■モデルの概要
ボルボの旗艦といえばS80だ。現行型は2006年に上陸を果たした二代目。用意されるパワーユニットは3.2リッター直6(238ps/32.6mkg)と4.4リッターV8(315ps/44.9mkg)の2種で、V8搭載モデルは4WDのみとなるのが特徴。内外装は高級というより上質な雰囲気を醸すのがボルボらしいところだが、走らせれば緩い感じはまったくなく、しなやかで引き締まった足とステアリングのレスポンス、そしてスポーティと言っていいほどのエンジンのフィーリングを持つ。
■市況情報
認定中古車の流通量がかなり少ないモデル。認定中古車の価格は直6の3.2系が300万円台、V8は400万円台が目安。取り上げた物件は稀少なV8AWD。クルマの実力からみても488万円は非常に買い得だ。
■こんな人におススメ
これまで国産やドイツ車ばかりを乗り継いできた方にぜひ乗ってもらいたい北欧のLセグメントカーだ。これまで味わったことのない世界観を感じることができるだろう。そして、走りの実力が想像以上に高いことに驚かされるはずだ。30-40代の方が乗るとすごくシブくてカッコいい。
■SPECIFICATION(2008 S80 V8 AWD)

●全長×全幅×全高 4850×1860×1495mm ●車重 1880kg ●エンジン 4.4リッターV8DOHC ●最高出力/最大トルク 315ps/44.9mkg ●トランスミッション 6段AT

ボルボ・カーズ練馬
03-3995-8300