先週の大穴グルマは金融危機の影響を受けて僅か1年ほどの間に相場が急降下したLセグメントカーを取り上げた。今回も同様にいまが底値の様相を呈するスポーツカーの特集をお届けしよう。クルマとしての価値が非常に高いレベルにあるクルマが揃ったので、ガレージの奥にそっとしまっておいて、たまの休日にこっそり楽しむ“お忍びグルマ”として検討する価値は大いにある。日常生活に必要なクルマではないスポーツカー。だからこそ選ばれた幸運な人にしか乗れないのもスポーツカーなのだ。「クルマを楽しめない人生なんて味気ない」、スポーツカーを選ぶ理由はどんな時代になってもそこにある。
■グッドプライス賞:年式・走行距離・コンディション・オプション装備・ボディカラーなどのバランスを総合的に考察して、特に「買い得!」と評価した物件。「今週の総合力NO.1」と考えていい。
■イマがチャンス賞:最近になり相場が特に下がっているモデルのなかから注目物件を選考。世界屈指のスペシャリティカーが多いのがチェック・ポイント。
■エンスー賞:デビューから間もない、または逆に先代・先々代モデル、さらに新車の登録台数が極端に少ないモデルなど、希少性の高い物件を紹介。古めのモデルは信頼と安心の認定中古車の価値が際立つことは言うまでもないけれど、最近は走行距離が少なくデビューから間もない個体も一般の中古車店には流通しない傾向にあるので要チェック。
グッドプライス賞
PEUGEOT 407クーペ
PEUGEOT 407クーペ
¥3,380,000
価格以上のオーラを放つ高速クルーザー
■モデルの概要
世界で最も美しいクーペと賞賛されていたピニンファリーナ・デザインによる406クーペの後継モデルとしてクーペ407がリリースされたのは2006年のこと。肝になるスタイリングはスティル・プジョーとピニンファリーナの合作と言われているが、ご覧のように表情が豊かで主張のあるフロントマスクと流麗なルーフ&サイドのラインが融合したフォルムは前作に引けを取らない出来栄えに仕上がっている。搭載されるパワーユニットは高速走行において高い快適性とトルク感溢れる力強さを発揮する3リッターV6。また、電子制御可変ダンパーがプジョーのフラッグシップモデルに恥じない上質な乗り心地を提供してくれる。さらに、シート/ドアトリム/ダッシュボードに惜しみなく使用されているレザーが非日常の世界を演出する。
世界で最も美しいクーペと賞賛されていたピニンファリーナ・デザインによる406クーペの後継モデルとしてクーペ407がリリースされたのは2006年のこと。肝になるスタイリングはスティル・プジョーとピニンファリーナの合作と言われているが、ご覧のように表情が豊かで主張のあるフロントマスクと流麗なルーフ&サイドのラインが融合したフォルムは前作に引けを取らない出来栄えに仕上がっている。搭載されるパワーユニットは高速走行において高い快適性とトルク感溢れる力強さを発揮する3リッターV6。また、電子制御可変ダンパーがプジョーのフラッグシップモデルに恥じない上質な乗り心地を提供してくれる。さらに、シート/ドアトリム/ダッシュボードに惜しみなく使用されているレザーが非日常の世界を演出する。
■市況情報
世界的な不景気の影響で新車の販売台数が激減しているGTクーペ市場。やはり認定中古車の相場も下落している状況と言っていいだろう。クーペ407も例外ではなく、走行距離の少ない車両でもボディカラーによっては350万円を割り込む場合もある。取り上げた物件はワインレッド・ボディだから特に割安! 狙い目だ。
世界的な不景気の影響で新車の販売台数が激減しているGTクーペ市場。やはり認定中古車の相場も下落している状況と言っていいだろう。クーペ407も例外ではなく、走行距離の少ない車両でもボディカラーによっては350万円を割り込む場合もある。取り上げた物件はワインレッド・ボディだから特に割安! 狙い目だ。
■こんな人におススメ
とにかくスタイリングやインテリアの雰囲気にはスーパーカーのオーラさえ漂うクーペ407。決して“子供だまし”のGTクーペではない。ぜひ大人のクルマ好きに乗っていただきたい。
とにかくスタイリングやインテリアの雰囲気にはスーパーカーのオーラさえ漂うクーペ407。決して“子供だまし”のGTクーペではない。ぜひ大人のクルマ好きに乗っていただきたい。
■SPECIFICATION(2007 クーペ407)
●全長×全幅×全高 4815×1870×1405mm ●車重 1660kg ●エンジン 3リッターV6DOHC ●最高出力/最大トルク 210ps/29.5mkg ●トランスミッション 6段AT
PEUGEOT 大田
03-5744-7871
03-5744-7871
イマがチャンス賞
PORSCHE 911ターボ
PORSCHE 911ターボ
¥7,980,000
911ターボは996型が狙い目!
■モデルの概要
先代の911ターボ(TYPE996)はカレラより1年半ほど遅れて1999年に上陸を果たした。歴代のターボモデルと同様、420psを叩き出すフラットシックスの圧倒的な動力性能がトピックだが、水冷エンジン+4WDが採用されたことで非常に扱いやすくなったことを忘れてはならない。雨の日や高速コーナーでも一般の人が普通にコントロールできるクルマに進化したのだ。そして、空冷モデルとは比較にならないほどメインテナンスも容易になったから維持費も格段に抑えられる。そう、996型のターボはグッとユーザーフレンドリーになった。ただし、世界屈指のスーパーカーであることに間違いはない。
先代の911ターボ(TYPE996)はカレラより1年半ほど遅れて1999年に上陸を果たした。歴代のターボモデルと同様、420psを叩き出すフラットシックスの圧倒的な動力性能がトピックだが、水冷エンジン+4WDが採用されたことで非常に扱いやすくなったことを忘れてはならない。雨の日や高速コーナーでも一般の人が普通にコントロールできるクルマに進化したのだ。そして、空冷モデルとは比較にならないほどメインテナンスも容易になったから維持費も格段に抑えられる。そう、996型のターボはグッとユーザーフレンドリーになった。ただし、世界屈指のスーパーカーであることに間違いはない。
■市況情報
景気の状況にまったく動じないないのが911の中古車相場。現行の997型も高値でピタリと安定していてまったく動かない。そこで注目したいのが911にしては珍しく中古車価格が変動している先代の996型。特にターボは割安感があって狙い目だ。この物件も798万円という信じられないプライスタグを付ける。まさにイマがチャンス!
景気の状況にまったく動じないないのが911の中古車相場。現行の997型も高値でピタリと安定していてまったく動かない。そこで注目したいのが911にしては珍しく中古車価格が変動している先代の996型。特にターボは割安感があって狙い目だ。この物件も798万円という信じられないプライスタグを付ける。まさにイマがチャンス!
■こんな人におススメ
911ターボは素人が手を出すと痛い目に遭う、もうそんな神話は過去のものになっている。つまり、水冷モデルであれば911ターボも恐れることはないということ。ぜひ「911に乗るのは初めて」という方にも存分に堪能していただきたい。ただし、加速するときは速度計のチェックを忘れずに!
911ターボは素人が手を出すと痛い目に遭う、もうそんな神話は過去のものになっている。つまり、水冷モデルであれば911ターボも恐れることはないということ。ぜひ「911に乗るのは初めて」という方にも存分に堪能していただきたい。ただし、加速するときは速度計のチェックを忘れずに!
■SPECIFICATION(2001 911ターボ)
●全長×全幅×全高 4435×1830×1295mm ●車重 1530kg ●エンジン 3.6リッター水平対向6気筒DOHC ターボ ●最高出力/最大トルク 420ps/57.1mkg ●トランスミッション 6段MT/5段ティプトロニック
ポルシェセンター宇都宮 認定中古車ギャラリー
028-684-2131
028-684-2131
エンスー賞
JAGUAR XKRクーペ
JAGUAR XKRクーペ
¥9,450,000
いまの時代に必要とされてない? だから貴重!
■モデルの概要
ジャガー製スポーツカーの頂点に君臨するモデル“XKR”。究極まで軽量化を図りながら世界トップレベルの剛性感を実現したアルミモノコックボディ、ウォールナットとレザーなど高価な素材を惜しげもなく使用したインテリア、最先端のテクノロジーを結集して緻密さと豪快さを融合させることに成功したスーパーチャージャー付きV8エンジン、まさに「贅を尽くした」という表現がこれほど似合うスーパーなGTクーペは他にないだろう。とにかく、オーディオやアルミホイール、フロアマットにいたるまで、逸品と呼ばれるパーツが装着されている。
ジャガー製スポーツカーの頂点に君臨するモデル“XKR”。究極まで軽量化を図りながら世界トップレベルの剛性感を実現したアルミモノコックボディ、ウォールナットとレザーなど高価な素材を惜しげもなく使用したインテリア、最先端のテクノロジーを結集して緻密さと豪快さを融合させることに成功したスーパーチャージャー付きV8エンジン、まさに「贅を尽くした」という表現がこれほど似合うスーパーなGTクーペは他にないだろう。とにかく、オーディオやアルミホイール、フロアマットにいたるまで、逸品と呼ばれるパーツが装着されている。
■市況情報
新車の販売台数が非常に少ないXKシリーズ。ゆえに認定中古車が展示場を飾るのも希だ。特に今回取り上げた最強バージョンのXKRは稀少車と言っても過言ではない。だから、この物件の945万円は「高い・安い」の問題ではなく、興味を持った人の価値観によるのである。これぞエンスージアストの世界。
新車の販売台数が非常に少ないXKシリーズ。ゆえに認定中古車が展示場を飾るのも希だ。特に今回取り上げた最強バージョンのXKRは稀少車と言っても過言ではない。だから、この物件の945万円は「高い・安い」の問題ではなく、興味を持った人の価値観によるのである。これぞエンスージアストの世界。
■こんな人におススメ
経済的に恵まれていても20-30代の方が乗りこなすのは不可能。それがジャガーのスポーツカーだ。フラッグシップモデルともなると、やはりそれなりに年輪を重ねた方に相応しいだろう。特に、いまの時代に必要とされていないタイプのクルマだからこそ、酸いも甘いも知り尽くした方が乗ってこそ輝くのである。
経済的に恵まれていても20-30代の方が乗りこなすのは不可能。それがジャガーのスポーツカーだ。フラッグシップモデルともなると、やはりそれなりに年輪を重ねた方に相応しいだろう。特に、いまの時代に必要とされていないタイプのクルマだからこそ、酸いも甘いも知り尽くした方が乗ってこそ輝くのである。
■SPECIFICATION(2009 XKRクーペ)
●全長×全幅×全高 4790×1915×1320mm ●車重 1810kg ●エンジン 5リッターV8 スーパーチャージャー ●最高出力/最大トルク 510ps/63.7mkg ●トランスミッション 6段AT
ジャガー世田谷アプルーブドカーセンター
03-5477-3922
03-5477-3922