« 今週の大穴グルマ SUV編 | メイン | 今週の大穴グルマ ステーションワゴン編 »

今週の大穴グルマ ミドルクラスセダン編

今週の大穴グルマランキング

第1位へ 第2位へ 第3位へ

国産ハイブリッドカーやミニバンなどに触手を伸ばすファミリー層が多いなか、いまや反主流派が選択するカテゴリーとなった感のあるミドルクラスセダン。ただし、欧州の各ブランドはいまも中核を担うモデルと位置づけ、威信をかけて個性的でクオリティの非常に高いモデルを投入している。つまり、間違いなくブランドの顔となるクルマなのだ。コストパフォーマンスに優れるモデルが多いのも頷ける。さらに、このセグメントは認定中古車の全体的な相場が下げ止まっている状況でいま非常に買い得感が高いから、クルマを走らせる楽しさを忘れていないファミリーマンには特に注目してほしい。まさに、価格以上に価値のあるクルマが揃っている。今回は走行距離が3万km前後のリーズナブルな物件を集めてみたのでぜひチェックしておこう。

■グッドプライス賞:年式・走行距離・コンディション・オプション装備・ボディカラーなどのバランスを総合的に考察して、特に「買い得!」と評価した物件。「今週の総合力NO.1」と考えていい。
■イマがチャンス賞:最近になり相場が特に下がっているモデルのなかから注目物件を選考。世界屈指のスペシャリティカーが多いのがチェック・ポイント。
■エンスー賞:デビューから間もない、または逆に先代・先々代モデル、さらに新車の登録台数が極端に少ないモデルなど、希少性の高い物件を紹介。古めのモデルは信頼と安心の認定中古車の価値が際立つことは言うまでもないけれど、最近は走行距離が少なくデビューから間もない個体も一般の中古車店には流通しない傾向にあるので要チェック。

 

第1位

グッドプライス賞
BMW 318i Mスポーツ リミテッド
¥1,995,000
いまも人気の高いE46 Mスポーツ。しかも稀少な限定車!
■モデルの概要
1998年にデビューを飾り、約7年の間BMWの中核モデルを担い続けたE46のコードネームを持つ先代3シリーズ。ご存じのとおり、世界中で記録的なヒットとなったモデルだが、その端正でスポーティなスタイリングはまったく色褪せることがなく、いまも路上では多くのE46を見つけることができる。生産終了から4年以上が経っているものの、型遅れ感をまったく感じさせないのは、そのルックスが非常に完成度の高いものであったことの証だろう。また、走らせても古さを感じさせるシーンはまずない。つまり、個体のヤレだけが気になるところになるのだが、そこでクローズアップされてくるのは認定中古車。コンディションのレベルが高いところにあるし、最低でも1年の保証が付与されるから安心だ。今回の主役は、特に人気の高い直4モデルの318i Mスポーツ。しかも、18インチ・アルミホイールやキセノンヘッドライト、専用のボディカラーを纏う限定車である。販売台数は僅か500台。間違いなく稀少価値の高い物件と言えるだろう。
■市況情報
新車が爆発的に売れたE46。しかもデビューしたのは10年以上も前になる。ということは市場に流通する物件の個体差が大きいことが容易に想像できるだろう。ゆえに、認定中古車の中から選ぶのが後悔しないクルマ選びの基本となる。価格帯は100万円前後-200万円台前半と非常に幅広いが、走行距離の少ないタマには引き合いが集中するようなので、スピーディな決断が基本になることをお忘れなく。取り上げた物件は2004年に限定500台で販売された明るいブルーボディがアイコンのリミテッドモデル。
■こんな人におススメ
20代の方はもちろんのこと、30-40代のファミリーマンにもおススメできる1台だ。現行型よりグッとコンパクトなボディを持つから奥様にも安心してキーを渡すことができるだろう。199.5万円は大いに魅力あり!
■SPECIFICATION(318i Mスポーツリミテッド)

●全長×全幅×全高 4470×1740×1400mm ●車重 1390kg ●エンジン 2リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク 143ps/20.4mkg ●トランスミッション 5段AT

BMW Premium Selection 越谷
048-962-9500

第2位

イマがチャンス賞
CITROEN C5 2.0
¥2,350,000
独自路線を貫くフランス屈指のミドルクラスセダン
■モデルの概要
C5は昨年の秋にモデルチェンジが実施されているので、取り上げた認定中古車は先代モデルの最終進化形となる物件だ。シトロエンと言えばハイドロの足。C5もサイボーグ化されたハイドラクティブⅢが装着され、しなやかなフラットライドを提供してくれる伝統の足が最大のトピック。ただし、シトロエンはメカニズムの信頼性が心配という方も少なくないだろう。でもそんな心配は無用。最近のシトロエンは国産並みと言っていいほど壊れないし、メインテナンスに気を遣わされることもない。
■市況情報
C5には2リッター直4と3リッターV6モデルの2種が用意されている。
ただし、認定中古車の流通量は圧倒的に“4発版”の2.0が多く、V6は稀少と呼べるほど出てこない状況。後期モノ2.0の平均価格帯は200万円台前半-300万円台前半。取り上げた2.0は走行距離が2.7万kmで235万円なのだから狙い目。ボディカラーもいい感じ!
■こんな人におススメ
「輸入車には興味があるけれどBMWやメルセデス・ベンツは妻が難色を示しているし、上司の目もある」という方に自信を持っておススメできるのがC5。フランスのセダンはルックスやインテリアに浮ついたイメージがなく好感度が高いから、ご近所や上司の目も気にならない。堂々と社内コンペに乗っていける。
■SPECIFICATION(C5 2.0)

●全長×全幅×全高 4740×1780×1480mm ●車重 1430kg ●エンジン 2リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク 143ps/20.8mkg ●トランスミッション 4段AT

シトロエン宮前
044-872-5590

第3位

エンスー賞
AMG C55AMG 
¥3,580,000
最もさりげなく乗れるAMG
■モデルの概要
W203をベースとするAMGには、3.2リッターV6スーパーチャージャーユニットのC32AMGと後継の自然吸気5.4リッターV8搭載のC55 AMGがリリースされている。両モデルとも圧倒的なパフォーマンスを誇ることは言うまでもないが、端正と呼べるほど控えめなスタイリングを持つことが特徴のひとつ。今回取り上げるのは367馬力・52.0mkgのC55AMGだが、いかにもコンプリートカー的なギラギラしたエアロパーツ類はまったく見あたらない。都会的でスタイリッシュなC55 AMGは、自粛ムードが漂ういまの時代に最も合っているハイパフォーマンスカーと言えるかもしれない。ただし、アクセルペダルを踏み込んだ時の迫力はさすがにすごい!
■市況情報
ハイパフォーマンスセダンの相場は下落して下げ止まっている状況だ。W203のC55AMGも例外ではなく、信じられない価格帯で推移している。この物件も走行3.4万kmで358万円! 新車価格は素の状態で966万円なのだから怒濤のバーゲンプライスと言えよう。価格以上の価値あり!
■こんな人におススメ
AMGと聞くとその名前だけで引いてしまう方が少なくないようだが、C55AMGの実車を見ればその「さりげなさ」に必ず親近感を抱くはず。派手なイメージは微塵もないから仕事の足にも堂々と使えるだろう。“できる”ビジネスマンの相棒に相応しい。
■SPECIFICATION(C55AMG)

●全長×全幅×全高 4620×1745×1410mm ●車重 1650kg ●エンジン 5.4リッターV8 SOHC ●最高出力/最大トルク 367ps/52.0mkg ●トランスミッション 5段AT

メルセデス・ベンツ品川
03-5479-1700