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今週の大穴グルマ ステーションワゴン編

今週の大穴グルマランキング

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新車の販売台数は依然として厳しい状況が続いているようだが、認定中古車のほうは見事なV字回復をみせ活況を呈している。不景気になって中古車の全体的な相場が引き下げられグッと割安感が増したことが要因になっているようだ。安くていいものしか売れない時代だからこそ、認定中古車の価値が見直されたのだろう。なかでもブームになっているのが日常生活のあらゆるシーンで便利に使えるステーションワゴンである。チャラチャラしたイメージがないから自粛ムードが蔓延するイマにあっているのかもしれない。で、いくつかのディーラーに訊いてみたのだが「売れ筋は150-250万円で買えるミドルクラス・ワゴン」とのこと。どのディーラーも判で押したようにそう答えてくれた。そこで今回は、引き合いの集中する価格帯に属する人気のワゴン特集をお届けしよう。

■グッドプライス賞:年式・走行距離・コンディション・オプション装備・ボディカラーなどのバランスを総合的に考察して、特に「買い得!」と評価した物件。「今週の総合力NO.1」と考えていい。
■イマがチャンス賞:最近になり相場が特に下がっているモデルのなかから注目物件を選考。世界屈指のスペシャリティカーが多いのがチェック・ポイント。
■エンスー賞:デビューから間もない、または逆に先代・先々代モデル、さらに新車の登録台数が極端に少ないモデルなど、希少性の高い物件を紹介。古めのモデルは信頼と安心の認定中古車の価値が際立つことは言うまでもないけれど、最近は走行距離が少なくデビューから間もない個体も一般の中古車店には流通しない傾向にあるので要チェック。

 

第1位

グッドプライス賞
PEUGEOT 307 SW2.0
¥1,880,000
クルマ好きファミリーマンにおススメ!
■モデルの概要
307のステーションワゴンはハッチバックの登場から約1年遅れて2002年の夏に上陸を果たした。当初は3列シートにパノラミックガラスルーフを装備するSWと一般的なブレークの2種が用意され、エンジンはともに2リッター直4。トランスミッションは4段ATが組み合わされる。今回取り上げたのは広く明るい室内と多彩なシートアレンジがトピックのSW。もちろん、ひとクラス上のフラットライドを提供してくれる「猫足」も健在だ。スポーツ走行は苦手とするものの、高速道路を一定ペースで走らせればクルマ好きも必ず納得するだろう。また、プジョーのブランドイメージは非常に高いので、奥さんの買い物グルマとしてもスタイリッシュに使える。
■市況情報
人気が高く昨年の夏あたりまでは高値で安定していた307SW。その後一気に値を下げ、現在は非常に買い得な相場を形成している。走行2万km台の車両は200万円の予算で充分OKで、年式を遡れば100万円台前半でもロックオン可能となる。ただし、買い得感が増したため引き合いはさらに増えているもよう。最近では品薄になるディーラーも出はじめている。
■こんな人におススメ
ガツーンとくるインパクトには欠けるものの、高速道路をユルユル走らせるとまさに極楽。エンジンとサスペンションの感触はすごく奥が深い。クルマ好きファミリーマンに一度は乗ってもらいたいクルマだ。ドイツ車とはまったく異なる世界を見せてくれるだろう。
■SPECIFICATION(2006 307SW2.0)

●全長×全幅×全高 4420×1760×1585mm ●車重 1430kg ●エンジン 2リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク 140ps/20.4mkg ●トランスミッション 4段AT

PEUGEOT大田
03-5744-7871

第2位

イマがチャンス賞
BMW 320iツーリング
¥2,436,000
E90は320iツーリングの初期モノが狙い目
■モデルの概要
世界中で大ヒットを記録したE46の後継モデルとしてE90のコードネームが与えられた現行型の3シリーズが登場したのは2005年のこと。ステーションワゴンのツーリングはセダンから半年遅れて同年の9月にリリースされた。当初は2.5リッター直6の325iツーリングのみの設定だったが、その後2リッター直4の320iツーリングやトップグレードの335iツーリングなどがラインナップに加わっている。ボリューム感のあるルックスとシックなインテリア、そして完成度の高い直4/直6エンジンとサスペンション、間違いなく欧州屈指のステーションワゴンと言えるだろう。2008年秋にマイナーチェンジが実施されている。
■市況情報
マイナーチェンジ後のツーリングはさすがに高値をキープしていて新車価格に近い相場で推移しているが、最近になり2006/2007年モデルの初期型がグッと割安感を増しているので注目してほしい。特に直4版の320iツーリングは200万円台前半のタマも出はじめているもようだ。取り上げたのは一番人気のアルピンホワイトをまとう物件。243万6000円のプライスはかなり魅力的だし、BMWプレミアムセレクションの対象となるので2年の保証も付与される。ただし、320iツーリングの人気は非常に高く、瞬く間に売れてしまう場合が多いということも覚えておこう。
■こんな人におススメ
たとえステーションワゴンでも「走りを楽しんでナンボ」のBMW。ぜひクルマ好きの方におススメしたい。その走行感覚は決してガキっぽくないから40-50代の方も乗れるはず。
■SPECIFICATION(2006 320iツーリング)

●全長×全幅×全高 4525×1815×1450mm ●車重 1540kg ●エンジン 2リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク 150ps/20.4mkg ●トランスミッション 6段AT

BMW Premium Selection世田谷
03-3703-4613

第3位

エンスー賞
RENAULT メガーヌ・ツーリングワゴン
¥1,550,000
いま「大穴」狙いならこれがイチバン!?
■モデルの概要
2004年にリリースされた現行型メガーヌといえば、個性的でスタイリッシュなリアデザインが特徴のハッチバックや硬派な走りでクルマ好きに定評のあるスポーツモデル“ルノースポール”がお馴染みだが、ツーリングワゴンはいまひとつ影の薄い存在。実際、都市部でもその姿を見ることはほとんどない。ただし、1.6/2.0ともルノーらしい重厚な走りを提供してくれるし、ルックスもなかなかお洒落で味わいのあるクルマだ。これぞまさしくエンスーモデル。
■市況情報
とにかくご覧の物件の価格をチェックしてほしい。理屈抜きで安い! 走行2.4万kmで155万円は圧倒的なバーゲンプライスだ。そう、メガーヌ・ツーリングワゴンは2007年にマイナーチェンジが実施されているので、前期型ならこの物件のように150万円前後の予算で狙えるのだ。今後はどのディーラーもタマ不足になることが予想されるので動くなら早めのほうがいい。
■こんな人におススメ
ファミリーカーとして推奨できるのはもちろん、アウトドアが趣味の方にもガンガン使ってもらいたいステーションワゴン。特にサーフィンやスキー、釣りなど、長距離を移動しなければならない趣味を持つ人にとっては力強いパートナーになってくれるだろう。
■SPECIFICATION(2006 メガーヌ・ツーリングワゴン)

●全長×全幅×全高 4515×1775×1505mm ●車重 1360kg ●エンジン 2リッター直4DOHC ●最高出力/最大トルク 133ps/19.5mkg ●トランスミッション 4段AT

ルノー東京有明
03-3527-5656