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今週の大穴グルマ SUV編

今週の大穴グルマランキング

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今週はスポーツカーやビッグセダンと同様に、世界的な不景気の影響を強く受けて、全体的な相場が下落傾向にある欧州製プレミアムSUVの特集をお届けしよう。このカテゴリーには、各ブランドが威信をかけて投入してくる価値の高い強豪たちが揃う。ところが認定中古車の価格は、1年ほど前に比べて100-200万円は落ちているのだから、この状況はもう理屈ではない。この時期にクオリティの高い認定中古車を手にしておくのが最も賢い購入法となるのだ。ブランドもののTシャツを冬のバーゲンで安く買うようなものと考えていいだろう。ところで、市場に流通するプレミアムSUVの数は急速に減少している状況と言える。となると近いうちに需要が供給を上回ってくるはずだから、今後は相場も上昇していくと予想できる。間違いなくイマが底値。好機到来!

■グッドプライス賞:年式・走行距離・コンディション・オプション装備・ボディカラーなどのバランスを総合的に考察して、特に「買い得!」と評価した物件。「今週の総合力NO.1」と考えていい。
■イマがチャンス賞:最近になり相場が特に下がっているモデルのなかから注目物件を選考。世界屈指のスペシャリティカーが多いのがチェック・ポイント。
■エンスー賞:デビューから間もない、または逆に先代・先々代モデル、さらに新車の登録台数が極端に少ないモデルなど、希少性の高い物件を紹介。古めのモデルは信頼と安心の認定中古車の価値が際立つことは言うまでもないけれど、最近は走行距離が少なくデビューから間もない個体も一般の中古車店には流通しない傾向にあるので要チェック。

 

第1位

グッドプライス賞
VOLVO XC90 3.2SE AWD
¥4,550,000
いま最もボルボらしいクルマ
■モデルの概要
XC90シリーズはボルボ発の本格SUVとして2003年に上陸を果たした。用意されたパワーユニットは2.5リッター直5ターボと3リッター直6ツインターボ、4.4リッターV8の3種。2006年に実施されたマイナーチェンジの際、直6の排気量を3.2リッターに拡大、またこのタイミングで廉価版の直5モデルはカタログから落ちている。ご存じのようにイマどきのSUVは硬い足とシャープな回転フィールを持つスポーツ指向のモデルが多いが、XC90は時流に迎合しない独自路線を貫いたボルボらしいSUVだ。しなやかにストロークするやさしいサスペンションと素直で扱いやすいエンジンを持ち、スポーツ走行は苦手とするものの、高速を一定のペースで走らせたらこれ以上の「快適グルマ」はない。長時間を運転してもほとんど疲れないのである。世界屈指のグランドツアラーとして高く評価していいだろう。
■市況情報
昨年まではV8/直6モデルともかなりの量が流通していたものの、最近はディーラーの展示場で見かける機会がめっきり少なくなった。新車の販売が落ち着いているためタマ不足の状況になっているのだ。気になる相場は直6モデルが400万円台中盤、直5モデルなら300万円台後半で推移しているもよう。ご覧の物件(3.2SE)も455万円! 1年落ち・走行1.4万kmの認定中古車が新車より約220万円も安く買えてしまうのである。これぞ「大穴」! とにかく常識破りの相場を形成している。
■こんな人におススメ
アウトドアを趣味に持つ方はもちろんのこと、3列シートのXC90はファミリーカーとしても使えるSUVだ。万全の安全対策がとられているので子供も安心して乗せることができる。
■SPECIFICATION(XC90 3.2SE AWD)

●全長×全幅×全高 4810×1910×1780mm ●車重 2150kg ●エンジン 3.2リッター直6DOHC ●最高出力/最大トルク 238ps/32.6mkg ●トランスミッション 6段AT

ボルボ・カーズ練馬
03-3995-8300

第2位

イマがチャンス賞
PORSCHE カイエン・ターボ 
¥7,280,000
リアルスポーツカーを超える動力性能を持つSUV
■モデルの概要
ポルシェ初の本格SUVとしてカイエンがデビューしたのは2002年のこと。スポーツカーのスペシャリストだったポルシェが新たなステージに挑戦する旗印となったモデルだっただけに世界中から注目を集めたのは言うまでもない。用意されたパワーユニットは、3.2リッターV6/4.5リッターV8/4.5リッターV8ツインターボの3種。果たしてカイエンはオンロードでのハイレベルなスポーツ性能が好評を得て日本でも大ヒット、新車を買うにも1年半待たなければならない状況が続いた。今回の主役であるターボは450psエンジンを搭載するシリーズの頂点に君臨する最強バージョン。その動力性能はサーキットを走らせても911カレラと変わらぬタイムを叩き出すほど。直線でもコーナーでも間違いなく速い! まさにSUVの常識を打ち破ったモデル。
■市況情報
一時は走行2万km台の中古車にも新車と変わらぬプライスタグが付いていたカイエン。異常とも思えるプレミア相場だったわけだが、昨年あたりから中古車価格もかなり落ち着いてきた。特に上級グレードのターボは買い得感が高く、走行3万kmくらいの個体で新車のおよそ半値が目安と考えていいだろう。取り上げた物件も走行2.7万kmで728万円! 狙い目だ。
■こんな人におススメ
仕事の移動を主にクルマで行う方に好適。頼りになるビジネスマンズ・エクスプレスとなるだろう。また、ハイ・パフォーマンスSUVだからといって運転に気を遣わされることはなく、普段使いもなんなくこなせるのがカイエン・ターボのポイント。
■SPECIFICATION(2004 カイエン・ターボ)

●全長×全幅×全高 4800×1950×1700mm ●車重 2480kg ●エンジン 4.5リッターV8DOHC ツインターボ ●最高出力/最大トルク 450ps/63.2mkg ●トランスミッション 6段AT

ポルシェセンター札幌 認定中古車ギャラリー
011-722-5931

第3位

エンスー賞
MERCEDES-BENZ G320ロング
¥4,300,000
デビューから30周年を迎えた超人気モデル
■モデルの概要
1979年にメルセデス・ベンツが軍用としてリリースしたGクラス。それはもちろんSUVというカテゴリーが生まれる遙か昔のこと。戦地で使うことを想定していたのだから見た目よりも耐久性や実用性を重視。結果、この無骨なスタイリングになっているわけだ。でも、そのクラシカルなルックスこそが人気の根源。女性やクルマに疎い人にもファンが多い。現在は5.5リッターV8のG550ロングのみが用意されているが、今回は「大穴グルマ」として2006年までラインナップに加わっていた3.2リッターV6のG320ロングを取り上げよう。V8モデルに比べると高速での力強さは若干劣るものの、普段使いするには必要にして充分。痛痒を感じる場面はまずないだろう。スタイリングと同様に、走行感覚にも独特の世界観がある。
■市況情報
慢性的なタマ不足が続き中古車価格が高騰していたGクラス。2年ほど前まではディーラーの展示場で見つけるのも困難な稀少モデルだったのだが、金融危機の影響でなんとか流通するようになり価格も落ち着いてきた。紹介する物件は超稀少な“6発版”のG320ロング! 430万円のプライスタグは非常に魅力的だ。1999年式と若干古くなるが、「信頼と安心」を掲げる認定中古車だからこそ価値は高い。
■こんな人におススメ
いつかはGクラスと憧れていた方は多いだろう。ただし、1000万円を超える新車価格や高騰していた中古車価格が購入の障害になっていたはず。ところがご覧のように、いまでは400万円台の予算で認定中古車が買えるのだ。このタイミングを逃す手はない。ぜひGクラスの好きな人に一生モノとして乗っていただきたい。
■SPECIFICATION(1999 G320ロング)

●全長×全幅×全高 4490×1810×1970mm ●車重 2310kg ●エンジン 3.2リッターV6SOHC ●最高出力/最大トルク 215ps/30.6mkg ●トランスミッション 5段AT

メルセデス・ベンツ長野
026-241-2111