先日、栃木県の某市で駐車場に捨てられた(保管されている?)シトロエンSMに遭遇しました。輸入車ディーラーや街のスペシャルショップを訪問するのが仕事なので、これまでに様々なクルマと出会いましたが、さすがに“幻の名車”と呼ばれるSM(DS同様にステアリングの操舵角に応じて左右に照射角度を変える機能を備えた6灯式ヘッドライトですよ!)を見たことはありませんでした。
ということで、エアロダイナミクスに優れた2ドア・クーペボディをじっくり観察させていただきましたが、さすがにFFの量産車として世界で初めて200km/hオーバーを実現したそのスタイルは超~流麗かつアグレッシブで、往時に高速道路等で追い越されたら「お口アングリ」状態になっただろうなぁ~と思わず感心してしまいました。
ちなみに、SMに搭載されたのは、マセラティ製、2.7リッター、V型6気筒DOHCエンジンで、90度という特徴的なバンク角を持ち、3基のキャブレターによって燃料が供給されて最高出力170馬力を誇ったそうです。そして、驚くべきことにトップスピードは220km/hに達したらしく、今でもチャンスがあれば超高速で疾走している姿を見てみたいものです!
SMは、オイルショックをきっかけとして1975年9月に生産中止となりましたが、トータルで12920台ほど造られたそうです。12920台ぶんの1台に出会えたことを、シトロエンの神様に感謝!!