前回のブログ同様、高速道路の話題です。
にっちもさっちも行かない国のお台所事情が露呈し始め、前回の選挙時に言っていたさまざまな「おいしい話」が反故にされ始めています。
現政権のマニフェストには大きく5つの公約があり、その中の細かい項目に我々カーユーザーに大きく関連するものが幾つかあります。
一つ目は、「自動車関連諸税の暫定税率廃止」というのがあります。
これは、「課税根拠の失った暫定税率を廃止し税制に対する国民からの信頼を回復する。」と書かれています。
内容は、ガソリンなどの燃料にかかっている税、自動車重量税、自動車取得税を廃止し2.5兆円の減税を実施すると明言されています。
二つ目は、「高速道路の原則無料化」があります。
以前のブログでも書いたとおり、僕は完全無料化賛成派です。理由はその時のブログを読んでいただければと思いますが、円滑で効率的な道路の活用と地域などの経済発展のために無料化が好ましいと考えています。
しかし、最近の報道を見ているととんでもない事になって行きそうな気配です。
無料化については、平成24年度までに段階的に行う事がマニフェスト工程表に書かれているため、先日発表になった国民のほとんど(もう全員と言って良いく らい)が恩恵の無い一部無料化路線だけで評価することは早計とは思います。24年度には、ほぼ完全無料になっている訳ですから。
しかし、ここにきてまたまた変な事になってきています。
3月28日の朝刊で「高速道路:エコカー割引を検討」と言う記事が掲載されました。
内容は、「エコカー減税で自動車重量税が免税となっている普通車に限り、料金を軽自動車と同程度に割り引く。」というもので、距離別料金とは別に一定距離以上は上限を設定するというものです。
結局は、日常の短距離での使用であればエコカーも含め実質的な値上げになるにも関わらず、環境への配慮を強調し新制度導入へ踏み切ろうとしているとのことでした。
大体からして気に入らないのは、エコカー減税自体も、本来のエコ的観点から離れたところの「買い替えによる経済効果」を目論んで行われた事が公然の事実であるにもかかわらず、またしてもエコを隠れ蓑に実質的な増税(値上げ)を敢行しようとしている点です。
そして、エコカーオーナーは購入時にすでに減税等の優遇を受けているにもかかわらず、古いクルマを大切に乗っているオーナーや、エコカーへの買い替えもままならない多くの国民にはさらなる増税をしようとしている点です。全くもって納得できません。
さらに言えば、先に書いたマニフェストによれば、「自動車関連諸税の暫定税率廃止」の項で自動車重量税、自動車取得税を廃止と書かれており、購入時にエコカーだから減税なんてすでにおかしい訳です。
みなさん!どう思いますか?
暫定税率廃止も出来ない、高速道路は実質値上げ。
ほとんどの国民が恩恵をあずかれない地方の高速道路一部無料化とエコカー優遇減税で「マニフェスト」は実行してます言われてもねぇ・・・。
取りやすいところから取る的な考えはやめて、本当に不公平感の少ない税制を目指してほしいモノです。
現政権が行っている事は、「票のための政策」なのか「国そして国民のための政策」なのか本当に疑問です。