石原都知事といえば、歯に衣を着せぬ思い切った発言が気持ちの良い人ではありますが、いま話題のトヨタ・リコール問題でもやはり発言されていました。
詳細はリンク先のニュースをご欄いただくとして、あまりにも過激+感情的な感じがして「これはちょっと公人の発言としては問題が有るのでは?」と感じたのが僕の正直な感想です。
確かに彼が述べているように、今回の件を政治的利用をしようとしている米政治家が居ることや、裁判で一儲けしようと企んでいる人たちが多いことも他の報道でうかがい知ることは出来ます。
しかし、今回報道されているこの石原発言に2点僕は引っかかってしまいます。
その1点目は、冒頭の「東京都知事に自動車のことを聞くな」の部分。
国内で他より先にディーゼルへの規制やそれに対する発言をしてき た彼がこれを言っちゃったら「じゃあ何の根拠でディーゼル規制?」と思ってしまうわけです。ディーゼルユーザーとしては・・・。
ともすれば、今回のトヨタ 問題を政治利用している米政治家と、環境への関心が高まる最中アンチディーゼルを唱えた彼は変わらないんでは?という風に思われても仕方がありません。だって自分で「自動車は詳しくない」って言っちゃってるんですから。
そして2点目は、「それは発展途上の技術だから瑕瑾(かきん。欠点)もある でしょう。」と言う部分。
メーカーが世に送り出すものは、あらゆる面において万全を期してリリースしているのは当然です。
が しかし、所詮人間の作るものですから不具合が出ることもあるでしょう。
でも、他の部分が多少思うとおりでなかったとしても安全面に ついては決して許されないのです。違いますか?
問題箇所がアクセルペダルから始まりプリウスのブレーキにいたる今回の騒動は、車輌本体の根本的な制御に関する部分だからこそ大きく取り沙汰されているわけで、「新型車だから欠点があって当然」と養護するように言ってしまうこと自体、トヨタとなに かあるんじゃないの?とすら勘ぐってしまいます。
プリウスの先進技術を養護するまえに日産がX-TRAILで「ポスト新長期規制」 を世界に先駆けてクリアしたときに大きく公然と褒め称えるべきだったのでは?と思うのです。
もっとも、そんなことを言ってしまうこ と自体、「本当に自動車を知らないんだなぁ」と思ってしまう訳ですが・・・。
反発はアメリカの嫉妬? 石原都知事、トヨタリコールで発言(レスポンス) - livedoor ニュース