この写真は、我が家の近所にあるペットショップの入口に貼られていた張り紙です。
このペットショップ、今はやりのペットショップとはちょっと趣が違い、昔ながらの「犬屋」さんという感じで、オーナーは、ドッグショーでの入賞を目指しブリーディングをしていて、またその同胞犬などの販売をおこなっています。
この張り紙は、そんな子たちの中で人手不足もあり、規模を縮小するために里親を募集しているという張り紙です。
ショーに関しての考え方は様々で、猛烈に反対する方もいますが、それについて僕はどちらかといえば中立で、悪いことばかりではないと思っています。
ドッグショーについては、それほど詳しくはないですが(あまり興味もないので)、真面目に取り組んでいる方々は、それぞれの犬種のスタンダードを守るために、交配などに関しても非常に神経もお金も使っていわゆる「良い犬」が生まれるように努力しています。
そして、ショーなどで賞を獲る「良い犬」が、世間的には見た目だけの良い犬と思われがちですが、その犬種らしい性格や動き、健康状態も評価点になっているようで、生まれてからも飼育や訓練などにもかなり気を使っているようです。
日本ではペットにもブームがあり、20年ほど前はシベリアンハスキーが流行りました。その後、ゴールデンレトリバー・ラブラドールと大型犬ブームが続き、ミニチュアダックス、プードル、パピヨン、チワワなどの小型~超小型犬が流行り、今はチワプーとかの純血同士のミックスが流行っているようです。
聞いたこともないようなMIX犬のブームは、2匹と同じ子は出来ないので、「自分だけの」とか「この子だけ」という特別感がオーナーの満足を満たしているようです。
まぁ、事実可愛い子も多いのですが。(まぁ子犬はどれも可愛いですけどね)
このMIX犬、いわゆる雑種になるわけですが、多くの人が純血種より雑種のほうが健康で強いと思っているようですが一概にそうとも言えないようです。
それは、そのMIX犬の親同士が純血種である事で、それぞれの犬種特有の先天的に弱い部分などが遺伝している可能性があるためです。
つまり、純血だろうがMIXだろうが乱繁殖させてしまえば不幸な子が生まれるという事です。
そして、そんなMIX犬は育ってみないと分からない部分が多いのです。
その点、ショーなどを目指しているような先に書いた「犬屋」さんでは、近親での交配にならないように血統を管理し、遠くアメリカやヨーロッパなどから種犬の輸入をしたりもするようです。(1匹1000万円以上の子もいるとか)
犬は、一度に3匹から多いときで10匹ほど出産します。
どれだけ交配に気をつけていても、その中でショーに向かない子も生まれてきます。もっと悪いいわゆる劣性遺伝が出ちゃう子もいます。
それは、健康状態であったり外見であったり。
我が家の子も、外見上に問題が有ったために貰われてきました。ただ健康上は全く問題が無いので(今のところ)家庭犬としては申し分がありません。
街のきらびやかなペットショップで販売されている子たちの全部にオーナーが決まるとは思えません。その子たちはどこへ行ってしまうんでしょうね?この犬屋さんのように、放出するってあまり聞いたことが無いですよね。