山海堂の「自動車整備と故障研究」。
この本は、僕がちょっと古い車に興味を持ち始め、当時VW Type1(ビートル)1302に乗り始めたころ手に入れた本です。それも高円寺の古本屋で。
自動車の基礎的ことは、この本で学んだといっても過言がありません。
MGB、ROVER MINI1.3i、そして現在のVW Type2とクルマを乗り継いできましたが、「ちょっとエンジンの調子が」とかいうことがあると、今でも本棚から引きづり出してきます。
この山海堂という出版社は、すでに解散してしまい存在しません。
発行されていた雑誌の一部は、他の出版社に移り存続しているものもありますが、出版社の解散と共に消えた雑誌も多かったようです。
iPadが発売されたいま、この紙に印刷されたモノは非常に原始的なモノとなってしまいました。
しかし、原始的なモノがダメなのか?というと、そんなことも無いと思っています。
そして、iPadのようなものに対しての心配ごともあります。
この本のように20年以上使う事が出来るのだろうか?という事です。
当然その間に、新機種が出て高性能になるでしょう。
デバイスが代わっても、電子化された出版物のデータを活用することが出来るのか?という疑問です。
パソコンなどのアプリケーションでも、ある程度までは下位互換対応はしていますが、かならずどこかのタイミングで古いものがバッサリと切り捨てられます。
この電子書籍・出版関係でも、それが起こらないとは言えないと思っています。
有る意味、最初のルール作りが非常に重要だと思っています。
しかし、電子出版は魅力的な部分も非常に多いことも事実です。
従来の出版であれば、印刷や流通に多くのコストが掛かり、思うように出版できなかった書籍や雑誌を出版することが可能だからです。
個人的には、iPadよりも魅力的なデバイスが登場しないかなぁと期待してます。
それは、機能やデザインとかではなくて、もっと紙と鉛筆みたいに誰もが手にできて扱えるそんな「普通でつまらない」デバイス。これこそ魅力的なんじゃないかと思います。
持っている事が「なにか特別」な感じがあるうちは、まだまだなんじゃないかと。。。