歴代メルセデスの中でもその人気は未だ衰えを知らない「W113」のSL。
1963年~1971年までの間に進化を続け、2.8L直6エンジンを積んだ280SLが一応の完成形であります。
ボディカラーは白やアイボリーを思い浮かべる人が多いと思いますが、
今回はトップがブラウンというシブイ組み合わせ。なかなか味があって良いです。
ホワイトリボンタイヤも定番。最高に似合います。
この年代のクーペ/オープンカーにして、オートマチックでパワステ等快適装備も充実。
そしてこの車、オープンスタイルも美しいですが、ハードトップ姿もなかなか秀逸なんですよね。
よく挙げられる特徴としてはやっぱり、外側に反りあがった“パゴダルーフ”。
真後ろから見ると、こんなに!? ってくらい反ってます。
全体の車高を低くおさえながらも、両席のヘッドクリアランスをとるため・・・
とか聞きますが、実際はどうなんでしょう。
インテリアも、外装にあった白×茶系の色使いです。大径ホワイトステアリングも絶品。
このステアリング越しにのぞくメーター回りやベッカーラジオって、どうしてこんなに美しいんでしょ。
W113のインテリアの造形は、何度見ても飽きませんね。
W113は1971年からR107にバトンタッチするわけですが、
内装を見ると、あまりにも変わってしまいました。
クラシカルな雰囲気を持つSLは、W113までですね。
ということで、この280SL。
フルレストア車輌でビッカビカ、というものではありませんが、
ご覧の通り良い感じに使われてきた風合いです。
つまり、コンディションを保って大切にされ、調子良く走り続けてきた。 ということでもあります。
クーラーも寒いくらいに冷えます。
クルマも生き物ですから、こういう状態のほうがすぐに自分に馴染んでくれるかもしれませんね。
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