今でこそ、AクラスやBクラスなどハッチバックモデルまでフルラインナップしているメルセデス・ベンツですが、
メルセデスの真髄を体感するには、やはりSクラスなわけです。
世界のLセグメントサルーンの指針として、常に君臨してきたSクラス。
EクラスやCクラス同様、ある年代を境にクルマ造りに変化があります。
その境が、このW140型までとそれ以降です。
日本ではバブル期に重なり、空前の大ヒットとなったW126からバトンタッチしたのが1991年。
それまでは顔(グリル)が垂直だったのに対し、W140からは少し傾斜がついています。
ちなみにW140は、歴代Sクラスの中でも最大のボディサイズを誇ります。
しかしどの角度から見ても堂々たる風格!
ウインカーレンズがオレンジなのは前期型です。
ここに往年の懐かしさを感じるか、クリアレンズが良いかは、お好みですね。
グリルもV12とそれ以外では少し異なります。
それと、W140はバックギアを入れるとトランク両サイドからポールが伸びるんです。
なのでこの巨体でも隅が分かりやすく、車庫入れの際などは便利です。
デビュー当時は猛烈な押し出しを感じ、許された人しか所有できないオーラを放っていましたが・・・
十数年が経過した今、すっかりアクが抜けて、サルーンの上質さが漂います。
W126もそうでしたが、メルセデスは年数が経過するとまた違った顔を見せてくれます。
それは「古さ」ではなく、味わいだったり丈夫さだったり世界観だったり、
いかにメルセデスが真剣にクルマ造りをしているかを感じることができるのです。
さてそんなW140、今回紹介するのは「300SE」。
なんと走行距離はたったの13,300km! 33ナンバーのワンオーナー車輌です。
当時新車で購入してから今まで大事にされてきた1台。
レザーの張りが、明らかに新しい。
ほとんど日光にさらされずにいたのでしょう。
ウッドの状態ももちろんバッチリ!浮きや割れは皆無です。
ダークブルーのインテリアが何とも言えないです。
これがブラックだと、また印象が変わってしまうんですよね。
パワーシートは12ウェイ、ヒーター付き。
お約束のダイムラーステッカーも、青々!
習志野33ナンバーは、できれば受け継いでいただきたいところですね。
こんな大切にされてきたW140、探してもそうそう見つからないでしょう。
この手のクルマは価格が安くなると、
ドレスアップされたり荒く使われたりというようなものばかりになってしまいますから、
これだけのフルオリジナル状態は本当に貴重です。
最新のSクラスとは違い、アナログっぽさが残る中での上質を
いろんなところで感じることができるはず。
この300SEは、エンジンも信頼性の高い3200ccで経済的、必要にして十分なパワーとトルクを持ちます。
是非一度、この時代のフラッグシップを味わってみてはいかがでしょう。
メルセデス・ベンツ300SE 1991年式 走行13,000km 検23/11
ヤナセディーラー車 メンテナンス記録充実のワンオーナー。
これだけの車輌が、100万円台前半で買える時代になりました・・・。
逃す手はないですね。。。
<販売店情報>
■AUTO RIMESSA (アウトリメッサ)
埼玉県三郷市上彦名51-1 TEL:048-950-1616 http://www.auto-rimessa.com/
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