W116。 初めて正式に「Sクラス」と呼ばれたモデルです。
日本でバブル期に売れまくったW126のひとつ前のタイプですね。
しかし今見ても「ガッシリ感」が凄いです。まず目に入るのは、フロント・リアともにごっついダブルバンパー。
サイドのプレスラインも見事で、ただのセダンじゃない重厚さを醸し出しています。
インテリアは、この年代のメルセデスお馴染みの感じ。基本形であくまでシンプル。
しかしこれ以上もこれ以下もない、使い勝手と高級感が共存しています。
ドアの内側。 こんなところにもモールを這わせてるんですね。 さすがSクラス!仕事が細かい。
それと、一度でもドアの開け閉めをしたことがある人は忘れない感触。
10センチくらいあるような鉄の金庫を閉めたような・・・ そのヒンジがコレ ↓
ドア側もボディ側も、こんな造りになってます。
これは、国産車しか触ったことがないような方は感動すると思います。
ドアがどうこうと言うか、メルセデスのクルマ造りの姿勢や哲学が表れているんですよね。
それはこの窓枠も同様。 丁寧に囲われたおかげで、まぁ水が落ちてこない。
前半の画像にあるテープランプの凹凸も、雪や泥が付着しない形なんです。
それとこのW116、世界で初めてABSが搭載されたクルマでもあります。
また、室内のダッシュボードには厚いパッドが詰めてあり、事故の際、車内での衝撃を緩和します。
スイッチ類の突起も極力無くしています。
いや~細かい。素晴らしい。
今から30年以上も前の話ですからね。
な~んてまじまじ観察していると、このクルマ、やけに綺麗。綺麗すぎる。
メーターをのぞくと・・・
32,000km!! ホントですか!?
あるところにはあるんですね~。
1979年式 280SE。 これを探していた方は、早い者勝ちですな。
V8の4.5や6.9(まず見つからないですが)なんてのもありますが、
直6の2.8Lは経済性も良く、ゆったり流すにはうってつけです。
実は1978年以前のW116は、欧州の排ガス基準により若干パワーダウンを余儀なくされていたのですが、
1978年以降は燃料装置の改良によって本来のパワーに戻っています。
コイツは1979年モデルなので、後者です。
とにかく、70~80年代メルセデスファンの方々、一見の価値アリです。
各部の造りに触れてみて下さい。
ショールームにはこの他にも気になる車たちが・・・<続きはコチラ>
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