通勤の足に使っていたTWINGO GTがただいま12ヶ月点検中のため、マイVWバスで通勤しています。
前回このブログで書いたように、40年以上前のクルマの電装系は貧弱な上に各所劣化が進んでおり、細々としたトラブルともいえないような出来事は日常的に襲い掛かってきます。
ちょっと前などは、バックランプが片側点かなくなり、バルブ切れだろうとバラしてみると、問題だったのはバルブではなくハウジングそのもので、本来であれば、ハウジング本体に施されているメッキ部分が通電部となりボディアースを担っているのですが、メッキはすっかり劣化し剥がれ落ち、その役目を果たせない状態になっていました。
その時は、ハウジングとバルブの間にリード線をかませ、直接ボディへアースする事で、事なきを得ることが出来ました。
このように、古い車と言うのは、メカニカルな問題よりも、ボディの劣化だったり、電気系、それも断線、接触不良などの地味なトラブルとの戦いがほとんどだったりします。
我がVWバスは、北米仕様のワンバルブテールで、レンズ面は赤一色です。このテールで一つで、ブレーキ、ウインカー、ポジションをまかないます。
しばらく前から気が付いていたのですが、左のテールの接触がどうやら芳しくないようで、たまに消えてしまうような状態でした。
ただでさえ、今の車に比べたら暗い上に片側が点かないとなると、後続車にも危険ですし、こまめに点検し、点きが悪ければコネクタ部を軽くゆすって接触面の酸化を落としたたりしてました。
昨夜は出発時に点燈を確認し発車したのですが、途中でバックミラーから路面に反射する明かりを確認すると、どうやらまた消えてしまったようでした。
交通量の少ない道路の路肩に停車し、いつものようにコネクタをさするとケーブルがコネクタの接続部根元から切れてしまいました。
どうやら、今までの接触不良はコネクタ部ではなくて、ケーブルの経年劣化(振動や熱)による断線が原因だったようです。
とりあえず、その場で切れてしまったケーブルとコネクタを電工ペンチで修復し復活しました。
この程度の事は、先に書いたように「トラブルとの戦い」ではありますが、10年も乗っていればすっかり慣れてしまい「トラブルとは言えないような出来事」と感じるようになっています。
まぁ、単純な構造ゆえに、ランプが点かなければ電気が来ているのか?アースはしっかり取れているのか?などチェックするところはそれほど無く、70%くらいは自分で解決できるようになります。乗り手も経験で成長するって事です。
しかし今回、迂闊だったのは三角停止板を車載していなかったこと。
いくら注意して行うとはいえ、夜の路上修理はやっぱり危険です。
近いうちに入手しなくてはと思ったわけです。