「プライベートモーターショーへの道」いよいよ面白くなってきました。
とうとうカーペットが敷き込まれました。このカーペット,ただ敷けば良いというものではなく、運転中のドライバーが乗り降りしたりコーナリング時に踏ん張ったりと、様々な要素を加味してゆとりを持たせながらの作業です。
単にゆとりを持った敷き方はぶかぶかに敷いてあるという結果にしかならず、このあたり経験と推理の楽しさを作業者は味わいつつ仕上げます。
ダッシュボードは一番気になる所です。ここさえきちんと出来ていれば完成といわれますが実はそうはいきません。こちらでは当たり前に色の境目やステッチラインをエッジを見ながらスピーディに合わせていきますが素人にはとても手が出せない職人技が随所に見受けられます。
この端こそ、曲者です。素材の伸縮と厚さを性格に計算して処理していきます。
今回はカブリオレなので、一般の車輌よりも湿度や温度変化が多く加えて濡れることも考慮しなくてはならない=経験によるさじ加減が大きく影響するところです。このあたり素材選定のときから考慮され、議論されていたそうです。
見て下さい、この仕上がり。「ヘエー!」これがすべてです。
アシストグリップのハンドステッチ風景は何時まで見ていても飽きません。あー、カロッツエリア(カーナビではありません)ってこんな風なんだと、納得させてくれます。
ここで遊んでいるとミラノにいるのかボローニアにいるのか、はたまたイギリスのビューリーかと錯覚してしまいそうだ。<続く>
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