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悲しいことだ

福島県から避難してきた子供が「放射能がうつる」とイジメにあったりしているというニュースを読みました。

その他にも旅館などでの宿泊拒否などもあるようで、非常に悲しいことだと思いました。

日本は、世界唯一の戦争での被爆国でありながら、放射能、放射線に対して一般に正しい情報や知識が少ないのではないかと今回の件で改めて思いました。

今回このニュースを読んでいて、ふと思い出した事がありました。

僕は、小学校3年の時に1度転校した事があります。

とは言っても、同じ長野の市内でしたが、それまでの中心地から幾分外側の農村地域へと移り住んだのです。

クラスのほとんどが兼業農家というような所です。

その学校では、以前通っていた学校ではあまりなかった道徳の授業が多くありました。

それは差別についてです。

その地域の隣接した所に、古くから長く差別を受けてきた地域があったためです。

僕は、なぜそんな授業が必要なのか不思議でしたが、子供たちの中にも差別は深く根ざしており、どうやら親から子へと様々な話が尾ひれをつけ差別とともに伝わっているようでした。

外から来た僕にとっては良く分からなかったけど、というか、理屈など長い歴史の中で既に無くなっているけれど差別だけは残っているような感じでした。

ある日、いつも一緒に帰る同級生からなんの前触れもなく「私のお母さんヒバクシャなんだ。だから私はヒバクシャの子なんだ。」と打ち明けられた事がありました。

彼女の出身は広島で、お父さんの仕事の関係で長野へ引っ越して来ていたようでした。

そのころ「ヒバクシャ」の意味も書き方さえ知らない僕に、なぜそんな事を打ち明けたのか不思議でしたが、彼女はどうやら友達としてそれを隠している事が嫌だったようです。

意味すら良くわからない僕としては「ふ~ん。」と答える程度でしたが、彼女にとっては一大決心だったようです。

その後、彼女は卒業を待たずに広島へと転校して行きましたが、その子のお母さんが引越しのあいさつに我が家へ来た時、「仲良くしてくれてありがたかった」と言うような事を繰り返し行っていたのが印象的でした。

今思えばヒバクシャの子と言う事で苛められたり嫌な事があったのかな?と思いました。

その辺の実際の所は分かりませんが、また同じような事が繰り返されているのなら本当に悲しい事です。