« 車中泊で出かけよう♪ | メイン | 世界を見渡せば »

自転車専用

 ここ数年、エコ意識の高まりも相まって自転車がブームのようです。

いわゆるクロスパイクタイプのパパチャリからの上昇志向で本格的MTBやロードバイクに乗り換える方も多く、以前からの自転車フリークは、昔よりは多少市民権を得たのではないでしょうか?

この様に、ユーザーが増えてくれば様々な問題も比例して増えていく訳で、自動車や人との接触事故、人身事故も増えているようです。

自転車での人身事故でも、被害者の方が命を落とされるような例もあるようで、「子供の頃から気軽に乗れる楽しい乗りモノ」という安易な意識だけでは済まないような状況にもなってきているようです。

 日本ではヨーロッパに比べ、自動車レースなどがいまひとつ根ざさないのと同じように自転車文化も根差しにくいようです。

これは、文化的価値観や意識、歴史、はたまた民族性なども関係していそうで、単純に「日本は遅れている」などとは言えないんじゃないかと思っています。

その国々や人々に合ったスピードや形で根ざしていけば、それはそれで良いことだとも思っているので、なんでもかんでもヨーロッパ的になる必要もないと思ってもいるからです。

とはいうものの、こうもユーザーが増えてくれば、自動車もバイクも歩行者も同じ道路を使う訳で、それぞれにちゃんとしたルール作りがやっぱり必要だし、それを認知定着させていく必要もあると思っています。

このあたりは、この自転車って奴は非常にグレーな位置にあります。

ある時は歩行者的解釈、ある時は車輛的などなど。

基本的に自転車は、許された所以外は車道を走行することになっています。

自転車が走れる歩道に関しては「自転車も可」の標識があります。

車道に関して、「自転車不可」という標識を見た覚えがないのですが、これはどう考えてもだめだろ~と思うような東京の環状8号線(非常に自動車の交通量が多く、法定速度も高く、路側帯も狭い)などをママチャリで夜に無灯火で走行している人なんてのは、自殺行為なんじゃないかと思う事さえあります。

行政は何もしていないのかと言うとそんな事もないようで、我が家の近くの幹線道路を昨年から工事しつづけ「自転車専用」の側道を作りました。

歩道と自転車道そして車道のそれぞれの間には植え込みがあり、完全に分離されています。

しかし残念ななのは、出来あがったその「自転車道」、キメキメのロードバイクなどは相変わらずNYのメッセンジャーよろしく車道を縦横無尽に走行し全く活用されていない事です。(まぁその自転車道自体の段差など作り自体に自転車ユーザーに全く魅力の無い道路なんですが)

しかし、こうして無駄な自転車専用を作るくらいなら、せめて車道も自動車・バイク専用にしてほしいなぁ、そうじゃなければ初めから自転車専用道など作らず、その分路側帯を広くとれば良いのにと思ったのです。

ともあれ、自動車にしてもバイクにしても、何にしても。

ユーザー(人)が増えれば、マナーの悪いヤツも増えるわけで、もうちゃいなんとかならんものかと思います。