とある雑誌を読んでいて、高年収のイワユル成功者と普通の人、数百人に取ったアンケートというのが載っていて、その中で新しいことにチャレンジすることはリスクだと考える人とチャレンジしないことのほうがリスクだと考える人がいて、成功する人の多くが後者であったと言う結果が出ていました。
自分はいわゆる凡人ですので、新しいことの話を聞くと最初に思い浮かぶのは、「これって上手くいくのだろうか?」と言う事。
つまり失敗のリスクを真っ先に考えてしまう。だからこそ自分はリッチになれないんだなぁと思った次第です。
ただ裏を返せば、そういう人は成功もしないけど失敗もしないわけで、そういう点では成功者から聞いたアンケート結果というのは、成功している今だからこそ言える事であって、明日には失敗してまた違う意見になっているかもしれないのです。
世の中は成功と失敗の2極だけでは語れない「それ以外」っていうのが殆どで、まぁ先の雑誌の記事も「なるほど」と思う反面、「でもね、それが全てじゃないよね」と思ったりしたのでした。
昨年、大ブレークしたTVドラマ「あまちゃん」。その音楽を担当した大友良英さんのインタビューを読みました。
その大友さん、その記事を読むまでどんな人なのか?名前すらも知らなかったのですが、若い頃はフリーミュージックなるものをやっていたりして、あのベタベタな昭和歌謡的な劇中歌や裏打ちのリズムのスカっぽいオープニング曲など創る(創れる)とは程遠い音楽をやっていた方のようです。
フリーミュージックは自分も全く詳しくないのでググっていただければと思うのですが、その根底には既存の音楽をぶっ壊して新しいものを創るというコンセプトが有るようで、わからない人には「これって音楽?」「ただのノイズじゃん」というようなものです。
しかし、それを「これは音楽ではないんじゃないの?」と否定してしまうと逆に「じゃぁ一体、音楽とはなんぞや!?」という話になるわけで、むしろそこがフリーミュージックの根幹だったりするわけです。
その大友さんも若いころ、周りからとやかく言われたりしたようですが、ココロの中では「自分はナニもやらずにとやかく言う人よりは、信じることをやってとやかく言われる方がいい」と思ったそうです。
先に書いた成功者のメンタリティによく似てます。
話は長くなりますが、先週末にムスコの進路というか将来的なことを夫婦で話す機会があり、その中で妻が「仕事も自分が興味が有ること、楽しめることを見つけてやってくれれば別に大学など行く必要もないし好きにすればいいと思う。」という事を言っていました。
しかし僕は、実際には好きなことを仕事にできている人なんて世の中にそれほど多くいるわけもなく、日々の生活の中で仕事以外の趣味などで人生の充実を補っていたり、それをするために働く活力だったりする人がほとんどだろうし、仕事が全てでは無いよという話をしました。
僕自身は、中学の頃より漠然と思っていた方向で、高校入学してしばらく経ったぐらいで今の仕事に就こう思い、運良くその仕事につけたので全く説得力がないのですが。。。
しかし、今思えば「これしかない!」とか「とにかくやってみるしか無い」と言う気持ちで、ドンドン進んできた結果だったので、失敗するとか全く考えてなかったなぁと。
つまりやる人は(自分が出来る人ってわけじゃなくて)、自覚がない!というのが結論。
歳を重ねるごとにいろいろ考えてしまって、失敗のリスクを避ける事ばかり考えていた自分も有ったなぁと思った次第です。
とりあえずは「やってから考える!」それでもいいかぁ〜と思ったりする今日このごろです。