先日、今話題の映画「2012」を観に行ってきました。
公開の数ヶ月前から楽しみにしていた映画で、時間ができたので平日のレイトショーで観てきました。
以前別の映画を観に行った際に流された予告編で迫力あるダイナミックな映像が楽しめそうだと思っていたのですが、なんだかちょっとイマイチだったというのが僕の率直な感想です。
VFX(CG)で創り出されたスペクタクルなシーンのクオリティは申し分なく迫力がありました。
しかしこの映画にはなにか決定的なモノが抜けている、もしくは薄いような気がしました。
2時間半という最近では長めの映画でありながら、退屈することなく最後まで観ることができたのですが、終わってみて感じたことは、CGシーンは素晴らしい!いや~ホントに素晴らしい!!
でもそれだけと感じてしまいました。
ストーリーの詰めがイマイチな感じでした。
なんだかオチのないヤスキヨの漫才を観たような感じです。
ヤスキヨの漫才のスピード感は、最後のオチを一層引きただせるために不可欠要素です。
普通のテンポでも十分に内容は面白いのですが、それがあるからこそ更に面白くなっていたとおもうのです。
今回観た映画では、表現の手段であるはずのCGが目的であるはずのストーリーを完全に上回っていました。
もしかしたら「凄い映像を創る」という目的になっていたのでは?と思ってしまうほどです。
しかし、CGの凄い映画なんて今どきちっとも珍しくないし、キングコングのエンパイヤービルやモスラの東京タワーがちょっと大きくなって西海岸になっただけなんじゃ?と思ってしまいました。
そのため観終わった後に残ったものは、「あのCG凄かったなぁ~」という感想のみです。
これでは本末転倒です。
まるでハリボテです。
世の中には目的があいまいになりながらも手段だけがもてはやされてブームになっていることって意外とありますよね。
しかし、いかなる時も一歩本質に戻って目的を見直し正しく判断しながら手段を選べる大人で有りたいものです。
とかなんとか偉そうに言ってますが、僕が基本的に好きな映画はSFやアクション、ファンタジーで子供向けです。なのでこの映画評も全くあてにはなりません。(苦笑
因みに今一番見たい映画は「カールじいさんの空飛ぶ家」です。(笑