こういうものは、いつでもそうです。
ここは、事務所のすぐ近くの住宅街の中にある昔ながらの修理工場です。民間車検場でもあります。
この工場は、小さいながらも昔っからこの地で自動車修理整備を行なっていたようで、20年ほど前はクルマ屋銀座と言われた環八にほど近いこともあり業者からの仕事を主な生業にしているのかもしれません。
そんな推測をより一層深めさせる要因として、写真のようなへんてこなクルマが入庫していたりします。
写真の車は、1週間ほど前にもここで見かけ、ぜひとも近くで見なくては!と戻った時には仮ナンバーをつけて走り去ったあとでした。
今日、そこの前を通りがかると、アノ時のクルマが真新しいナンバーを付けてまた入庫していました。車検を取ったんですね〜。
このクルマは、トヨタの3代目レビンで、多分昭和50年頃の車だと思います。
最初に見た時に、TE47(レビンの型式です)だ!と普通以上に興奮してしまいました。
というのもこのクルマにはちょっとした思い出があり、僕が10歳の頃プライベートで当時国内ラリーに参戦していた父の最後の競技車両がこのTE47でした。
モスグリーンの車体色も同じでした。ただそれ以外の外観をよく見るとちょっと違いがあります。
父のクルマはライトカウルが付いていたし、たしかオーバーフェンダーもついていたような記憶があります。
今日たまたま見ることのできたこのクルマは、写真のようにボンネットも開いていたので、遠目からエンジンルームを覗くとそこもなんだか雰囲気も違います。
父のクルマは、当時TRD(トスコだったかも)から販売されていた競技用パーツのステージキットが組まれていて、いわゆるソレタコデュアルだった訳ですが、このクルマとの最大の差異、、、違和感はエンジンがどうも違うようです。TE47は2T-Gという8バルブツインカムエンジンを積んでいて、回転のノビは現代車では考えられないようなモッサりした感じでしたが、父のクルマはハイカムが入っていたこともあり、いわゆるカムに乗った状態になると古いアルファのようなエンジン音とともに力強さがモリモリ出てくるようなエンジンだったことを覚えています。
写真のクルマはその2T-Gの特徴であるカムカバーが見えないしキャブも1つのようです。
もしかして・・・86で言うところの85?
そんなのみたことも無いなぁ〜とも思いましたが、トレノは元はといえばスプリンターのスポーツグレードなわけだし、普通のスプリンターがあるのは当たり前といえば当たり前ではあります。
調べてみるとどうやらスプリンター1400SL(TE40)のようです。
エンジンは1.4のOHV。90psだそうです。
そして、写真のクルマをよく見るとホイールが鉄チン。間違いなくTE40のようです。
ある意味、というか確実にTE47より今となっては珍しい、間違いなく希少車です。
こういうのをこういう住宅街の工場でひょっこり見たりするんですよね。